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【スペリオル・マイティハンツマン】デカアジ・デカメバル&多魚種対応のライトゲームロッド・実釣インプレッション【中島央憲】

寄稿:中島 央憲
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中島央憲(Hisanori Nakashima ) プロフィール

ホームグラウンドは国東半島、大分市周辺、佐伯市周辺。メバリング、アジング以外にも様々な釣りの経験が豊富な職人気質なアングラー。足場の高い場所やシャロー、人が攻めないポイントを開拓するフェチ。エバーグリーン プロスタッフ。1981年2月生まれ。大分県出身・在住。

こんにちは。エバーグリーンプロスタッフの中島央憲(なかしま ひさのり)です。

繊細なショートロッドと軽量なジグヘッド単体を組み合わせ、喰い渋るアジやメバルをテクニカルに仕留める。まさにライトゲームの醍醐味ですよね。
しかし、実は同じぐらい面白いのが、パワフルなロッドと時には20gを超える重いリグを組み合わせて、ダイナミックに攻める、「ヘビー級ライトゲーム」なんです。

「ヘビー級ライトゲーム」のなにが面白いかというと……

・軽量なジグヘッド単体では攻めきれないところにいるデカアジやデカメバルが狙えること。
・アジやメバル以外の様々な魚種までターゲットになること。
だと思います。

つまり、開拓的な要素が大きく、とてもワクワクする釣りなんです!

 

ヘビー級ライトゲームにはマイティハンツマンがオススメ

そんなヘビー級ライトゲームをさらに面白くしてくれるロッドがソルティセンセーション・スペリオル SPRS-83H-T マイティハンツマン

マイティハンツマンはキャストマックス30gのソルティセンセーション史上最もパワフルなロッドで、パッと曲げた感じちょっとビックリするくらいの張りがあります(笑)。

が、実際に使うと張りの強さのわりに非常に軽量で操作性が良く、感度も高いので、あくまでもライトゲームロッドだということが分かります。
ちなみにこのロッドは、これまでソルティセンセーション最強だったモデル、PSSS-82T ロッキーハンツマンの進化形的な位置付け。

マイティハンツマンとロッキーハンツマンのスペック比較表
全長 継数 標準自重 ルアー範囲 ライン範囲 価格
SPRS-83H-T マイティハンツマン 2.51m 2 83g 1.5~30g PE0.4~0.8号(MF3~6lb) 64,000円(税別)
PSSS-82T ロッキーハンツマン 2.48m 2 87g 1.5~24g PE0.3~0.6号 (FC3~6lb) 52,000円(税別)

ではこの2つを比べてみると……まず、マイティハンツマンの方がロッキーハンツマンよりも全体的な張りが強くなっておりパワー感がアップしています。

それにより、
・使用リグの上限が24g→30gにアップ。
・飛距離がアップ。
・ディープや遠距離でのリグの操作しやすさがアップ。
・フッキングのレスポンスと貫通力がアップ。
・掛けた後の魚のコントロール性がアップ。

などなど、ヘビー級ライトゲームで活きる各性能がアップしています。

さらに、普通はパワーアップすれば重たくなるものですが、なんとマイティハンツマンの方がロッキーハンツマンより軽くなっているんです。
高強度カーボン素材・トレカT1100Gや、よりハイテーパーなブランクス設計の採用、各部のパーツの見直しにより、自重が87g→83gに軽量化。

パワーアップしたにもかかわらず重たい、ゴツイ、扱いにくい、という感覚がないので、使用リグの下限はそのままに、上限がアップ。ライトな釣りの性能はそのままに、よりヘビーな釣りにも対応できるようになっています。

では、そんなマイティハンツマンを実際に私がどういう用途で使っているかをここから紹介していきます。

中島央憲 マイティハンツマン使用例 INDEX

 

潮流が速い・水深が深い場所で20gを超えるキャロを使用した良型アジ・イサキゲーム

海峡部や岬の先端付近の潮流が速かったり水深が20mを超えるような場所は、尺オーバーの良型アジ狙いでは欠かせない好ポイント。
また、タイミングにより良型のイサキも同条件の場所で狙えます。

私の場合、そんな場所では近距離攻め用のジグヘッド単体タックルと、それだけでは攻めきれない遠距離&超ディープ攻めに対応するために20gを超えるキャロライナリグをセットしたタックルを使用します。
そこで活躍するのが、20gを超えるリグをストレスなくフルキャスト&操作可能なマイティハンツマン

 

フルキャストしたら、ボトムまでフリーフォールで落として操作スタート。ここで、ロッドの硬さとリグの重さがマッチしていないとティップがベリー付近まで曲がり過ぎてしまい、アクションを入れてもリグを動かしている感覚が不明確になり、思い通りの操作が難しくなります。

また、そんな状態では潮流の変化があってもロッドがすでに「仕事をし過ぎている」ため、微弱な変化をとらえにくくなり、さらにはバイトがあった時に素早く掛けにくくなってしまいます。(「仕事をし過ぎている」= 「必要以上に曲がり過ぎている」)

でも、マイティハンツマンならそういった問題は全く起こりません。曲がり過ぎてしまうことなく、それでいてティップに程よく抵抗を感じる感覚なので、確実にリグを操作、潮流の微弱な変化を繊細に感知、バイトを素早く掛ける! といった感じに、掛けるまでの行程を心地良く行えます。

では、魚を掛けてからはどうか?ですが、潮流が速い、水深がある場所で魚を掛けると、25cmほどのレギュラーサイズの魚でも35cmはあるのではないかと誤認するほど抵抗が大きいものです。

ここで、もしただ硬い棒のようなロッドを使用していると、大きい負荷がそのまま人間にかかってしまい、1晩やり続けるには身体的にかなり辛い釣りになります。

マイティハンツマンは張りが強くしっかりとした硬さがあるロッドです。……が、実は魚を掛けたら「しっかり仕事をする」ロッドなんです!

抵抗に応じて綺麗に曲がることで、人間にかかる負荷を軽減し、さらには魚に対してはプレッシャーをかけ続けることができます。

重いリグを扱うから硬いロッドなら何でも良い! ではありません。この、「しっかり仕事をする」という部分も大事になります。(「しっかり仕事をする」=「必要な時に必要な分曲がる」)

リグの重さや潮流、水深に負けて「仕事をし過ぎている」のもいけません。魚を掛けて抵抗が大きい時に、「仕事をしない」のもいけません。

この掛けるまでの行程に必要な性能と、掛けてから必要な性能のバランスが取れているということが非常に重要で、マイティハンツマンはこれを非常に高いレベルで実現しているロッドなんです。

 

藻場での大型メバルゲーム

伸びた海藻が海面を覆うような超ヘビーな藻場のポケットは、大型メバル狙いにおいては格好のポイントです。にもかかわらず、その攻めにくさから敬遠する人が多く、手つかずのポイントがまだまだたくさんあるので美味しい思いができることが多々あります。

そんな超ヘビーな藻場を攻める時にメインになるのが、マイティハンツマンに3g前後の重めのジグヘッド単体の組み合わせ。

目に見える海藻のポケットを狙ってキャストしたり、海面に隙間がない時には海藻にリグを叩き付けるようにしてポケットの中にリグを送り込みます。

ポケットの中にリグを送り込んだ後は、リグに絡んだ海藻を優しくシェイクしてほぐしながらポケットの中へ中へとリグを落とし込んでいく操作が基本になります。

そんなとき、ティップが柔らかいロッドだと上手く海藻をほぐすことができず、ほぐそうとして逆に海藻にガッチリとフッキングしてしまったり、さらにはそれを外すために派手に海藻を引きちぎってポイントからリグが大きく外れてしまったりと、思い通りの操作ができません。
そんなシーンでマイティハンツマンのティップからバットまで全体にしっかりとした硬さがある仕様が活きてきます。

海藻をほぐすことが簡単になり、狙った場所へ狙い通りにジグヘッドを落とし込んで喰わせることが可能です。
そして、マイティハンツマンにはそんな場所から一気に確実に大型メバルを引きずり出すパワーがあるということも重要です。掛けられても獲れなければ意味がありません。
マイティハンツマンなら、多くの人が敬遠するような超ヘビーな藻場でも積極的に攻めることができます。

 

プラグによるシーバスハント

オカッパリやボートからライトゲームをしていると、やる気のあるシーバスがポイントに入っていることがあります。敬遠する方もおられますが、僕は素直にそれを狙って楽しんでいます。
先日も、ヒラスズキのセイゴ~フッコの間が群れている場面に遭遇。これは楽しそうだと早速、ミノーのトゥルーラウンド94Fを装着して釣りをしました。

こういった場面では遠投性能やアピール力を考えると10センチ前後のプラグが使いやすいことが多いですが、通常のライトゲームタックルだと許容範囲を超えてしまいがちです。
なんとか使えるが、フルキャストできない、思い通りにアクションを加えられない、フックサイズが大きいとしっかりフッキングできない……など、使い心地が悪くなってしまいます。

しかし、マイティハンツマンなら余裕です。この時も、トゥルーラウンド94Fをフルキャストした先から高速リトリーブ、そして鋭いアクション加えてバイトを引きだし、ガッツリフッキングして釣りましたが、全く違和感なく扱えました。

また、シーバスを掛けてからは秒殺ファイトが可能です。別の日には70cmオーバーの良型マルスズキがポイントに入っているケースがありましたが、これももちろん秒殺。

かなりコンディションの良い個体でもまずい方へ行かないようにコントロールしてスピーディに仕留めるパワーがあります。

 

その他にもさまざまなヘビー級ライトゲームに対応

その他にも、マイティハンツマンで楽しめるヘビー級ライトゲームはたくさんあります。
例えば、同じエバーグリーンプロスタッフの豊西さんは、シャロー帯でのヘビー級フロートリグを用いたアジング・メバリングで愛用されていますよね。

また、軽くて張りがありパワフルなので、以下のように様々な釣り方で様々な魚種をターゲットにできます。

【小~中型青物・タチウオ・カマス】……ライトショアジギングやワインド釣法で。
【オオモンハタ・キジハタ・アカハタ・・カサゴ・ヒラメ・マゴチ】……テキサスリグによるボトム攻めやジグヘッドリグのスイミングで。
【アオリイカ・ケンサキイカ】……エギングで。

まとめ

もっと多くの良型アジや大型メバルを釣りたい方、アジやメバル以外の様々な魚種をライトタックルで釣りたい方、また、今すでにロッキーハンツマンを使われていてヘビー級ライトゲームにのめり込まれている方は、ぜひ一度マイティハンツマンを手に取ってみてください。ライトゲームの楽しみがもっと拡がりますよ。

タックルデータ

ロッド:スペリオル SPRS-83H-T マイティハンツマン(EG)
リール:2500番(シマノ)
ライン:PE0.4~0.8号(バリバス)
リーダー:バスザイル・マジックハードR 8~16lb (EG)
ルアー:ギムレット2インチ、ギムレット2.5インチVフライ1.8インチ(EG) 他
ジグヘッド:ラウンドロック #4 0.4~3g(アルカジック) 他