ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

【オープンゲイプを採用している理由】アジのアタリはワームを吸い込んだ時ではない?家邊克己が「ジグヘッド」に対する考えを徹底解説

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
  • Twitter
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

今回は入門講座第4回。内容はジグヘッドに関してです。

手元やロッドティップにアジのアタリが伝達される時、水中では何が起こっているのか? というアタリ方の理屈であったり、フック形状のコダワリなど…。私なりのジグヘッドに対する考えを皆さんにお伝えして行ければと思います。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

アジングで感じるアタリはアジがワームを吸い込んだ時ではない?

ジグヘッドにも様々な種類があります。サーティフォーだけでも全6種類のアジング用ジグヘッドが揃っています。それぞれに特長があるのですが、基本的に共通している特長があります。それは「オープンゲイプ」と呼ばれる開いた針先の形状になっている点です。

この形状は他の魚種の針と比較しても特殊です。こんな特殊形状のフックを使うのには、アジのアタリの出方に秘密があります。アジ専用のフックを開発する前のことなんですが、アジのアタリの出方の分析をしたことがありました。

当時それまでアジのアタリというのは「吸い込みアタリ」つまり、アジがルアーを口に入れたときにその吸い込みがアタリとして手元に伝わっているのだと言われていました。そこでアジを水槽に入れてワームを糸でくくって観察してみました。するとあることに気が付きました。アジがワームを吸い込んだり吐き出したり、何度も繰り返していたのです。要するに食べられるものなのかどうかを確認しているわけです。

動画でも撮影し、その吸い込む速度を調べました。するとなんと、吸い込んで吐き出すまで約0.2秒という驚異の速度であることが分かりました。こうなると、人間の反応速度で間に合うハズがありません。あのイチローさんでさえも、反応速度が0.3秒ほどだと言われています。とてもじゃないが間に合いません。ということは、アタリを感じてアワセてもアジは吐き出した後です。というか、そもそも吸い込んだり吐き出したりというのは、ロッドを介して感じることすらできていなかったと思います。ということは、今まで私達が感じていたアタリとは一体何だったのかという疑問が出てきます。

さらに観察を進めると、たまに上手く吐き出せないアジがいることに気が付きました。喉の奥まで吸い込んだがためにスムーズに吐き出せず、エラを開いて首を振って出そうとしているのです。これでも結局吐き出してしまうのですが、時間にして3~5秒ぐらいかかっていました。3~5秒あれば人間でも間に合います。これが今まで我々の感じていたアタリだったのです。

水中にいる沢山のアジがルアーを吸ったり吐き出したり、絶えず繰り返しており、その中の何%かが、喉の奥まで吸ってしまったことで首を振って吐き出そうとする。これがアタリとして伝わっていたのです。

フック形状に対するコダワリ

では、針の形状に話を戻しましょう。

アタリの理屈が分かった所で、ある仮説を立ててみました。「針先を開くことでアジが吐き出しにくくなり、喉に引っかかりやすくなればアタリが増えるのではなかろうか」と。早速サンプルを作って試したトコロ、見事にアタリが増えたのです。

目論見通り、針先を開いたことでアジが吐き出しにくくなり、アタリの数自体がかなり増えました。これがサーティフォーのフックがオープンゲイブを採用している理由です。特殊な形状ですが、理由があってこうなっているのです。アジを釣りたいならばこういったフックを選んでいただくことで、アジに出会う確率を高められるハズです。狙うのがアジだからと、ただ小さいだけの針を使っていると中々釣ることができません。使ってみたことがない方はぜひ1度使ってみてください。

WEB連載 家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」は毎週 日曜日 配信!
過去の記事もぜひチェック!

過去の連載記事はこちらから、チェックしてみて下さい