こんにちは、トモ清水です。
少し前に、私自身が2023年より「ジーテック」というブランドを始動することを正式に発表させていただいただきましたが、そんなジーテック第1弾のロッドシリーズとして開発が進んでいる「クロスセンシティブ」シリーズについてご紹介させていただきます!
ジーテック第1弾のロッドシリーズ
『XrosSensitive(クロスセンシティブ)』
自分のブランドの立ち上げにあたり、非常に多くの方に関わってくれ、支えられています。
クロスとセンシティブとは、そんな関わってくれている方達と考え決めた想いれのあるロッドシリーズ名です。
「クロスセンシティブ」とはクロスとセンシティブを掛け合わせているワードのですが、クロスはソルト、フレッシュ問わず、またショア、オフショア問わず、フィールドをクロスして使えるロッドを目指している、というところ。
センシティブは、名前と通り、感度が高く敏感なロッドである意味。センスから派生した形容詞で、アングラーが、このロッドから何か感じ取れるインスピレーションを大事にしています。
真ん中の星マークみたいなのは、よく見るとXrosのXとSensitiveのSを組み合わせたデザインとなっています。
この「クロスセンシティブ」シリーズは、ベイトキャスティングモデルとスピニングモデルを合わせて12機種の開発を進めていて、テストを繰り返しています。
12機種すべて発売するかどうか? は完成度次第ですが、その内、完成度の高い3機種くらいが今年2023年にリリース出来そうです。
その3機種の中の1機種の「59ST-Pro」というモデルは、すでに量産を進めていて、2023年春にG-TEC初のロッドとして発売が決まっている機種となります。
それではジーテック第1弾のとなるモデル「クロスセンシティブXSC-59ST-Pro The”DEAR SLOW”」についてご紹介していきます。
クロスセンシティブ
XSC-59ST-Pro ディアスロー【ジーテック】
ジーテックのロッド第1弾としてリリースが決定しているモデル「XSC-59ST-Pro The”DEAR SLOW”」。
このディアスローは、1本で何でも出来る汎用性の高さを目指したモデルですが、元々は究極のベイトフィネスロッドを前々から作りたくて製作したものです。
このモデルの長さは、5フィート9インチのショートモデル。アクションはウルトラライトのスローテーパー。品名の語尾STがスローテーパーの略となっています。
新たなコンセプトとして、アジング、メバリング、シーバス、クロダイ、ライトロック、エギングなど全てこなせる汎用性の高いソルトのベイトフィネスという枠を超えて、さらにエリアトラウト、渓流、ブラックバス、そしてショアだけでなく、イカメタルやバチコンアジングも高次元で使用出来るという究極のベイトフィネスを打ち出しています。
要するにこの1本で何でも楽しみたい、釣りの本質を突き詰めたモデルになっています。
1本で何でも楽しみたい、釣りの本質を突き詰めたモデル!
それを実現するために、全てがプロスペックに!
それを実現するために、全てがプロスペックとなっています。
まずスローテーパーにした理由は、5フィート9インチとショートレングスながら、しっかりブランクスを曲げられるので使える有効長が長く、たとえ軽い1g以下のリグでも遠投出来る性能とベイトタックルにおけるバックラッシュの発生を極力減らすため。
また綺麗にバットまで曲がるので、魚とのやり取りをより楽しく、毎回気持ちよくキャストすることが可能になっています。
スローテーパーというと一般的には、「重くてダルく感度が悪い」というロッドになりがちですが、新素材、新製法を採用した最新鋭のブランクスで、スローテーパーながら超軽量、シャキッとした超高感度仕様になっているのが特長です。
仕様はセンターカットの2ピース、ティップはチューブラーティップを採用。
継ぎ部は印籠継を採用。ティップの口元部、バット部の先端部を織りクロスカーボンで補強。
ティップの元部には品名を印刷しています。
満月状に曲げても、どこで継いでいるのか分からないほど精密な印籠継ぎで、綺麗なベンディングカーブを実現しています。継ぎ部の脆弱性を無くし、パワーロス無く、キャスト、ファイト可能です。
スローテーパーの場合、より綺麗なベンディングカーブが求められます。
この限りなくワンピースに近いロッドにするために、マンドレル設計、センターレス加工技術、ブランクス構造、テーパーデザインなど、全て見直し、最新設計で進化した2ピースを実現しました。
ブランクスマテリアル
ロッドの心臓部であるブランクスに新しい技術、イノベーションを施した「MAGNUSマグナス製法」を採用しました。
マグナスとは、ラテン語に由来した語句で、偉大な、巨大な、という意味です。
心臓部であるブランクスに、コストを惜しまず、最新の素材、テクノロジーを注ぎ込んだ、これ以上ない製法。最高上位機種にしか採用出来ない製法。
国産カーボン100%使用のブランクス。
海外製カーボン、グラス素材は一切使用しておりません。
東レ第3世代の最新鋭素材「T1100G」「M40X」を取り入れ、従来比+30%の引張強度を実現した新素材です。その新素材を最大限活かすための生産技術のテクノロジー、それが「MAGNUSマグナス製法」になります。
ロッドの表面には無駄な塗装を極力抑え、100%カーボンブランクスの性能を最大限引き出すための無塗装アンサンド処理を施しています。ブランクスの最外層は、横軸のカーボンで覆い、耐衝撃性を上げ、外部からの傷や衝撃から守ります。
グリップ部のブランクスには、国産Quattro Axial Carbon(4軸カーボン)で補強。
さらにはルアーロッドでは、ほぼ使われない超々高弾性55t、東レのナノアロイカーボンをこのグリップ部に使い、高弾性化、高感度化、操作性を高めました。
結果、グリップ部のネジレ防止、剛性力が向上。キャスト精度、ファイト時のトルクアップ、より安定したファイトが可能となりました。
なおセパレート部分だけクリア塗装になっています。
ガイドスペック
ガイドは信頼と実績の富士工業製。
ガイド全て最上グレードのチタンフレーム。リングはSiC-Sリング(シリコンガーバイト製)。
フレームカラーはT2、ポリッシュ仕上げのダークグレーチタンフレーム。
SiC-Sリングとは、お馴染みのSiCリングを、さらに極薄化させ進化させた、超軽量リング。
硬さ、すべり、軽さ、耐蝕性も最高。さらに摩擦熱を逃がす最高素材。アジング等で使用される極細PEライン、エステルラインにもベストマッチします。
トップガイドにはアロワナトップガイドKGトップガイドを採用。チタンフレームSiCリング。
PEラインでも糸絡みしにくい傾斜ブリッジ付きの軽量トップガイド。リングの高さがティップガイドと同じ高さで、飛距離アップに貢献。
サイズは最も小さい3.5 を採用。アジングやメバリングなどのライトゲームにおいて、その軽量からくる高感度を実現。
3D構造による糸絡み自動解除機能搭載で、PEライン、エステルラインの極細ラインに高次元に対応。
ストレスフリーでより繊細な釣りに集中出来ます。
一番元部のバットガイドには、リバースガイドのRVガイド採用。チタンフレームSiCリング。
ダブルフットチョークガイド。極軽量、小口径、背高のリバースフレーム設計。
高足によってキャスト時および釣行時の糸絡み回避と飛距離UP、糸通りに極めて優れた次世代型の傾斜フレームガイド。
ガイドシステム、バランス
ガイドシステムは、KRコンセプトガイドシステムをベースに、独自の多点小口径ガイドセッティングのナノガイドシステム。ブランクスの長さ、硬さに応じて緻密にサイズと数をセッティング。最適化を図り、ブランクスの曲がりを損なわず、ブランクスの性能を最大限活かす設計。
ガイドバランスはロッドの性能に大きく関わってきます。
通常より多くのガイドを配列することによって、ラインとの接触部分を増やし感度を上げ、パワーがライン、ガイドを通じて極力パワーロスなく伝達出来ます。
ナノガイドシステムは、本来ブランクスがもっているポテンシャルを最大限引き出してくれるセッティングです。
さらにはスレッドをシンプルな黒糸のみとし、余計な装飾を省き、極力エポキシ樹脂の量を減らして、軽量化を図っています。
グリップデザイン
リールシートは高い実績を誇る富士工業製、超軽量、グリッピング性能、ホールド感に優れているスケルトンシートを採用。
リールをホールドするフートナットは、KDPSフードを採用し、腐食と錆びに強い最高グレードのI.P.シャイニーグレー仕上げ(ICカラー)。
ロッドを相棒として長く使って頂けるような耐久性に強い仕様です。
ブランクスは細く、スローテーパーでソフト。
リールシートはスケルトンシートのスプリット。
そのためグリップ部におけるネジレ、歪みが生じやすいため、その剛性力を上げるため、アルミ素材のメタルパーツを施し、剛性感を上げています。
またグリップ部には、4軸カーボンをプラスし、ネジレ防止、剛性力を上げています。それによってキャスト時、ファイト時にグリップ部の歪みやバランスの悪さを解決し、キャストアキュラシー向上とファイト時のトルク力向上を実現しています。
エンドグリップはメタルパーツで補強し、バランサーの役割と剛性感を高めています。
軽さ、繊細さを高めるために極小化のエンドグリップ。
開発者コメント
量産型の業界初となるソルト用のベイトフィネスロッドを作製し世に出してから、今年で11年という月日が立ちました。発売した当初は、ソルトのベイトタックルは否定されることもありましたが、今となっては1つのジャンルとしての位置を構築出来たと思います。
その次の展開として、自分自身の中で、そのソルトのベイトフィネスロッドの頂点、さらに究極系を目指したモデルを、自分のブランドの第1弾としてリリースしたいと考えていました。
最高峰のベイトフィネスロッドにすべく、ブランクスはゼロから見直し、世界ナンバーワン東レ社のカーボンプリプレグを100%使用し、ブランクス製法も一新。
新製法「MAGNUS製法」を新たに構築しました。
その東レの最先端素材T1100G、M40X、そしてナノアロイの55tの超々高弾性を使用し、ベイトタックルでは最軽量となり得るであろう自重30g台を実現。
素材面の最新素材へのシフト、そして製法面においても、コスト高、多くの手間が掛かるデメリットは承知の上で、現在考え得る最善の方法を取っています。
結果、たとえばアジングのシーンにおいても、今まではスピニングの絶対領域である0.5g以下のジグヘッドも、ベイトタックルで扱うことが可能となったし、新たなベイトタックルの可能性を広げてくれる確信を持てる仕上がりに。
さらにソルトのベイトフィネス、という従来の位置付けでなく、バスやトラウト、そしてショアだけでなく、バチコンやイカメタルなどのオフショアにも流用可能な新たな位置づけとなるコンセプトとしています。
またこのロッドをバスフィッシングでも気軽に使って頂きたいと思います。
スローテーパーなので、小バスであっても楽しめるます! 私的にはガチでバスを獲る、というよりもバスフィッシングを思いっきり遊ぶ、という感じかな!?
釣り本来の楽しむをバスフィッシングにも提案したいのです。
もちろんトラウトエリアでも楽しめます。
多岐に渡るフィールドを繰り返し、本当のバーサタイル性能を手に入れたロッドだと言えます。
狙うターゲットは自由。
どんな魚であっても、それは価値ある魚。
このロッドの使い方はアングラーの自由であって無限大の可能性を秘めています。
なおバチコンにも最高。シンカーがたとえ30g以上であっても平気。
メガアジ、ギガアジを掛けるとバットまで綺麗に曲がり、満月状の弧を描くのは魅力。アングラーの欲求を満たしてくれる。
実際の曲がり。こんな感じで綺麗に曲がり、1匹ずつ丁寧に遊べます。
バレを防ぎ、独特なアタリ方が出るのもスローテーパーならでは。
グリップは、通常のオフショアロッドより短いので、完全に手持ちコンセプト。脇に挟まなくとも、ロッドが超軽量なので快適なオフショアゲームが楽しめます。
もちろん、イカメタルにおいても最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
スローテーパーなので、イカがスッテを離さないメリットは大きい。スムースにイカが乗ってくれるところはファーストテーパーのロッドでは難しいところを、このロッドではカバーしてくれます。
このロッドの持った感じについては、文章ではお伝えするのが難しいのですが、簡単に表現すると、
・鉛筆をもっているみたい
・指揮棒みたい
・リールが重く感じる
・1gのジグヘッドが重く感じる
プロトサンプルを色々な同行者に持ってもらうと、大体こんな感じの答えが返ってきました。
このインプレが何となく伝わるかと思います。
まさかのセンターグリップレス!?
私自身、20年間のロッド開発という仕事の中で、色々なチャレンジに関わってきました。ストレートグリップしかなかった時代に、今となっては常識のセパレートグリップの開発に携わり、世にリリースしたり、または業界初となるフロントグリップレスのロッドの開発に携わったりと、ロッドにおいても様々なパーツにおいて軽量化のためにレス化が進んできました。
そして今回、新たなチャレンジとして、まさか!? のセンターグリップレス化のロッドを試作。
サンプルが出来た当初は違和感しかなかったが、これまた使っているうちに全くなくても平気なのに気付く。
まぁ、もともとフィネスな釣りのためのウルトラライトなロッドなので、そんなに力を入れることがないので、センターグリップが無くても大丈夫なのでは、とは予測していましたが、大型のシーバスやクロダイ、そしてオフショアの釣りに使っても、使用上の違和感がないのは新たな発見。
上記写真でも分かる通り、2ピースながら、綺麗なベンディングカーブを描くようこだわっています。
バットから気持ちよく満月状に曲がるため、アングラーの満足感をより向上させてくれる。
実際に使用上に問題がなかったので、おそらく業界初であろうセンターグリップレスを採用しました。
センターグリップレスにすることで、軽量化が出来るのはもちろん、ブランクスにダイレクトにタッチ、触れる箇所が多くなるので感度アップにかなり貢献してくれます。
アジングのシーンで説明するならば、1g以下のジグヘッドを操作していても、そのジグヘッドの重みがしっかり手に伝わり、ジグヘッドの位置が水中のどこに今あるのか明確に伝わったくる。自分もあまり感度については、主観的な要素がどうしても多くなるので、大袈裟には語りたくはないのですが、このロッドの感度については、過去作ってきたどの竿よりも高い、と言い切れるほど絶対的な感度を備えています。
これらの感度を客観的に証明するために、感度測定を行う予定。
その結果を是非、皆様にご報告したいと考えています。
感覚ではなく、科学的にね。
ロッドをさらに進化させる目的としては、より釣りが楽しく、ゲーム性を高めるため。今まで取れていな感度、今まで味わえなかった操作性、そして今まで不可能だった領域まで踏み込めることで、新しい世界、スタイルの確率が可能となりました。
発売の詳細について!
XSC-59ST-Pro
The”DEAR SLOW”は2023年4月を予定
第1弾としてのモデル、XSC-59ST-Pro The”DEAR SLOW”は、4月の発売を予定しており、初回ロットは極小量生産からになります。販売方法は始めはネットのみとなりまして、欲しい方にまずはしっかりお届けしたいと考えております。
そのため3月中旬以降に、ネット上での先行予約を受付開始する予定です。先着順にお届けしたく、初回ロットは極少量生産のため、早めの予約をお薦め致します。もし先行予約が不可能だった場合、次回の生産ロットになるため、発売が2023年の11月以降の可能性が高くなりますので予めご了承下さい。
G-TECの販売サイトは、先行予約を開始する3月中にオープンする予定です。
是非、Google先生でG-TECと検索してみてくださいね。