フルモデルチェンジとなったフルレンジ
テイルウォークの「フルレンジ」ロッドが、2022年にフルモデルチェンジとなり話題を呼んだ。
2015年の誕生以来、初となるフルモデルチェンジ。「不変なる総合力」をテーマに生まれたフルレンジ。22フルレンジも含め、ベイト・スピニング、モバイルとまさに隙なしなラインナップとなっているロッドシリーズ。
以前、テイルウォーク(エイテック社)に足を運んだ時に聞いた話では、1機種ごとにある程度広くリグを扱えて安心して使える、気付いたら付き合いの長い相棒になっている…そんな思いを込めて生まれたのがフルレンジだったそうだ。
細分化されるリグやアプローチ法はあるけれど、それでも不変なものはある。そうした部分に総合力で勝負する、そんなロッド。
22フルレンジ
そうした原点は継承しつつ、そうでありながら例えばパワーフィネスや例えばミドストなど、時代を彩るアプローチに特化した機種も随時追加してきた。
22モデルにおいても、一挙15機種というフルボリュームでバーサタイルから尖った機種までを網羅。
フルモデルチェンジにあたり、ブランクスの素材やテーパー、ガイドセッティングなどを改めて見直したのはもちろん、最大の特長はオリジナルのリールシート、「Z-シェイプリールシート」を搭載したことでしょう。
Z-シェイプリールシート
tailwalkスクエアロゴが映えるオリジナルの「Z-シェイプリールシート」。
ベイト、スピニングともに搭載され、ワンフィンガーからフルパーミングまであらゆる握りに対応する。フルレンジらしい汎用性というか優しさというか、キャストや操作など握りやすさはいつまでも使いたくなるか否かにつながる部分。
バーサタイル・フィネス・巻きモノ
さらなる総合力の高さを手に入れた22フルレンジ、前述の通り一挙に15機種がリリースされたわけですが、これを3つにカテゴライズ。
ユーザーの選びやすさと、釣り方ごとの専門性が分かりやすくなった。
その3つが…
TRUE VERSATILE=バーサタイルモデル
FASTER BEAT=巻きモノ
TECHNICAL FINESSE=フィネス
となる。
バーサタイルモデルは幅広いリグ、メソッドをこなす6機種。
MODEL | レングス(ft.in) | 継数 | 仕舞寸(cm) | 自重(g) | ルアーウエイト(oz) | 適合ライン(lb) | 価格(税別) |
C66M | 6.6 | 1 | 199 | 102 | 3/16-3/4 | 6-20 | 23,000円 |
C610M | 6.10 | 2(B) | 177 | 112 | 3/16-3/4 | 6-20 | 24,000円 |
C68MH | 6.8 | 1 | 204 | 112 | 3/16-1 | 8-20 | 24,000円 |
C70H | 7.0 | 2(B) | 180 | 125 | 1/4-1.5 | 10-22 | 25,000円 |
C66XH | 6.6 | 1 | 199 | 121 | 3/8-2.5 | 12-25 | 25,000円 |
S64L+ | 6.4 | 1 | 194 | 107 | 1/16-1/4 | 2-8 | 22,000円 |
王道ど真ん中のC66Mや、現代バスフィッシングで必要なロクテン「C610M」、さらにはスピニングでのバーサタイル性能を極めたS64L+など、計6機種がバーサタイルモデルに当たる。
ちなみに、全機種共通でミディアムヘビー(MH)以上のモデルにはバットセクションに「Xラッピング」を施し、ブランクスの強度をアップ。デカバスにも負けないパワーを獲得。
このあたりは総合力はもちろん、特化した性能をしっかり持たせたフルレンジらしい機種ごとのコダワリとなっている。
フィネスモデルはスピニング3機種+ベイト1機種展開。
MODEL | レングス(ft.in) | 継数 | 仕舞寸(cm) | 自重(g) | ルアーウエイト(oz) | 適合ライン(lb) | 価格(税別) |
C67M+/SL | 6.7 | 1 | 201 | 106 | 1/8-1/2 | 5-14 | 24,000円 |
S60XUL/SL | 6.0 | 1 | 183 | 95 | 1/64-5/32 | 2-6 | 23,000円 |
S60UL/SL | 6.0 | 1 | 183 | 92 | 1/32-3/16 | 2-6 | 23,000円 |
S68MH | 6.8 | 1 | 204 | 118 | 1/16-1/2 | 5-12lb (max PE 2.0) | 24,000円 |
ベイトフィネス専用機といえるC67M+/SLは、M+という絶妙なパワーが、複雑なカバーの中で繊細にリグを操作しつつ、いざフッキングしたらある程度強引に引っ張り出すパワーを持つモデル。
フィネスモデル4機種のうち、3機種に「SL」つまりはソリッドティップが用いられ、操作は繊細に掛けたら強くという思考が見え隠れする。
S68MHも面白い存在で、フィネスカテゴリーながらパワーを持つ。ヘビーカバーの奥深くに潜む賢いバスに、ライトリグで食わせて一気に引きずりだすような設定だ。
ハードベイトやスイムベイト、スイムジグなど巻きモノを得意とするのはベイト4機種+スピニング1機種。
MODEL | レングス(ft.in) | 継数 | 仕舞寸(cm) | 自重(g) | ルアーウエイト(oz) | 適合ライン(lb) | 価格(税別) |
C59M+ | 5.9 | 1 | 176 | 101 | 3/16-3/4 | 6-20 | 21,000円 |
C62ML | 6.2 | 1 | 188 | 104 | 1/8-1/2 | 6-16 | 22,000円 |
C65MH/G | 6.5 | 1 | 196 | 142 | 1/4-1.2 | 8-20 | 23,000円 |
C611MH | 6.11 | 2(B) | 179 | 128 | 1/4-1.2 | 8-20 | 24,000円 |
S65L | 6.5 | 1 | 196 | 113 | 1/16-1/4 | 2-8 | 22,000円 |
5フィート台のC59M+はそのキャストアキュラシーが秀逸。またC65MH/Gは、Gがグラスコンポジットを指し、ギル系ルアーやクランクに求められるしなやかさを持ちながらバットパワーがしっかりしたモデル。
スピニングでのライトウエイトのファストムービング系をこなすS65Lなど、巻きモノといっても細分化される現代バスフィッシングを網羅するラインナップ。
前モデルと一緒でも違和感なし
その他、ガイドはステンレスフレーム・SiCガイドリングを採用。
また15モデルのフルレンジを末永く愛用している方が多いことを想定し、フォアのフード部分にあるメタルパーツは15モデルを踏襲したデザイン。例えばボートの上で、フルレンジを並べた時にも違和感のない仕上がりにしたんだとか。
また、前述した3つのカテゴリーがひと目で分かるよう、スレッドカラーで判別できるようになっているのもうれしいところ。
ネクストステージに進んだ22フルレンジ、きっとピッタリな機種が見つかるのではないでしょうか。
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