先日公開されたアブガルシアのタイラバのNEWロッド「ソルティーステージ プロトタイプ タイラバ」の動画、もうご覧になられましたか?
今回はわたくし、トモ清水が、「ソルティーステージ プロトタイプ タイラバ」について改めて紹介していきたいと思います!
5つの項目別にみる「ソルティーステージ プロトタイプ タイラバ」
「ソルティーステージ プロトタイプ タイラバ」を解説するにあたり、まずは下記の5つの項目別にみていきましょう。
・タイラバロッドの選び方
・タイラバロッドに求める要素
・タイラバをさらに楽しくなるロッドとは?
・新しいソルティーステージ、フルモデルして大きく進化したポイント
・4機種の使い分け
タイラバロッドの選び方
タイラバ専用ロッドは、既に多くのメーカーから販売され、迷うほど多くのラインナップがされています。
タイラバで一番多用するであろうウエイトは、60~80gと言われ、それらのサイズが快適に扱えて、レングスが6フィート台のベイトモデルのタイラバ専用ロッドを選べば基本的に問題ありません。
この10年間でタイラバの人気は全国区へと広がり、シーズナリティ色が強かったのが、年中通して楽しめる、オフショアゲームのスタンダード、登竜門として変化してきました。
近年ではキャスティングタイラバやディープタイラバ、タイラバのウエイトの種類もより増えています。
複雑化し、メソッドも熟した今だからこそ、原点に立ち返り、シンプルなタックル選びを考慮したいと考えています。
浅場をキャスティングして広範囲を攻めるなら、スピニングタックルが有利。
専用ロッドも発売されていますが、こちらはライトジギング用やボートシーバス用でも流用出来ますので、それらを既にお持ちの場合、まずは流用から考えてみるのもよいでしょう。
タイラバロッドに求める要素
タイラバロッドに求める要素は主に以下の3つ。
①真鯛のアタリを弾きにくい繊細なティップ
②針が薄皮一枚で掛かることも多いため、魚の引きを吸収し、柔軟なバレにくいベリー部
③80cmを超える大型魚が掛かってもリフトするバットパワー
ロッドには、ティップ、ベリー部、バット部と大きく分けて3つのセクションがありますが、上記のようなバランスの取れたロッドが、タイラバにはベストなロッドと言えます。
タイラバをさらに楽しくなるロッドとは?
もはや成熟したタイラバゲーム。
単純に「マダイを釣る」という目的だけでなく「さらに楽しく」という要素を求めているアングラーも増えています。
「より一匹の価値を」・「充実した時間を過ごしたい」・「より満足感を高めたい」こういった貴重な釣行をより豊かにするためには、道具がとても重要になってきます。
たとえば、最近のベイトリールは、スピニングリールと同様、ドラグ音が鳴る仕様が増えています。やはりドラグ音は、音が気持ちいいし、どれくらいラインテンションが掛かっているか音でも認識出来るメリットがあります。やはり無音より楽しいですよね!
ロッドも同様、魚が掛かった時に、ハリの強くて曲がらないロッドよりも、綺麗に満月状に曲がった方が、見ていて楽しいし、より釣った感が増し、釣り人の満足度を高めてくれます。
もちろん、感度の良いロッドの方が、前アタリや潮流の抵抗、海の底質など手に取るように分かり、海中のイメージがしやすく、やはりこれも釣りの楽しさに直結する要素です。
ソルティーステージがフルモデルチェンジして大きく進化したポイント
前作のソルティーステージのタイラバモデルのロッドは、2012年に発売が開始され、6機種がラインナップされ、いずれもロングセールスでヒットしてきました。
そして約10年の時を経て、フルモデルチェンジを果たし、新棚「ソルティーステージ・プロトタイプ」のタイラバモデルが2023年にリリースされました。
ここでフルモデルチェンジして大きく進化したポイントを分かり易く一つだけフォーカスしてみます。
従来のソルティーステージのブランクスは、スタンダードな従来設計によるものでした。従来といっても当時の最先端技術で、カーボンXテープで補強し、捻じれとトルクをアップさせた、タイラバには申し分ないスペックでした。
新しいソルティーステージのプロトタイプでは、さらにそのブランクスを従来設計からTAF製法による100%国産である東レ社のカーボンプリプレグを採用することにより、大幅な進化を遂げています。
まず軽さ、そして感度。
これは使って頂けるとビギナーの方でも簡単にその違いの差を感じられるほど!
タイラバは基本巻くだけの単純作業ですが、だからこそ、その動作の中で違いを感じられるのは大きなアドバンテージとなります。その軽さからくる使用感や、海中が手に取るほどわかる感度の高さは、アングラーを助けてくれる大きなアドバンテージといえるでしょう。
そして80cm以上の大型マダイを掛けた時が最も進化を感じます。
従来設計のブランクスでは、ロッドが曲がるけど、「曲がりっぱなし」という感じで、大型魚を寄せる、浮かす力がなく、ファイティング時間が大幅に掛かる点。その点、TAFブランクスは「溜めているだけで魚を浮かせる」、この感じが明らかに従来ブランクスとは大きく異なります。
TAF製法を採用したバスロッド、シーバスロッド、ジギングロッドなど、他のジャンルのロッドにしても皆さん口を揃えてこの違いを強調します。
遊漁船、乗合というのがスタンダードなスタイルの中、やはり大型魚を掛かると、他のお客様を待たせることもあり、「早く上げないと…」というプレッシャーも感じたりしますよね。でもせっかくの大型魚をバラしたくない、当然アングラーはそう思いますので、より慎重に時間を掛けがち。
しかし、TAF製法の新しいソルティーステージのタイラバロッドは、しっかり曲がって魚の引きを吸収してくれ、さらに溜めているだけで寄せてくるパワーがあるので、たとえ相手が5kg以上の大型であっても短時間ファイトが可能。結果、早く取り込めて、次のチャンスを素早く効率よく狙うことができ、他の乗船客にも迷惑を掛けにくい、そして早くランディングすることでリリース前提でも、美味しく頂くにしてもメリットが大きいといえます。
このように、新しくなったソルティーステージのタイラバ専用モデルは、冒頭に述べたように、タイラバロッドに求める要素を凝縮したロッドです。
ULは文字通りウルトラライトアクションの意味。その後のSの意味はソリッドティップという意味。
そしてその後の60は、60gのタイラバが一番適していますよ、という意味になります。
そして語尾のSTは、スローテーパーの略になります。
そのようにモデル名を理解して頂けたら幸いです。
ではモデル毎に特徴を見ていきましょう!
6’4″という長さで取り回しがしやすい、ソリッドティップ+スローテーパーのウルトラライトパワーのタイラバロッド。
ソリッドティップで魚に対し違和感なく食い込ませるため、フッキングに持ち込みやすく、スローテーパーで掛けた後もバラしにくいのが特徴。
6’4″という短めの長さは一日中使っていても疲れにくい一方、短いほどバレやすくなる欠点をスローテーパーのウルトラライトアクションという竿全体が曲がる設計にすることに解決しました。
シャローエリアで使われる30、40gなど軽めのタイラバを使うシチュエーションでも扱いやすいモデルです。
モデル | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | 仕舞寸法(cm) | 先径(mm) | ルアー(Vertical)(g) | ルアー(ドテラ)(g) | ベスト(g) | フロロカーボンライン(lb) | PE Line(号) | リーダー(lb) | パワー | アクション | ティップ | 使用材料 | 製法 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XTRC-642ULS60-ST | BC | ※1 | 6’4″/193 | 131 | 148.7 | 1.05 | 20-100 | Max 200 | 80 | 20 | Max #1 | 20 | UL | ST | ソリッド | カーボン100% | TAF | ¥31,500 |
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最もスタンダードな80gの扱いやすさを追求したモデル。
ソリッドティップは、タイに違和感を与えず、食い込ませることが可能。ファストテーパーアクションを採用したことによりベリーからバットのTAF製法特有のパワーとリフト力でスムーズな魚とのやりとりを実現しました。
また、ソリッドティップとパワーのあるベリーバットを組み合わせたことで幅広いウエイトに対応しています。
使用可能ウエイト幅も広く、乗せと掛け、繊細さとパワーのバランスが取れたオールマイティーモデルです。
モデル | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | 仕舞寸法(cm) | 先径(mm) | ルアー(Vertical)(g) | ルアー(ドテラ)(g) | ベスト(g) | フロロカーボンライン(lb) | PE Line(号) | リーダー(lb) | パワー | アクション | ティップ | 使用材料 | 製法 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XTRC-692LS80 | BC | ※1 | 6’9″/205.7 | 137 | 158.4 | 1.16 | 40-160 | Max 270 | 80 | 24 | Max #1.2 | 24 | L | F | ソリッド | カーボン100% | TAF | ¥31,500 |
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100gのタイラバを扱いやすいだけでなく、チューブラーティップを採用することにより、乗せるフッキングだけでなく、釣り人から掛けにいくフッキングも可能にした掛け重視のロッド。
レギュラーファストテーパーのため、60-180gのタイラバと幅広いタイラバを扱いやすいだけでなく、60-120gのジグをシャクることも可能なロッドです。
バッドパワーは大型魚にも負けないパワーを持っており、タイラバをメインにしつつ、タイジグやジギングも可能にしたバーサタイルモデルです。
モデル | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | 仕舞寸法(cm) | 先径(mm) | ルアー(Vertical)(g) | ルアー(ドテラ)(g) | ベスト(g) | フロロカーボンライン(lb) | PE Line(号) | リーダー(lb) | パワー | アクション | ティップ | 使用材料 | 製法 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
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XTRC-702LT100 | BC | ※1 | 7’0″/213.4 | 144 | 166.1 | 1.44 | 60-180 | Max 300 | 100 | 24 | Max #1.2 | 24 | L | RF | チューブラー | カーボン100% | TAF | ¥32,000 |
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7’6″という長さ、ULというパワー、スローテーパーというアクション。この3つが織りなす粘りと追従性が魅力のモデル。
チューブラーティップで掛け、掛けた後はスローテーパーでバラしにくいのが特徴。スローテーパーと7’6″という長さで魚の引きに追従し掛けた魚は逃がさない!ULというパワーながら7’6″という長さが波が高いタイミングでも船の揺れを吸収し、ドテラ流しや深場でのタイラバでも安定したリトリーブが可能にしています。
超大型マダイにも竿全体でパワーを吸収しバネのようなブランクスで魚とファイトし浮かせることが可能なモデルです。
モデル | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | 仕舞寸法(cm) | 先径(mm) | ルアー(Vertical)(g) | ルアー(ドテラ)(g) | ベスト(g) | フロロカーボンライン(lb) | PE Line(号) | リーダー(lb) | パワー | アクション | ティップ | 使用材料 | 製法 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
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XTRC-762ULT80-ST | BC | ※1 | 7’6″/228.6 | 142 | 181.3 | 1.35 | 30-120 | Max 240 | 80 | 20 | Max #1 | 20 | UL | ST | チューブラー | カーボン100% | TAF | ¥32,000 |
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★→優、◎→良、〇→可
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今回、4機種に厳選したラインナップ。きっとあなたに最適なモデルが見つかると思います!
ぜひ、新しくなったソルティーステージのタイラバロッドで、ワンランク、ツーランク上のさらに楽しめる、釣れる、満足出来る、豊かな釣りをエンジョイしませんか!
ということで、新しいタックルの紹介でした!