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ショートディスタンスに特化したベイトリール!ZPIの「アルカンセRG-C」

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年々、難易度が上がっているといわれるバスフィッシング。

最近では遠投性だけではなく、キャストの精度も重視され、特にピッチングなどの近距離でのアプローチができるタックルの需要が高まっています。

出典:ZPI公式「アルカンセRG-C」詳細ページ

そんな現代のバスフィッシングに合わせて登場したのが、ZPIの「アルカンセRG-C」

「アルカンセRG-C」はアルカンセリールをショートアプローチに特化させたモデル。RG-Cというネームもランガンカスタムの頭文字に由来しています。

ZPIといえば、リールカスタムなどでおなじみのフィッシングメーカー。「ZELOS ZPⅢスプール」をはじめとした軽量ルアーの操作にも長けたパーツや、リールを数多く手掛けていることでも知られています。

短い距離を正確に撃ち抜ける専用モデル

「アルカンセRG-C」では、15m以内のキャストレスポンスを徹底追及した専用モデル。ボートでのカバー撃ち然り、オカッパリでのランガンゲームなど、テンポよくアプローチするのにピッタリの性能です。

軽量ルアーへの適応性に優れ、スプール径は34mmながらもキャストは水面ギリギリの低弾道でピンポイントにアプローチ。

適正糸巻き量と、ブレーキ特性を最適化にすることで、短い距離での正確なアプローチを可能としました。

ショートディスタンスの秘密は「RG–Cスプール」

「アルカンセRG-C」の最大のポイントとなるのが、「RG–Cスプール」の採用。「RG–Cスプール」とは、Φ34mm径の超軽量かつ浅溝設計のZPIオリジナルスプール。

34mmというと、最も汎用性の高いといわれるスプール径。ベイトフィネスなどではより細い30mm径を使用されることが多くありますが、実は34mmというサイズにもこだわりが隠されています。

実は、34mmなどの中口径スプールは巻きグセが付きにくく、実際、「RG–Cスプール」に16lbのラインを巻いても糸グセがほどんど起きないのだそう。巻きグセがつかないことで、感度やルアー操作を高める狙い。

上:ノーマルのアルカンセ 下:アルカンセRG-C

糸巻適正量は、10lbでは55∼60m、12lbは50∼55m、14lbは45∼50mと少なめに設定。浅溝にすることで、立ち上がりを良くし、バックラッシュなどのトラブルも軽減。テンポよくアプローチするための工夫が凝縮されています。

繊細なアプローチに特化した各パーツ

スプール以外でもより繊細なアプローチができるよう、各パーツが調整されています。

マグネットブレーキ

RG-Cブレーキシステムは微調整ができるマグネットブレーキを採用。また、ショートピッチタイプのブレーキカムリフターを搭載しているので、細かく調整が可能。

メカニカルブレーキに関しては、クリック音付き。ベストポジションからズレることも防いでくれます。

手返し重視のハンドル設計

ハンドル長は手返し重視のため86mmに設定。浅めのオフセット角度により、オフセットハンドルの弱点であったプレートと指の接触も軽減した設計。

また、ノブも超軽量EVA平型を採用。ノブを軽くすることで、巻き取りやすくし、手返しの効率性を高めています。

MAX9kgのドラグ設定

ドラグ値は最大9kg。カバー最奥やウィードジャングルに潜むビッグバスとも真っ向から対峙できるパワーを秘めています。

もちろん微調整も可能で、繊細なドラグワークにも対応しています。

 

スペック

アルカンセRG-CはNS (6.6:1)・HS (7.3:1)・XS (8.1:1)の3タイプが展開。

ビッグベイトやスイムベイトでのショートディスタンスでのアプローチにはNSといったように、使用ルアーや用途に応じて最適なギア比の選択が可能です。

品名 ギア比 重量 スプール径/スプール自重 ハンドル長さ 巻取り長 最大糸巻き量 適正糸巻き量 ベアリング数 BB/ローラー 価格

(税込)

ALCANCE RG–C NS 6.6 175g 34mm/11.4g 86mm 70cm 10lb – 70m
12lb – 65m
14lb – 50m
10lb – 55∼60m
12lb – 50∼55m
14lb – 45∼50m
9 / 1 ¥40,590
ALCANCE RG–C HS 7.3 77cm
ALCANCE RG–C XS 8.1 86cm

今回紹介した「アルカンセRG-C」は、近距離のアプローチに特化したベイトリール。ピッチングやサイドキャストなどにも対応し、トラブルレスで正確なキャストを得意としています。

一投の精度でバイトの有無が決まることの多い、現代のバスフィッシングにピッタリのベイトリールです。ぜひチェックしてみてください。

ZPI(ジー・ピー・アイ) プロフィール

元々はカスタムチューンメーカーとして高い評価を受けていたZPI。2019年、ZPIは総合釣具メーカーへと生まれ変わった。元来の技術力の高さを生かしたリール「アルカンセ」を皮切りに、リールのみならずロッドもリリース。「アルカンセシリーズ」としてバスフィッシング界で新たな注目株となっている。また、偏光グラス「エアエピック」やフック「EZオフセット」など、分かりやすく使いやすい、それでいてハイスペックなアイテムをさらに拡大中。社名の由来は「Z Performance Technology Inc.」Z:究極の、Performance Technology:性能・技術、Inc.:会社。