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天龍のパワーマスターサンドウォーカーを1年使用し続けて感じたこと

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記者が昨年冬、悩みに悩んで購入した天龍のサーフロッド「パワーマスター サンドウォーカー」

購入してから約1年、ほぼ毎週サーフに通い使い続けてきました。今回はそんな記者が「パワーマスター サンドウォーカー」を使用し、気づいたことやインプレッションについて紹介していこうと思います。

購入についての記事はコチラ

サーフアングラーの筆者が真剣に考える!天龍のサーフ専用ロッド「パワーマスター サンドウォーカー」のラインナップを徹底検証!

ガチで買ってよかった感動の一本! 記者がリアルにインプレッション!天龍のサーフロッド「パワーマスター サンドウォーカー」

パワーマスター サンドウォーカー【天龍】

「パワーマスター サンドウォーカー」は、サーフゲームに求められる飛距離・キャスト性能・パワー・追従性・ファイト中の貯めといった要素をバランス良く取り入れられたロッドシリーズ。

現在、3機種がラインナップされており、記者が購入したのは「PMS9102S-ML」になります。

モデル レングス ( m [ft]) アクション 仕舞寸 (cm) ルアーウエイト (g) ライン適正 lb /PEライン(号) ドラグMAX (kg) リアグリップレングス (mm) ロッドウエイト (g) 本体希望価格 (税抜)
PMS9102S-ML 3.00[9’10”] RF 153 Best20g

Max45g

MAX25lb

0.8-2号

4 420 175 ¥43,000
PMS1032S-MLM 3.12[10’3″] F 160 Best30g

Max50g

MAX25lb

0.8-2号

4 420 184 ¥43,500
PMS1102S-M 3.35[11’0″] F 172 Best40g

Max60g

MAX25lb

0.8-2号

4 435 209 ¥44,000

天龍公式「パワーマスター サンドウォーカー」詳細ページはこちら

追従性に優れたティップ設計

以前の記事でも触れましたが、記者が「パワーマスター サンドウォーカー」が購入を決めた理由は波打ち際でのバラシ防止のため。

サーフの場合、ランディング時に波の上下でフックアウトしてしまうケースが多く、ロッドの追従性が重要。

監修した久保田剛之(くぼた よしゆき)さんも、過去のインプレッション動画で「フラットフィッシュのキャッチ率というのは、ロッドの性能がものすごく影響してくる…」と語っていました。

「フラットフィッシュのキャッチ率というのは、ロッドの性能がものすごく影響してくる…」(7:15~)

出典:天龍公式YouTubeチャンネル「 TENRYU CO.,LTD」詳細ページ

実際、ティップは非常にしなやかで、操作感も非常に分かりやすいのが特長。

ジグヘッドワームやシンペンなど、リーリング中のボトムコンタクトやわずかな地形の変化などが明確に伝わるので、簡単に状況を把握することができます。

記者も「パワーマスター サンドウォーカー」を購入する前は、ライトショアジギングロッドやシーバスロッドを使用していたのですが、特に違いを感じたのはこの“ボトム感知”・“ルアーの操作性”の部分。

レンジコントロールがしやすく、操作感も見失わないので、しっかり狙ったコースを引いてくることができます。

波打ち際のバラシも“0”に

そして、気になる波打ち際の追従性ですが、こちらは驚くことにバラシ回数は0。

シーバスから青物、ソゲサイズのヒラメ、マゴチなどいろいろ釣り上げてきましたが、バラシは一度も起きませんでした。なかでも特に驚いたのが、掛かりが浅かったマゴチを引き寄せた時。

ファイト中も、水面からジャンプするなどいつフックが外れてもおかしくない状態でした

センターのフックが浅く、リアのフックもわずかに額に刺さる程度の掛かりだったのですが、無事にランディングに成功しました。フレキシブルにロッドがしなるため、掛かりが浅くてもバラシを軽減してくれるようです。

フィッシュグリップで掴んだ後すぐにセンターのフックが外れてしまい、改めてロッドが仕事をしてくれていたのだと実感。この1匹が獲れただけでも、購入してよかったと安堵しました。

ティップのしなやかさのデメリット

ロッドの追従性はサーフゲームにおいて非常に重要なポイントですが、その反面、ジグでのジャーク系の操作はやや不得意と感じました。

シャクった動作を吸収してしまうため、ジグの機敏さが軽減されてしまい、遠投先でもレスポンスはイマイチ。

逆にブレード系のジグなど一定の速度で巻くルアーに関しては、テンションをかけた状態で巻くことができるので、バイトを弾かずに掛けることができます。

シンペンやミノー、ジグヘッドワームなどタダ巻きやストップ&ゴーなどの操作をするルアーと相性がよいと感じました。

リリースポイントはやや狭い(かもしれません)

これはあくまで記者が感じたトコロではありますが、リリースポイントはやや狭いように感じました。

実はテッィプがしなやかなせいか、リリースポイントを誤るとガイドにラインが絡まることがありました。技術・実力不足であることは重々承知ですが、集中力を欠いてキャストをした時に起こっていたため、やや狭いのかもしれません。

以前にも記載しましたが、「パワーマスター サンドウォーカー」は持ち重り感が少なくキャストフィールはバツグン。数値以上に軽く、ロッドバランスに優れています。

サーフは長時間ランガンすることが多いので、アングラーに負担が少ないのもこのシリーズの魅力といえるでしょう。

サーフでのバラシが多い、ルアーの操作感が見失いがち、なんてお悩みの方はぜひ、「パワーマスター サンドウォーカー」シリーズを手にしてみてはいかがでしょうか?

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。