早いもので2023年も春爛漫、間もなく4月。
気になり過ぎるGRASSROOTS(グラスルーツ)の第一弾グライドベイト「グランドエッジ190SF」のデビューも迫ってきた。
新進気鋭のタックルメーカーだが「100年後も愛されるプロダクトを…」というテーマに情熱を傾けるスタッフが集まり、微に入り細をうがつ製品展開を今後も拡大していくだろう。
グランドエッジ190SF 2つのモード
さて、グランドエッジ190SFである。
全長:190mm
ウエイト:2オンスクラス
価格:未定
上下にスリットを持つジョイント構造がもたらすものは圧倒的な操作感。ルアーデザイナー井佐知之さんの言葉を借りるなら「意のままに操れる」のだ。
上下のスリットがあることで水をつかみ整流し、まるで電車がレール上を走るように、高い精度で意図したアクションを出すことが可能。
その大前提とともに、グランドエッジ190SFは「2つのモード」でアクションに幅をもたらすことにも注目したい。ジョイント部のアルミ板に2ホールが設けられ、ネジを差し直すことで可動域を変更可能。
その2つのモードが「フレキシブルモード」と「タイトモード」。
気になるのは、各モードでのアクション。そこで見て頂きたいのが以下の動画となる。
モード別アクションをチェック
出典:YouTube「GRASSROOTS OFFICIAL CHANNEL」
フレキシブルモードとタイトモード、いずれにせよまず率直に「ハンパじゃない生命感」といった印象。
その中で、2つのモードそれぞれにリトリーブスピードやアクション入力の違いで、まさに「意のままに」動いているのが分かる動画となっています。
Flexible mode(フレキシブルモード)
まずはフレキシブルモードから見ていきたい。
ステディリトリーブでは、一定のスピードと変わらないリズムでアクションし続けるものに反応する状況にマッチ。広範囲をサーチしたい時にも向く。ややワイドな軌道でなまめかしい泳ぎ。しっかりと水をグリップしながら動いている様子が見てとれる。
ファストリトリーブは当然そのアクションがさらに鋭くスピーディーになるのだが、こちらも全く動きが破綻していない点も特筆すべきところだろう。
ファストリトリーブでは、カバーを絡めた速巻きからの一瞬のストップでリアクション的にバスのスイッチを入れることが可能。また、オープンウォーターであれば左右へのアクションとスピードで見切らせない。
一方でスローリトリーブでは、いかにも低活性や低水温期のバスが思わず口を使ってしまうようなアクション。こちらもスローであるけれど、一定のリズムは崩していないのが非常に優秀で動きに違和感がない。
ちなみにスローでアプローチする場合は、ウエイトを追加するとよい。
そしてスライド。グランドエッジの真骨頂ともいえる美しいロングスライド。まさにレールが敷かれているかのような左右への正確無比な動き。
ちなみに井佐氏としても、最も多用するアクション。一定のリズムでジャークベイトのように使うそうだ。また、これを利用し、左右のカバーに寄せる際にも多用するという。
デッドウォークでは、ネチネチと移動距離を抑えたアクションが秀逸。主にカバー周りで効果を発揮する。
また、このデッドウォークをさらにスローに行うと、自発的に倒れ込む特性にともない生命感のある波紋を創り出せる。これは、深場のバスをコールアップする際にも有効に。
ひとつひとつの動きが極めて精度が高いのが見てとれるが、これらをミックスさせたアクションを見ると「これならバス食うだろぉ~」と思わせてくれる。
緩急で、ゆったりから急に逃げ惑うようなベイトの演出、またカバーの状況に応じて思うままに的確にコースがトレースできているのが分かる。
また、水面で移動距離を抑えながらドッグウォークさせることも得意。このドッグウォークは、ルアーのシルエットを曖昧にさせたい時などに最適。何かはいるけどハッキリしない、だからバスが興味を持つ…。そんな効果が期待できるそうだ。
井佐氏としては、メインにこのフレキシブルモードの変幻自在なアクションを組み合わせながら使用していくことが多いのだそう。
Tight mode(タイトモード)
ではタイトモードはというと、ステディリトリーブではフレキシブルモードと比較し、やや大人しい振り幅でよりナチュラルなスイムアクションとなっているのが分かる。
的確なトレースコース、破綻しないスイム姿勢はそのままに振り幅がやや控えめでナチュラルな姿勢。これはファストリトリーブでも見てとれる。
その中でタイトモードの「スライド」は興味深く、スライドがより長くなる。
井佐氏によれば、フレキシブルモードをメインにしながらも、よりナチュラルなスイムと長いスライドに限定したスライドアクションを意識する場合はタイトモードで使用するそうだ。
この動画は、まだ肌寒い3月の釣行時のもの。なんとトップ使いでダブルヒットというミラクルを起こしてます!迫力のバイトとファイトシーンもぜひご覧ください!
まさに、意のまま
スリット構造によるひとつひとつのアクションの質はもちろん、2つのモードによる幅もある。
恐らく、実際にユーザーが操作する時がくれば、水深や水質、カバーの状況などによって様々な「マイベスト」な扱い方が出てくるのではないだろうか。
〝意のままに操れる〟操作系グライドベイトの「グランドエッジ190SF」は、実際にユーザーが手にして使った時に、その評価をグ~ンとアップさせる予感!
この春の発売を予定しているグランドエッジ190SF、前回記事でもお伝えした通り気になるカラーも絞り込んでいる最中。
また気になる続報が入り次第お届けいたします!