ゼナックが贈るロックショア・ショアジギングのHow To動画シリーズ、「ロックショア極意」。
現在12回まで公開されている中から、第8回と9回の「ダイビングペンシルの使い方について」をピックアップ! 今回もロックショアのパイオニア、本林将彦さんがより分かりやすく使い方や操作方法について解説されています。
ダイビングペンシルといえば、ロックショアゲーム・ショアジギングの中でも中核をなす存在。本林さんも、「最も長い時間使用するルアー」と話すように、使い方次第で様々な誘いができる非常に優秀なルアーです。
ビギナーの方にとっては、操作が難しく、少し苦手意識を持つ方も多いといわれるジャンル。しかし、このルアーを使いこなせれば、青物を狙うレパートリーがぐっと広がります。
ぜひ、今回の動画を見て、ダイビングペンシルの操作や使い方をマスターしましょう!
泡と波動と音の三つで誘えるルアー
ダイビングペンシルは追われてが逃げ惑う魚や弱った魚など様々な演出が可能です。
水面でのポーズでは、垂直に近い姿勢を保ち、そこからジャークで引っ張ることで、ポッパーのような泡と音を発生させながら水面へダイブします。そしてアクションを止めた時には再び垂直姿勢で水面へ浮き上がる、そんな動きを演出します。
なかでも、動かしたときのボディ全体で動く撹拌流が強く、広範囲へアピール。泡と音と波動、この三つの要素で誘うことができます。
動かし方によって、出ていた魚を確実にバイトまで持ち込める、決定打が揃っている。それがダイビングペンシルの魅力です。
初心者が起こしがちなミスダイブの解消方法
そんな青物やキハダの決定打となるアクションが可能なダイビングペンシル。しかし、初心者の方の多くが上手くダイブアクション操作できなかったり、ミスダイブを起こしてしまいがち。
ここではミスアクションを減らすコツについて紹介していきます。
ミスダイブの多くが、水中に潜らずに水面を滑ってしまうことで発生します。ペンシルが垂直に近い姿勢で立てていないことが、原因の大半とのこと。
ここで意識したいのが、しっかり糸ふけを出すこと。ロッドなどに少しでも引っ張られた状態では、ペンシルが斜めになりやすく、ダイブするときの勢いがそがれてしまいます。
まずは糸ふけをしっかり出して、ペンシルが水面に立ったことを確認してから、ジャークさせる。この一連の流れをしっかりと意識するようにしましょう。
糸ふけを作るコツは、ロッドをアクションさせた後に、しっかり引いた位置から戻すこと。
本林さん曰く、「すぅ~っと引いて、パッととめる」ことを意識するのが重要とのこと。特に止めた時に一呼吸置くのがポイントなのだそう。
また、風が強いコンディションの時は、特に糸ふけを出すように意識しましょう。風が強いと、ラインが流されてたるみが発生しないので、ミスダイブが発生してしまいがち。そんな時はロッドを戻す際にやや大きめにロッドを振ることで、余分に糸ふけを作るようにしましょう。
そしてもう一つが、ジャーキングさせるときの操作。
引くときのコツは、ホウキで手前を掃くイメージで操作するときれいに引けるのだそう。
真っすぐ、ティップが一直線に動くように操作する。正しいアクションを意識的にできるようになれば、おのずとバイトも増える、結果として釣果も伸びる。
ルアーを見ることはもちろん、ロッドの操作も正しくできているか確認しながら、アクションをマスターしましょう。
ダイビングペンシルのアクションバリエーションについて
ここからはダイビングペンシルを使ったアクションのバリエーションについてご紹介。前述したとおり、ダイビングペンシルはアクションのパターンが多く、操作次第で様々な誘いができるようになります。状況に応じてアクションを使い分けることで、バイトを引き出しやすくなります。
まずは、基本中の基本、「ロングジャーク」について。
ロングジャークは集魚能力が高い、派手なアクションが魅力。その一方で、ジャーキングアクションの距離が長いため、魚を乗せにくいデメリットもあります。まずは状況を把握したい、魚を引き寄せたいときに有効なアクションです。
アクションのポイントは、ロッドを引いた時にリールをおおよそ4回転程巻くこと。ここで気を付けたいのが、リールの巻くタイミングは、ロッドを引いている最中ではなく、あくまで引いた時に行うこと。
動画でも併せてチェックするとその様子が分かるかと思います。ダイビングペンシルは、操作の様子が目で見えるので、近くの港などで練習するのもオススメとのこと。
対して「ショートジャーク」は、ルアーの移動距離を短くして、細かく誘いたいときに有効なアクションです。
特にロングジャークで、魚が出てきた時の喰わせのアクションにオススメで、ロングジャークと組み合わせることで無類の強さを発揮します。
細かく誘いたいときには有効ですが、一回の操作時間が長いので、非効率的な部分もあります。それぞれの得意な部分を活かすようにアクションさせることが重要です。
ロングとショートのジャークに続いて、「ミドルジャーク」。これはいわゆる“標準的なジャーク”です。
本林さんの操作は、ロッドのティップに入れてからリールを巻くのが2回。2回巻きながらティップを動かしていき、あと半回転か1回転、糸ふけを作りながら、また2回転巻く、合計4回の巻きが基本になるそうです。
簡単に言えば、ロッドを引いている最中に約2回。ロッドを手間に寄せた時に約2回といった内容になります。
ちなみに、ミドルジャークで大切なのはステイの間。リーリング後のステイ時間を約3秒ほど作ることで、ミスバイトを減らし、見切らせもしない、効率よく誘い続けることができるのだそう。
ミドルジャークのリズムを基本に、ロングとショートを組み合わせるのがオススメです
こちらは是非、動画と併せてチェックしてみてください。
「ポップジャーク」
「ポップジャーク」はこれまでのジャーク系とは一味違う、ポッパーのようなアクションさせる操作です。
「ポップジャーク」は本林さんが名付けたアクションで、特に海面が荒れている、暗くなっているなど、泡の力を強く発生させたいときに有効。
アクションのコツは、とにかく勢いよく水面にたたきつけるようダイブさせること。
ルアーの軌跡に泡をまとわせることで、強力にアピール。とりあえずアピールさせたいときに使いたいアクションです。
操作も強く引いて、素早く巻く、この2点を意識するのが大切です。
そして最後はタダ巻き。
こちらはペンシルをダイブさせずに、水面を引き波を立てながら誘うのがポイント。
ベイトがペンシルよりも小さいときなど、このタダ巻きは効果を発揮。アtだ巻きのみというとあまり釣れるイメージを持たない方もいるかと思いますが、実はシイラやメジロなどの数々の実績をあげているとのこと。
そのほかにも、少しテクニカルなタダ巻きの誘いとして、ロッドを手前に引きペンシルをダイブさせた後にリーリングといったアプローチもあります。
今回は様々なダイビングペンシルのアクションについて紹介しました。動画でも動きと併せて詳細な解説がされています。10分弱の長さなので、反応がないときなど釣り場で見て再度確認するといったこともオススメです。ダイビングペンシルは、冒頭でもふれたとおり、ショアジギング・ロックショアの中核をなす存在。
使い方次第で様々な誘いができるので、ぜひチェックしてみてください。