【アーバンチニング】フリーリグチニング発祥の地で魅せる！浜名湖がホームの凄腕アングラー“鈴木孝啓”の初場所攻め/in大阪府・淀川

2023年06月27日

寄稿：鈴木孝啓

ルアーニュースRをご覧の皆様こんにちは。O.S.Pソルトスタッフの“鈴木孝啓”です。

先日、ルアーニュースRの実釣ロケで最近注目を浴びているアーバンチニングに挑戦してきました。場所は大阪府・淀川でモチロン初場所となります。フリーリグチニング発祥の地と言われているだけあり、非常に沢山の方がフリーリグチニングを楽しまれていました。大阪の中心部からも距離が近く、手軽にチニングを満喫できる素晴らしいフィールドでした。今回はそんなロケの模様をこちらでレポートさせていただきます。

鈴木孝啓（Takahiro Suzuki）プロフィール

静岡県・浜名湖をホームエリアとし、ボートシーバスをはじめ、チニングやメバリングをメインに、タイラバ、ジギングなど。ショアからオフショアまで幅広いジャンルを得意とするマルチアングラー。浜名湖で開催されている「浜名湖オープントーナメント」にも参戦中で、2019年には年間優勝を勝ち取っている実力者。浜名湖の釣りの魅力をより多くの人に伝える活動も積極的に行い、大会の企画や運営にも広く携わっている。

ロケ前日の状況

ロケ前日に少し下見へ…。各エリアの状況を見て回りました。

淀川のシーズナルパターンは知りませんが、一通りポイントを見て回った時に確認できたベイトはバチとハク。チヌというと、エビやカニなどの甲殻類を食べているイメージも強いですが、そういったベイトは確認できず。バチに関しても確認できたのは1カ所。ハクは回った中で比較的どの場所でもある程度まとまっている印象。メインベイトとなっている可能性が高そうなのはハクなのかな？　ということでロケ当日は、ハクの量が多かった場所を順に回っていくことにしました。

ロケ当日はハクを多く確認できたエリアを重点的に回ることに

そこで迎えたロケ当日。その日はハクが大量に確認できた場所をメインに回り、当日のハクの位置やハクの量を見ながら微調整していこうと考え、河口から5km程度離れた上流からスタートすることに。前日バチも確認できたポイント。潮位は高めで、潮流は上げ方向にだらだらと流れ、ほぼ潮止まりに近い状況。

使用リグについて

そんな中で使用ルアーはグライドリグを選択。フリーリグに似た要素を秘めたリグにはなりますが、シンカーシンカーストッパーで止めるのではなく、「グライドハンガー」と呼ばれるアイテムを使い、シンカーを固定するというモノ。このリグのメリットなどは後ほど紹介するとして、このリグに装着したワームはO.S.P「ドライブホッグSW」。この組み合わせで実釣をスタートすることに。

出典：リューギ公式「グライドハンガー」詳細ページ

実際に装着した写真がこちら！

ドライブホッグSW

Length	Color	Count	Price
2.5in	6	5	858円（税込）

O.S.P公式「ドライブホッグSW」詳細ページはこちら

使用カラーはクリアな水質に合わせるために“タフコンシュリンプ W076”を選択

水の色は、私のホームエリアである浜名湖と比較しても変わらないくらいキレイな色だったため、使用カラーは今年発売になった“タフコンシュリンプ W076”を選択しました。カラー選択としてボトムと同調させることでルアーと認識されにくいため、騙しやすいと考えてこちらのカラーを選びました。

アプローチについて

先ずはゆっくりとタダ巻きで周囲をサーチ。

ゴロタ石が所々に点在しているため、石にコンタクトしたらロッドアクションで軽く乗り越えさせます。所々でバイトがあり、朝イチでカナリ岸に近い所までチヌが差してきているようです。さらに攻め続けてゴロタ石を乗り越えた直後に待望のバイト。このバイトを逃さず掛けることができ、幸先よく1本目のキビレをキャッチすることに成功。

この1本を釣ったことで、魚がカナリ近くまで寄ってきているなと確信。また、ストラクチャーにコンタクトした直後にバイトが出ることに気付き、移動距離の少ないボトムバンピングへシフトしていきます。すると、早い段階で2尾目のこれまたキビレをキャッチすることに成功。その後は日が昇ってきて魚が移動してしまったのか？　反応が出にくくなりましたが必ず魚が回ってくると信じ、ジックリ攻めては少し移動を繰り返していきます。そこで、ゴロタ石の密度が濃い場所を見つけて再びバイトを得ます。ただ、惜しくもバラシてしまい、再度同じコースを丁寧に通し直すとシッカリ喰ってきてくれて、3本目のキビレを無事キャッチすることができました。

サイズアップ狙いでポイント移動

今度はサイズアップを狙って、場所を移動します。

先程のポイントより河口よりで、風が強く当たるポイントです。このポイントは風が当たっているため、岸際の水がかき回されて少しだけ濁りが入っていましたが沖までは濁りが入っていない様子。今度は使用ルアーを変更し、「ドライブクローSW」（2in）をセレクト。カラーは同じく“タフコンシュリンプ W076”にしました。

ドライブクローSW

Length	Color	Count	Price
2in・3in・4in	11色	10(2in)・7(3in)・6(4in)	858円（税込）

O.S.P公式「ドライブクローSW」詳細ページはこちら

タフコンシュリンプ W076

「ドライブクローSW」（2in）に変更した理由は風の影響を少なくして飛距離を出したいのと、風でラインコントロールがし辛くなるので、バイトしてきた時になるべく口へ入れやすくしたかったからです。コンパクトボディながらも、クロー部分が激しく動いてくれるためサイズ感以上の強さでアピールしてくれてバイトの時はスッポリ口の中に入ってくれるのでお気に入りです。この作戦が功を奏したのか、開始3投目でグッドコンディションのキビレをヒット。こちらもキャッチして4本目の魚を釣り上げることができました。やはり、ウィンディーサイドに差してくる魚はコンディションが良い傾向にあります。目的であったサイズアップもでき、狙い通りの結果に満足しました。

夕方に期待！　その後ショートバイトに苦戦…。

4本目以降ショートバイトに苦戦…。気付けば夕方になっていました。

“この場所を最後にして終わりましょう！”と最終「ドライブクローSW」（2in）の新色“グリパンチャートSW TW209”をセット。数キャスト目、最後にナイスサイズのキビレが遊んでくれました。淀川とのお別れの挨拶をしに来てくれたのでしょう。

結果…、初場所で5尾のキビレをキャッチ

初の淀川遠征では満足の5尾のキビレをキャッチすることができました。

1日とても楽しく釣りをさせていただけたことに感謝し、淀川を後にしました。それにしても期待通り初場所でも効果を発揮してくれた2種のチニングワーム。「ドライブホッグSW」は多くのパーツがアングラー側が操作しなくても、自発的に動き続けることで、魚にアピールし続けてくれます。ゆえに見切られるまでの時間を稼ぐことができ、また止めている間でも多くのバイトを誘うことができます。タダ巻きによるナチュラルな動きを得意としますが、ボトバン、シェイキングなどにも対応可能。

そして「ドライブクローSW」（2in）に関しては、2inという小粒なボディーながら、力強い爪（クロ―部分）が強く水を押し、サイズ感以上にアピール。春先などの魚の活性が高くないタイミングでも口の中へ入りやすいトコロも非常に気に入っているポイント。また、同じシンカーのウエイトであれば2.5inクラスのワームより空気抵抗を少なくすることができ飛距離を稼ぐこともできます。淀川でも非常に有効なワームだと今回の実釣で実感、ぜひ使ってみてください。