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【22イグジスト】山田ヒロヒトがダイワの超注目スピニングリールを深堀り解説

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
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山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール

バックドリフト、ノーテンションソフトフォールなど、新たなエギングの扉を開き続けるエギンガー。2016年年末に、それまで23年勤めた会社を退社、2017年よりフルタイムのプロアングラーとしての活動を開始。これまで通りエギング関連アイテムの開発を続けるほか、イカ係長とフィッシングブランド「NUTS & VOLTZ」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。なおアオリイカの自己記録は屋久島ロケ中に捕獲した4280g。1968 年7月生まれ、大阪府出身、奈良県在住。趣味はスノボと一眼レフカメラ撮影。

新型コロナウイルス「オミクロン株」の新規感染者が激増していた1月下旬、私もコロナに感染してしまいました。
突然、熱が出たものの、1日で熱はある程度下がり、そこからは喉の違和感と少し咳が出る症状が少し続きました。
徐々に回復しつつ10日間が経過し、2月8日に自宅療養から解放された次第です。

最初PCR検査で陽性がでた時は、保健所ともなかなか連絡が取れず、正直、恐怖を感じましたが、実際は、風邪とほぼ同様の症状程度で、悪化せず。
今は抗体を確保。酸素量も全く問題なく、完治に至りました。
実際、私ぐらいの症状だと、風邪だと思って、そのまま、感染に気付かないまま回復している人も多いのでは? と思いました。

2022年1月下旬に発表となった新製品で、最も注目されたのは、ダイワのNEWイグジストとシマノのNEWステラではないでしょうか?

さぁ、本題の連載です!
1月下旬、各社から、多くの新製品が発表がされましたね。
数ある新製品の中でも、みなさんが注目したのは、なんといっても、ダイワの”ジグストとシマノのステラではないでしょうか?

実際、両リールとも大きく進化・熟成されていて、私自身、興奮させてもらいました。

ダイワ公式 22イグジスト詳細ページはこちら

さて、イグジストについては、私自身、先月の連載で、軽くご紹介させていただきました。

【22イグジスト】大注目のダイワ・フラッグシップスピニングリールを山田ヒロヒトが詳しく解説

そして今回は、さらに深くイグジストのスゴさについて、「何がすごいのか!?」「ドコがすごいのか!?」、じっくりと、解説してみたいと思います。

 

今回はイグジストのスゴさについて、さらに深く解説してみます!

まず、今回のイグジストでは、質感が向上。
デザインは一新され、センターバランス化、そして巻きの低慣性化を実現することで、アングラーが意のままに操ることができる理想的なリールに仕上がっています。

 

22イグジストで一番スゴいと感じているのが、フラッグシップモデルで160gという軽量化を実現していること

そんな22イグジストで、私が一番、スゴい思っているのが、様々な新しいテクノロジーが多数搭載されているにも関わらず、ダイワがこれまで大切にしてきた「軽さ」というものを、維持していることなんです。

リールを「強く」「軽く」作ることは、相反することで、非常に難しいのですが、それを見事にやってのけているのが22イグジストなんです。

ダイワは、リールの開発に関して、こう言ってます。
「軽くて強い」、という二律背反の実現だ。 

私もそう思います。いい言葉です。今後も追求し続けてもらいたい、自分たちを常に追い込むテーマだと思います。

私は感度を出すために、超重要だと思っているのが「軽さ」。軽くなければ感度は出ない! と常々、発信してきました。

その意味からも、22イグジストの開発陣が非常に軽さにもこだわっている点は、嬉しく、また頼もしく思っています。

そんなダイワの「リールの軽さ」へのこだわりがあることで、私がプロデュースしているエギングロッド「STOIST RTシリーズ」も、軽さ、感度を究極なモノに設定できるという面もあります、

わかりますよね、ロッド単体だけではなく、リールはロッド開発にとても大切な関係性をもっているということです。

22イグジストLT2500S の「160g」という重量について

22イグジストLT2500Sの自重は「160g」。

リールを軽く作っていくと、どうしても「ちゃっちー」って、感じることがあるのですが、確かに世の中にそういうリールもあります、

しかし22イグジストは、私の感覚としては、質感のある「上品な軽さ」があると思っています。
軽さと強さの融合を完璧に実現した160gという世界がそこにはあります。

単純に160gと言いますが、そんな簡単なことではないのは、クラス最軽量で世界一ということが証明してくれています

LT、ライトアンドタフ・コンセプトを2018年に掲げて、軽さという面をとても重んじてきたダイワのあくなき挑戦が、ここまで技術を進化させてきたのでしょう。

もう世の中、世界中を探しても、フラッグシップモデルを、この質感でこの軽さにもってきているメーカーは存在しません。このことのスゴさに、ぜひ気づいてもらいたいと思っています。

 

今後のダイワスピニングを担う
ダイワ史上、最軽量、低慣性ローターが22EXISTに初搭載

今回の22イグジストでは、ローター部もぜひ注目してほしいトコロです!

というのも、今後のダイワスピニングリールを担うダイワ史上、最軽量、低慣性ローターが、22EXISTに初搭載されているからです!

素材には軽くて高強度なザイオンが採用され、ダイワ独自の理論によって、回転体として理想的な球体形状となっています!

 

高い剛性を実現、そして軽量化されたことで、巻きはじめは軽く、どこまでもスムーズな巻き感が続きます!
そしてピタっと止めることができる独特な巻き感となっています!

この巻き感は、ダイワのテクノロジーの集結、いや集大成と言ってもイイのではないでしょうか?

 

ビスなしデザインなど、PEラインを扱う上で、全てにおいてトラブルレスなデザインになっています!

ビスのない、洗練された、美しい近未来的なシルバーの球面デザインが、大人の雰囲気をさりげなく出しています。

全てのデザインにおいて、PEラインを扱う上でトラブルレスが考え抜かれています。

PEラインは質量が軽いため、巻きでテンションをかけ続けることが難しく、エギングにおいては、さらにその釣りのスタイルゆえ、ラインテンションが緩みます。

それにより、スプール上部の外側に絡んだり、スプール下部に絡んだりと、扱う上では非常にやっかいな面も出てきます。

そんな問題を解決するために、ラインスライダーは、ラインがラインローラーへとスムーズに誘導され、トラブルレスな巻き出しを可能にする独自形状になっています。

ラインがベールからラインローラーへと、よりスムーズに移行可能な最適なベール角度に傾斜させたセッティングを施すことで、トラブルレス性は、より向上しています。

このように、ダイワはサラっと、すごいことをやってくれているし、我々テスターの困りごとを解決しようと、日々検討してくれているわけです。

重要なことなのですが、ダイワのリールは、そういう部分にまで注視&設計され、より絡まない、手こずらせない、快適な釣りを約束してくれています。

 

エアドライブデザインが22EXISTにもたらすもの

その他にも、22イグジストのスゴいトコロは色々あるのですが、ダイワは、こうまとめています。「エアドライブデザインが22EXISTにもたらすもの」。

 リールバランスの向上

22イグジストのローターユニットは、18イグジストに比べて約16%軽量化(2500番比較)されています。
これにより、バランスが向上!

保持時に前下がりになりにくくなり、またテクニカルなキャスト時もフロントの重さに振り回されず思い通りにスイングできるようになっています。

回転レスポンスの向上

22イグジストでは、リトリーブ中のわずかな水流変化やアタリに対する感度がさらにアップ。
また、軽量化がもたらした回転慣性の低減により、巻き出しはスッと軽く、回転もピタッと止められるようになっています!
よりタイムラグがなく、正確なリーリングコントロールを可能になっています。

ライントラブルの減少

エアドライブベールや、ビスなどのない流麗なローターデザインの効果により、ライントラブルが減少。

釣り人の次なるステップへいざなう上で、必要不可欠な要素を確実にとらえてくれています。

 

22イグジストに導入されているテクノロジーやパーツについても細かく見ていきましょう!

超々ジュラルミン製MC(マシンカット)タフデジギア搭載

22EXISTに搭載されている、超々ジュラルミン製MC(マシンカット)タフデジギア。
冷間鍛造で高強度に仕上げた素材に、さらにもうひと手間、デジタル解析によって導き出された理想的な歯面に仕上げるために高精度なマシンカットが施されています。

ドライブギアに特殊表面処理を行うことで、高負荷が掛かることによって引き起こされるギアへのダメージを低減しています。

なお、大型サイズのPC LT3000、LT4000、LT5000-CのXHギアモデルには、ソルティガ等で実績のある高強度ピニオンが新たに採用されています。

私的には、ぜひ、この大型番手の使用感を実感してもらいたいと思っています。というのも、軽さがより際立って感じることができると思うからです。
なお、PC LT3000、LT4000、LT5000-CのXHギアモデルは、ヘビーな使用用途が考えられるのですが、今まで、この軽さで軽快に大型の魚と簡単にやりとりができたでしょうか?

私は沖縄でのレッドモンスターとの戦いには、この番手をメインで使用しますが、いつもいうように軽さからくる感度がボートエギングを非常に楽しいものにしてくれます。

品番 税別価格 自重(g) ギア比 巻取長cm ドラグ力 ナイロン号-m PE号-m ハンドル長 ノブ ベアリング
PC LT3000 ¥104,000 190 5.2 77 10kg 8-150 1-200 60mm HG-T 12
PC LT3000-XH ¥104,000 190 6.2 93 10kg 8-150 1-200 60mm HG-T 12
LT4000 ¥105,000 205 5.2 82 10kg 12-150 1.5-200 60mm HG-Tラージ 12
LT4000-XH ¥105,000 205 6.2 99 10kg 12-150 1.5-200 60mm HG-Tラージ 12
LT5000-C ¥108,000 220 5.2 87 10kg 20-150 2-300 60mm ALラウンドライト 12
LT5000-CXH ¥108,000 220 6.2 105 10kg 20-150 2-300 60mm ALラウンドライト 12

 

モノコックボディ

ダイワ独自の発想で、ビスで止めることをなくし、一体型のボディにすることで、ギアが更に大型化でき、より小さいボディに大きなギアを入れることが可能になっています。
今では当たり前のように存在していますが、モノコックボディが更にリールの剛性を上げているのは確実です。

 

スプール下部のエッジに糸落ち防止のネズミ返しが設けてある

スプールにも新たな工夫が!
というのもスプール下部のエッジに糸落ち防止のネズミ返しが設けられていて、これによって、トラブルを徹底して排除してくれます。
スプール内へのライン巻き込みって、かなりテンションの下がるトラブルですが、この22イグジストでは、そんな巻き込みトラブルが、かなり軽減されていることを、使っていて実感しています。

回転に関わる重要箇所にマグシールドが配置されています

マグシールドは、リールの時代が変わったと思うことができた素晴らしい技術です。
マグシールド化されてからの、ダイワの耐久性は飛躍的アップし、回転性能、トルクも格段に上の世界にきました。
今では全てのリールに導入される勢いのテクノロジーでダイワのリールの顔にもなっていますよね!
なお、22イグジストでは、

①メインシャフト付け根の、ボディとの接触点(ピニオン部)
②ハンドル付け根部(ドライブギア両端部)の2つのマグシールドBB
③ラインローラー部という、回転に関わる重要箇所にマグシールドが配置されています。

 

ATDの滑らかさをさらに安定化させた「ATD タイプL」

魚の引きに合わせて、滑らかに効き続けるATDの特性はそのままに、ドラグの初動レスポンスをさらに向上させた「ATD タイプL」を搭載!
より繊細なドラグセッティング、ドラグワークが可能となっています!

 

進化した糸ヨレ防止機構「ツイストバスター3」を搭載

ツイストバスター2がさらに進化した、ツイストバスター3を搭載。
ツイストバスター3では、ラインローラー部に新たな溝を設けることで、ラインローラーを通過する糸のバタつきを抑制。また、ラインローラー部にもマグシールドを搭載。
塩噛みや固着の影響を受けず、長期間、安定的かつ確実な回転性能を実現しています。

 

エギングで多用する2500サイズが厚めのラインナップ!

私はエギングでは、2500をメインに使用していきますが、リリースされた22イグジストの機種を見渡すと、全14機種中、5機種が2500サイズと、ダイワのエギングへの思いが感じられます。より自分好みのセレクトが可能となっています

品番 税別価格 自重(g) ギア比 巻取長cm ドラグ力 ナイロン号-m PE号-m ハンドル長 ノブ ベアリング
LT2500S ¥101,000 160 5.1 72 5kg 4-150 0.6-200 50mm HG-Iライト 12
LT2500S-H ¥101,000 160 5.8 82 5kg 4-150 0.6-200 50mm HG-Iライト 12
LT2500S-D ¥104,000 170 5.1 72 5kg 4-150 0.6-200 90mm HG-Iライト 14
LT2500S-XH ¥101,000 160 6.2 87 5kg 4-150 0.6-200 50mm HG-Iライト 12
PC LT2500 ¥102,000 175 5.2 73 10kg 6-150 0.8-200 50mm HG-T 12

【エギング新製品】DAIWA 22イグジストの番手、エギングならどれを使う?山田ヒロヒトが解説!

出典:YouTubeチャンネル「ヤマラッピちゃんねる」

 

フラッグシップならではの品質のよさ、アフターサービスも体験してほしい

22イグジストは、イグジスト特別検査員だけによる、クリアランスや作動音、外観に至るまでの厳正なる検査を抜けてきたものだけが、オーナー様の元へ届けられます。

リールを店頭で、何台も回しマクった方もおられると思います。
そんな中で、リールの個体差を感じたことがある方も多いとは思います…。

しかし、18イグジストの時代もそうですが、初期でのクレームが極めて少ないのがイグジストです。

これは上記検査員の特別な検査を受けている出荷されているからです。

ただ、今までのイグジストって、すごいことしてるし、すごいモノなのに、アフターサービスに関しては、他のリールと同じサービスとなっていました。

22イグジストでは、これまでになかったアフターサービスプログラムサービスが提供されることに

しかし、22イグジストでは、これまでになかったアフターサービスプログラムサービスが提供されることになったんです!
実はイグジストのメンテナンスにおいては、熟練したスタップのみが任命される「マイスター」が担当することになり、オーバーホールやメンテナンスが個体差なく最も優れた技術で行われることに!
アフターにおいては、一段階上の世界にいった! というわけです!

マイスターによる「EXISTアフターサービスプログラム」に登録することで、以下のサービスが受けられます!

「EXISTアフターサービスプログラム」詳細はこちら

以上、今回は、22イグジストに関して、深堀り解説してみました!

もう時代は、変わっています!
今一度、釣り人に本当に向き合ってタックル開発を行ってきたダイワのモノづくりに、注目してもらうとウレシイです!

 

22イグジスト関連動画

22EXIST – Technology –

出典:YouTubeチャンネル「DAIWA Salt Lure Channel」

 

出典:YouTubeチャンネル「LureNews.TV」

 

WEB連載 山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
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