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「掛けて離さない」年間釣行300日越えの遊漁船考案の“超特殊設計タイラバ”、何故釣れる?

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タイラバ選びで大切なこと…。

ヘッド形状や素材に重量、ネクタイ・スカートの素材や形状厚み、それから太さやカラーなど…。選び方やコダワリは人それぞれ。選び方によって釣果に影響がでるのも事実。ただ、完璧に行ったとしても、一般的に即合わせ禁物でアワセのタイミングが難しい釣り、渋い時は特にそう…。そういった面から“フック選び”も重要ですよね。特にそう感じたのが、以前こちらの動画を拝見した時。

出典:YouTubeチャンネル「焼おにぎりの等速巻き」

YouTubeチャンネル「焼おにぎりの等速巻き」で配信中のこちら。タイラバ実釣動画を主に配信しているチャンネルで、こちらもタイラバ釣行でコンスタントにマダイをキャッチ、そして度々動画内で口にしていること…。それは「針掛かりが良い」。マダイの口元や外している様子を見ていても、毎回がっつりフッキングが決まっている様子。

で、動画内で使用しているタイラバというのが…。

真鯛ロジック【ON THE BLUE】

タイラバの進化“ルアーに到達”。

釣船で産まれた“漁具ルアー”。

がキャッチコピー。年間釣行300回超えの遊漁船「日登美丸」の船上ルアーブランド「ON THE BLUE」が展開する新作タイラバ「真鯛ロジック」を上記の動画で使用。丁度、先日開催されたフィッシングショー大阪でON THE BLUEがブース出展を行っていたので、ブース内で撮影した写真を含めてまずは実物を見せします。

40g、60g、80g、100g、120g、150g、200gの全7ウエイト展開!

120g、150g、200gのヘビーウエイトモデルも近日登場!

 

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さて、本題の「針掛かりが良い」という点。何故バラしが少なくてランディングまで持ち込んでくれるのか?

地獄針仕様

真鯛ロジック」のフックシステムは特殊。

シンプルを極めたフック周りと公式HPには記載されていますが、色々なパーツが密集していないという意味であり、フックシステムはカナリこだわられていて、“地獄針仕様”になっています。

計3つの針がマダイの口に纏い付くように刺さって離さないセッティングに。それぞれの役目を解説すると、1つだけ伸びたアシスト“追っかけ針”はショートバイトを逃さずフッキング。残りの2本“アウトサイダーフック”は、口周りの硬い部分や外側からも刺さり込む独自設計が施された一度刺さると離れにくい仕組みに。

3本針なのにスカートと絡まない

3本針…、スカートと絡みそう。

なんて思われている方、大丈夫ですよ。ネクタイは根元へのバイトを多くするという狙いで“三又ネクタイ”に。3本針の周りを囲むようなセッティングになっていてマダイが正確にフックへバイトするように工夫が施されています。文頭で紹介させていただいた動画内でも、以下の画像のように「心配だった絡みもなかったです」とコメント。普段フィールドに出られているアングラーさんによる言葉…、説得力がありますよね。

「真鯛ロジック」の釣れる秘訣

マダイを掛け獲る理論を集結

真鯛ロジック」はタイラバの重要要素である“底取り”、“誘い”、“掛け”が追求されており、船上での実釣理論を活かし、ヘッド、ネクタイ、独自開発のフックといった細部にまで徹底的にこだわって開発された逸品。掛かりが良いという点に関してはお分かりいただけたと思いますので、今度は何故マダイが「真鯛ロジック」にバイトしてくるのかについて解説していきたいと思います。

ヒレ搭載型ヘッド

まず、最も注目すべきポイントは、“ヘッドにヒレが搭載”されている点。

ON THE BLUEの他アイテムを使われている方はご存知だと思いますが、“ベイトライクなリアルシルエット”と“直進性能の向上”がヒレによるメリット。

そもそも各アイテムにヒレを付けることになった経緯についても解説すると、ON THE BLUE代表の「錦野憲彦」さんは、日々ガイドをする中で、釣った魚の口からベイトが吐き出される様子を何度も目撃してきたそう。フィッシュイーターがベイトを捕食しているので当然のことではありますが、あまりにも吐き出される頻度が多かったため、”吐き出されるベイトに似せたルアーを作ったら釣れるのでは?”、”そもそも何故全ての魚族にはヒレが付いているのに、ジグやタイラバにはヒレが無いのか?”という発想なども合わさり、製品の多くにヒレを搭載するようになりました。

錦野 憲彦(Norihiko Nishikino) プロフィール

SLJ/タイラバをオールシーズン案内する遊漁船「鹿児島県錦江湾/日登美丸」の船長。日々のガイドで“もっと釣れる、もっと楽しい!ありそうで無かった物”を日々考え続け開発。船上開発メーカー"ON THE BLUE"を通し、アングラーと一緒に更なる楽しみを追求することをライフワークにしている。

そしてもう1つ、ヒレを搭載していることによるメリットが“直進性に優れている点”。「真鯛ロジック」の場合、水受けの良いワイド形状をしているため、スローリトリーブでは本来のコンセプト通り直進安定性を生み、リトリーブスピードを速くすることによって、ウォブリングアクションを演出。マダイの反応を伺いながら2種のアクションを使い分けることができるので、より釣果を上げることが可能。因みにウォブリングアクションに関しては、バスルアーのクランクベイトからインスパイアされたそう…。

 

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底どり明確、速落下を実現する形状

ヘッドへのもう1つのコダワリ。

それは、狙いのタナに誰よりも素早く落とし込める形状に設計されていること。ヘッド下部がボリューミーで低重心設計。狙いのタナまで直撃…。

アクション方法

では、操作方法についても解説。

着水後はシッカリ着底させて、スロー巻きでサイレントにボトム周辺を攻めたり、速巻きで中層アピールという2種を主に使い分けます。ネクタイを水に馴染ませて使うことで水中での姿勢が綺麗になり、本来の性能を発揮できますよ。

参考タックル

タイラバ専用タックル:PE0.8〜1.2号、リーダー12-16Lb
(※
ドラグ設定1kg前後を目安に、フックセッティングが施されています。)

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