G-TECのトモ清水です!
ロッドに関する表現って…
ロッドに関する会話でよく耳にするのは以下のような表現ではないでしょうか?
感度が良い、悪い。
ルアーの飛距離が出せる、出せない。
キャストが気持ちいい、悪い。などなど…。
ロッドにまつわる表現というのはそれぞれの釣り人が、あくまで個人のレンズというフィルターを通して、主観的な見方で判断、表現されることが多いですよね。
果たして本当にそうなのか!?
でも、私的には、果たして本当にそうなのか? と思えることがしばしば。
私自身、長い間、ロッド開発を行っていますが、開発する上では、科学的根拠に基づいた設計が求められます。なので、以前からロッドの性能に関して客観的に数値化して、証明することを行ってきました。
客観的な数値を自分で確かめないと気が済まない性分なので、今回、G-TECのロッドの性能チェックを行うべく、たくさんのロッドを持って、第三者機関である千葉県の木更津高専さんにお邪魔させて頂きました。
Measuring Amp(加速度センサー)、FFTアナライザー(高速フーリエ変換)を使用した感度測定、風の影響を受けない体育館での飛距離測定など。
実験、測定していく中で、人間の感覚とデータの比較検証、実に面白い事が分かってきました。やればやるほど、もっと知りたくなる。実に面白い!
測定結果を見て考察していると、釣り人にとって非常に興味深いことが得られました。そんな測定結果の一部を公開!
感度測定(一部データ公開)
まずはA,B,C,Dの性質の異なる釣竿の測定を実施。
こちらは実験で得られたデータの一部。
どんなロッドが感度が良いのか?
振動加速度の時間波形と減衰率が表しているデータの意味とは?
図1 振動加速度の時間波形(ロッドA)
図2 振動加速度の時間波形より得た対数減衰率
MAGNUSブランクスと通常ブランクスとの飛距離比較
図3に測定で得られた各竿の飛距離を示す。
A・・・G-TEC社 5’9” XrosSensitive XSC-59ST-Pro ベイトフィネスモデル
(MAGNUS製法ブランクス、レングス5’9″、スローテーパー、チューブラーティップ、チタンSiC-Sガイド)
B・・・B社 B社ハイスペック 5’10” ベイトフィネスモデル
(従来ブランクス、レングス5’10″、ファーストテーパー、ソリッドティップ、ステンレスSiCガイド)
結果および考察
図3において、1gの軽量リグ(ジグヘッド+ワーム)、ベイトタックルにおいての超軽量領域で、Aの釣竿が、Bの釣竿より約4mもの飛距離(m)の値が大きいといえる。
レングスが5ft台のロッドながら、実に”7ftのロッドに限りなく近い飛距離が出せる!”MAGNUS製法、しなるスローテーパーと相まって、ショートレングスにありがちな「ルアーが飛ばない」という弱点を完全に克服したと数値が証明しています。
ちなみに、お見せしたデータは、ほんの一部の測定結果。
まだまだMAGNUS製法がもたらす効果が次々と明らかに!
実際は、合計13本の違う釣竿、釣り糸の違いによる飛距離測定を行い、より多くのデータを得ることが出来ました。
「MAGNUS製法」で進化したブランクスと従来製法では、第三者機関による感度測定、飛距離測定で、どのような違いが結果として出たのか? 非常に面白い、釣り人にとって興味深いデータになっていたので、別の機会で詳しい考察をお届けしていきたいと思います。
・MAGNUS製法とは、東レの最新鋭カーボン素材「T1100G・M40X・NANOALLOY®」など、最高の具材をG-TECのテクノロジーによって造られる最高の料理方法。
素材の本来持っているポテンシャルを最大限引き出し、そして鍛え上げられた技術の結晶。
それが「MAGNUS BLANKS」。
「数値化」「見える化」させることで、新たなロッド開発に役立てることができる
今まで人間の感覚のみの評価が、「数値化」「見える化」させることで、新たなロッド開発に役立てることができます。
さらに今後も様々な測定を続けていき、データベース化とベンチマークを設けることで、釣竿の開発に役立てるのはもちろん、釣り人にとって釣りに役立つ情報、竿選びの参考としてお役に立てるようになれば、とG-TECは考えています。
今後の解析データにご期待ください!
オフィシャルインスタでも随時、公開していきます。
G-TEC 公式ホームページが2023年3月下旬オープン予定