湾曲ボディが生む“ナチュラル3Dダートアクション”でターゲットを悩殺。
泳ぐ力を失い、水面に横たわる小魚をリアルに演出するO.S.Pの名作ルアー「ベントミノーシリーズ」。新感覚バスルアーとして一世を風靡した後、SWラインナップにも追加。現在は「ベントミノー 130 F-SW」、「ベントミノー106 F-SW」の2モデルが展開されています。
この2サイズでSWサーフェイスシーンを幅広くカバーしてきましたが、昨今の東京湾シーバスゲームのコノシロパターンをはじめ、ベイトサイズが130mmを越す状況でもっとサイズがあるモデルが欲しいという事から、サイズアップモデルの開発をスタート。流行のコノシロパターンにも対応するベントミノーが、2023年秋頃を目途に完成へ近づいてきている模様。
ベントミノー181F SW【O.S.P】
ベントミノーシリーズへ新たにSWモデルとして181mmボディのNEWサイズが登場となります、その名も「ベントミノー181F SW」。
Length:181mm Hook Size:フロント#2/0、リア#1/0
「アイランドクルーズFC」の船長を務める“遠藤正明”さんの提案によって登場したサイズアップモデル。流行りの“コノシロパターン”など、ボートシーバスゲームの使用を前提に、200mm前後のベイトフィッシュを捕食するフィッシュイーターも攻略可能にしました。青物やシイラといった回遊魚にも効果的で、より大きくなったベントボディがさらに強い左右ダート、上下斜めにもダートする“ナチュラル3Dダートアクション”を演出します。
遠藤 正明(Masaaki Endo) プロフィール
ありガチな単なるサイズアップモデルではなく、ボディバランスが少し調整されています。そもそも、固定重心でフロントフックの前後にウエイトが配置となっていますが、こちらに関しては、水面をキープした状態でパニックアクションを継承させる狙いで、後ろ側のウエイトを重たくして前側を軽めに設定。また、昨今のボートシーバスゲームに対応すべく、ベイトタックルで扱えるように自重も65gに設定されています。
僅かなボディ設計の変更により従来の動きを継承しつつ、より釣れる要素をスパイスとして追加。
ドッグウォークではボディをひねりながら左右を中心に上下にも首を振り、通常のペンシルベイトより真横に近い急角度でターン。一点で時間をかけることもできれば、連続トゥイッチのパニックアクションなども演出可能。スプラッシュと曲線的なフラッシングを伴ったダートアクションはベントミノーの財産。またこのサイズならではのオススメアクションがストロークの大きいロングジャーク。いずれのアクションに関しても湾曲ボディでブレーキが掛かり、他のペンシルベイトなどに比べると手前に寄ってきにくい作りに。言い換えれば“短い距離で誘い続けられる”ということ。
開発スタッフに記者の気になることを質問
アピール力向上と緻密なボディ設計で、より釣れるアクションを発生させるサイズアップモデル「ベントミノー181F SW」。大まかな特長をお分かりいただけたトコロで、ここからはO.S.P開発スタッフに伺った記者の質問に対する回答を紹介!
完成してみてぶっちゃけどうだったのか?
お話を伺ってみると、“率直に予想から外れず、水の抵抗も強くて操作感もある。サイズアップと相まってスプラッシュも激しいのでアピール力も高い”とコメントをいただきました。ベイトサイズの大きい時に通常のペンシルベイトとは異なる動きで誘えることが大きなメリットで、コノシロパターンでもカナリ活躍して釣果もバッチリとのこと。
苦労した箇所を伺うと、181mmというボディサイズまでに行きつくトコロと、ボディ内部のウエイトセッティングの調整。様々なサイズを実際にフィールドへ持っていき、操作感と魚からの反応を考慮しながらテスト。174mmと183mmのいずれかを予定していたそうですが、174mmの方はもう少しサイズが欲しい、183mmはカナリ水抵抗が掛かってしまって疲労感が出て集中力が低下してしまう。結果、間の181mmを試作すると、魚からの反応は良く疲労感も軽減。181mmボディに決定しました。また、ボディ内部のウエイトセッティングの調整に関しては、前途したように水面で従来のパニックアクションを演出させるため、内部ウエイトの自重や配置にも苦戦。何度も微調整を繰り返した後、現在のセッティングに。
使いドコロに関しては、ベイトサイズが同サイズ並に大きい時、通常のペンシルベイトでは反応しない時や反応が薄くなった時、移動距離を抑えたい時に有効。モチロン、ナブラが発生している時にも効果バツグン。
これまで手の届かなかった状況や魚種、流行りのコノシロパターンなどのベイトサイズが大きい時に対応できるNEWサイズ、リリースが待ち遠しいですね…。