今江克隆のルアーニュースクラブR「初公開!大型フラットワーム?の開発状況」の巻 第1116回
霞ヶ浦から帰阪して一週間、息つく間もなく今度はすでに台風一過の桧原湖滞在中。
ホンマ、今年は関東連戦が多すぎて、この夏にリザーバーに一度も行けなかったという異常事態に……。
マッディレイク向けの開発やテストはよい勉強とアイデアを得られたが、自分が一番好きな夏のクリアレイクでの真っ黒なドデスカンにとんとご無沙汰なのは本当に悲しい。
挙句に桧原湖まで台風余波でダダ濁り……桧原湖戦が終わったらまた速攻、オールスターで霞ヶ浦入りと、なんとも今年はマッディ地獄な年であります。
開発中!大型フラットワームの詳細を初公開
ということで今週は、実は昨年秋から密かに開発を続けてきている5~6インチクラス、重量2oz以上の「大型フラットワーム?」について進展状況を初公開しよう。
以前、シレッとルアマガのグラビアでルアーはチラ見せしているが、詳細には全く触れていなかったのが、現在開発進行中の「大型フラットワーム」である。
すでにギル型のフラットワームは市場にあふれるほどでているが、今回自分が開発を継続している「フラットワーム」のコンセプトは、「ワーム」ではなく「スイムベイト」としての性能を重視した「フラットワーム」である。
ギル型フラットワームといえば、スパイラルフォールやグライドフォールが有名だが、その性能はもとより、同時に投げて巻くだけで釣れるスイムベイトとしての能力を強化しようと開発しているものだ。
簡単にいってしまえば「ステルススイマー」に匹敵するスイムベイト能力と、ズル引いても、グライドフォールさせても釣れるワームとしての能力を上手くミックスアップした大型ワームである。
フッキング問題
このテのワームの研究は、すでに数年になるが、いろんなタイプを使ってみた印象では、一番難しいなぁと思ったのが、やはりフッキング性能だった。
フラットな形状からフックは#6/0〜10/0のオフセットフック仕様で様々な大きさをテストしてきたが、そのフラットな形状ゆえに53〜60cmクラスのバスならば全く問題ないのだが、50cm以下になると口の中でフラットなワームが2つ折りになるケースが多く、フックが刺さらずにエラ洗い一発で吐きだされてバレてしまうケースが、かなり多発した。
4インチから6インチ(65g級)まで様々なサイズを作って試してみたが、ホント不思議なことにデカいバスがあきらかに猛烈に反応する特有のサイズ感、厚み感があって、そこをフッキングのために犠牲にすると全然デカバスにアピールしないワームになることがハッキリとテストでは確認できた。
そのサイズと重量感を損なわず、フッキング率も最大限よくするためにボディはイマカツの同じジャンルである「フラットヘッドゴビー」よりもはるかに深くて薄く、気持ち悪いほど柔らかなリングリブボディに、さらにスイムベイトとしての応用力を上げるために「船底型」ではなく「表裏対象ボディ」に徐々に形状は変わっていった。
大型フラットワームのさらに詳細を公開!
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