先週末に名古屋で行われたキープキャストにあわせて公開された、ダイワの新製品「SS AIR TW」。
「20スティーズAIR TW」・「20ALPHAS AIR TW」に次ぐ、10年ぶりに新モデルとして登場したベイトフィネスリールとなります。
新たなブレーキシステム「SS MAGFORCE」を搭載したほか、初期性能が長く続くことを目指した設計思想「HYPERDRIVE DESIGN(ハイパードライブデザイン)」を採用するなど、これまでのベイトフィネス機よりもさらに進化しています!
デザインもこれまでのAIRシリーズの流れをくむブラック×レッドのカラーリングに、コンパクトボディの設計思想が継承されています。
SS AIR TW【DAIWA】
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) |
ギア比 | 自重 (g) |
最大 ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 | スプール寸法 (径mm/幅mm) |
ハンドル長 (mm) |
ベアリング (ボール/ローラー) |
メーカー 希望本体 価格(円) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ナイロン (lb-m) |
PE (号-m) |
|||||||||
8.5R | 74 | 8.5 | 145 | 3.5 | 6-45 8-45 |
0.8-45 | 28/21 | 80 | 8/1 | 52,500 |
8.5L | 74 | 8.5 | 145 | 3.5 | 6-45 8-45 |
0.8-45 | 28/21 | 80 | 8/1 | 52,500 |
ダイワ公式「SS AIR TW」詳細ページはコチラ
新しいブレーキシステム「SS MAGFORCE」
「SS AIR TW」の注目要素の一つが、新ブレーキシステム「SS MAGFORCE」の採用。
これまで、「20スティーズAIR TW」・「20ALPHAS AIR TW」では、バックラッシュが少なく、ストレスフリーな使い心地を実現したブレーキシステム「エアブレーキシステム」が採用されてきました。
もちろん、「エアブレーキシステム」も非常に優れたブレーキシステムであることは事実ですが、それをさらに進化させたのが、「SS MAGFORCE」。
キャスタビリティの向上にとどまらずボディのコンパクト化にも寄与。ボディデザインとブレーキセッティングにはベイトフィネスの父・K.T.F.代表の沢村幸弘氏も参画しているのだそう。
“コンパクトスイングによる快適なキャスト性能の実現”と“アングラーの力量と用途への幅広い対応力”
「SS MAGFORCE」の開発にあたり、目指したのは“コンパクトスイングによる快適なキャスト性能の実現”と“アングラーの力量と用途への幅広い対応力”の2点。
「エアブレーキシステム」よりもさらにキャスタビリティが向上し、ピッチングとキャスティングの両立を高いレベルで実現しているのだそう。
これまでのAIR系ベイトフィネススプールの黄金Φである28mmを維持しつつ、マグネット構造とインダクトローターという“2つの核心部”にメスを入れることで、さらなるスプールユニットの軽量化・低イナーシャ(低慣性)化を実現。
従来と全く同等のブレーキ効果を維持したマグネット構造を、スプール巻糸構造(ボビン)内に収まるほど小型化し、インダクトローターもさらに小型化・軽量化することで、ユニット全体で従来比約9%もの軽量化と7%以上の低イナーシャ化に成功。
インダクトローターを組み込んだスプールユニットの総重量はわずか5.8gと、ダイワベイトリール史上、最軽量かつ最も低慣性のΦ28mmスプールユニットが完成しました。
また、インダクトローターを小型化したことで、デッドスペースを削減。さらに作動ストロークを従来比で約2割カットしたことで、ボディを従来機よりさらに1.4mmスリム化にすることができたのだそう。
小さく握り込めることでキャストフォームがコンパクトになり、スイングとルアーの弾道はさらに安定し、アキュラシーが高まる仕上がりとなりました。
「SS MAGFORCE」の機能については公式HPにて紹介されています!
ぜひ併せてチェックしてみてください。
「SS MAGFORCE」開発ヒストリーはコチラ
「HYPERDRIVE DESIGN(ハイパードライブデザイン)」の搭載
そしてもう一つの注目要素が、「HYPERDRIVE DESIGN(ハイパードライブデザイン)」の採用。
「HYPERDRIVE DESIGN」とは、2021年に登場した滑らかな初期回転性能が長期にわたって持続することを理想とし、目指した設計思想。
「ハイパーダブルサポート(ピニオンギア支持方式)」・「ハイパードライブデジギア(ドライブギア)」・「ハイパータフクラッチ(クラッチ)」・「ハイパーアームドハウジング(筐体)」の最大4種類のパーツで構成され、「SS AIR TW」ではそのすべてが搭載。
強く滑らかな回転が持続し続けることを追求したベイト(両軸)リールにおける新設計のギアシステム。
耐久性に直結するギアの歯のモジュール(大きさ)は小さくせず噛合い率アップを達成し、 初期の滑らかさが長く続くことを実現させたダイワ独自のテクノロジーです。
滑らかさの持続と、巻きの強さ・軽さを実現した駆動サポートシステム。
ピニオンギアの両端を2つのボールベアリングで高精度に支持することで、ハンドルからの入力を減衰せず、負荷が掛かった時でも力強く、軽く巻上げることを可能にしています。
内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生む筐体システム。
要であるフレームに金属素材を用いることが必要条件で、サイドプレートやセットプレートとの組合せにより、基本性能をさらに長く発揮し続けることを可能にしています。
何千回、何万回でも滑らかに動き続けるメリハリのきいたオン・オフ性能だけでなく、塩分濃度の高い海水域でも極めてトラブルの少ないクラッチシステム。
過酷なソルトシーンにおける固着修理件数を、当社比で既に99%削減する実績をもたらした、最先端の絶縁構造となっています。
ダイワ公式「HYPERDRIVE DESIGN」詳細ページはコチラ
そのほかの性能
そのほかにも注目の機能が多数搭載されています。
スプール回転数が1番上がるスプール至近のラインガイドでの抵抗を大幅に削減し、バックラッシュの少なくよく飛び、コントロール性が上がり、フォールも速く、バックラッシュが少ないことが特長の「TWS(Tウィングシステム)」も装備。
ドラグ効き始めの初期の食い付きを解消し、ムラのない滑らかさを実現しながら締めれば締めるほど効く最大ドラグ力を兼備する「UTD」も搭載されていて、ライトラインでも安心。
はじめに“ゼロアジャスター”を調整し、“スプールガタ ゼロ”設定を実施することで、マグネットブレーキの進化により全てのルアーをマグダイヤルのみで制御することが可能に!
※“スプールガタ ゼロ”設定とは、微細なガタつき(0.2mm程度)を残した状態で、スプールを押さないギリギリの設定のこと
キャスティング性能を最優先した高出力エンジンの要、「ゼロシャフト」を搭載。
「ゼロシャフト」は、スプールをボールベアリングのみで支え、シャフトレスにより余分な抵抗が少なくなり理想のスプール回転が得られます。
ドラグ引き出しクリックとは、魚とのファイトでラインが引き出される際、ドラグ作動を音で判別できるようにクリックが鳴る構造。
細糸を使って有利なゲーム展開に運ぶためにも、必須機構のひとつです。
以上、2023年5月に登場予定のダイワの新型ベイトフィネスリール「SS AIR TW」をご紹介しました!
ぜひチェックしてみてください。
出典:YouTubeチャンネル「DAIWA BASS【Ultimate BASS】」詳細ページ