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AbuGarcia史上最軽量ロッド「エラディケーター・リアルフィネス プロトタイプ」登場

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
寄稿:トモ清水

連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第152回

AbuGarcia史上最軽量ロッド「エラディケーター・リアルフィネス プロトタイプ」登場

こんにちは、トモ清水です。今年もあと残り2カ月を切ってきました。
11月7日は暦の上では立冬となり、秋も終わり冬へ突入していきます。

例年ですと、この時期は、来年の新製品のために開発業務が佳境にさしかかってきます。
そして今年に関してはコロナ禍の影響で、来年の新製品に加えて、さらに再来年の2023年のNEWプロダクトに関しても同時に進めなくてはならない状況です。

釣り産業だけでなく、電子機器(半導体部品)、自動車関連などあらゆる分野で原材料の確保、物流の問題等が起きており、さらには原材料の高騰、人件費の高騰、為替等、様々な問題が発生しているような状況です。

今回は、そんなコロナの影響を受けつつも、今月11月には、満を持してようやく市場リリース出来る新製品の話をさせて頂きたいと思います。

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

PFJ(ピュア・フィッシング・ジャパン)であらゆる魚種のAbu Garciaロッド製品開発を担当するスーパーマルチアングラー。ホームは、関東外房(フィールドテストで全国行脚するため、大阪、広島、九州、北陸すべてセカンドホームグラウンド)。趣味はサーフィン、スノーボード、キャンプと多趣味だが、釣りがダントツ。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

さてそのNEWアイテムというのは、エラディケーターRealfinesseプロトタイプです!

自重は最も軽いモデルで27g、ロッドとリールで170gアンダーを実現

先月10月に10年ぶりとなるNEWソルティーステージが発売されましたが、同時に問合せが非常に多かったのが、AbuGarcia史上最軽量ロッドとなるRealfinesseプロトタイプ。

こちらはソルトのライトゲーム用で、これからの時期に最も熱くなるアジングやメバリングが楽しめるロッドになっています。

自重は最も軽いモデルで27g、Abuの新型リールZENON1000Sの142gと合わせれば計169gと170、ロッドとリールで170gアンダーを実現しています。

当初は今年2021年5月くらいの発売予定でしたが、発売が遅れており、「いつ発売するの?」という期待して頂ける問合せやDMも多数いただいております。この原稿を書いている今もまさに電話での問合せがあったばかりです。

ただ残念なことに初回出荷がほぼほぼ完売に近づいており、注文した方のみになる可能性が高いことを予めご了承下さい。大変ご迷惑をお掛け致します。なおすぐにご注文して頂ければ間に合うかもしれません。
すみません、通販みたいな宣伝になっていますが、こちらが現状になります。

次回入荷は来年2月以降となっていますので、少し時間が空いてしまいます。申し訳ございません。

さて、ここからはそんなエラディケーターRealfinesseプロトタイプについて、さらに詳しくご紹介していきます!

 

TAF製法がさらに進化

このRealfinesseプロトタイプは、東レの新素材T1100GとM40Xを採用した国産100%のカーボンマテリアルで構成されたTAF製法のブランクスが搭載された最高峰フィネスロッドとなっています。

従来のEradicatorシリーズと比べると、半分近い軽量化に成功、同時に画期的に強度も向上。                                                                                                         軽さと強度は当社比、過去最高のスペックを誇ります。

パーツに関しても最上級チタンフレーム・トルザイトリングのガイドを搭載。ATガイドとKガイドの組合せで、感度と軽量を実現しています。

さて、TAF製法、100%国産のカーボンプリプレグを採用したブランクスですが、+α最新鋭の新素材を採用することで、さらに軽量化と強度アップを実現し、今回のロッド自重を実現しています。

上の資料のように、T1100GとM40Xは、従来のカーボンプリプレグと比較しても、引張強度、圧縮強度などあらゆる強度が飛躍的にUPしています。

もちろんその分、平米単価も驚くような高額。それもそのハズ、航空産業や宇宙分野の最先端で使われる素材。普通の釣竿にもとても採用出来ないシロモノなのです。

 

あらゆる強度物性もさることながら、私が注目しているのは、これらの最先端素材に使われている樹脂です。
樹脂はカーボン繊維同士をつなぐ接着剤的な役割。これが従来の汎用樹脂ではなく、「ナノアロイ」という、これまた名前の通り、ナノレベルで管理された最先端の樹脂が使われています。

ルアーニュースさんに撮影してもらったRealfinesseプロトタイプの解説動画でも少し説明しているのですが、このナノアロイの樹脂を使用することで均一の安定した強度が出せます。

釣竿は全体的にいくら強度が強いといっても、仮に1カ所、弱いトコロがあると、そこで素管が潰れて折れてしまいます。よって全体的に均一した強度を保っていないと全く意味がないのです。ナノアロイはそういった観点で、弱点をなくし安定した品質を維持することが可能です。

大好きなメバル。これからがまさにシーズンイン!
超軽量ロッドで異次元のメバリングが体感できる!?

 

リアルフィネス・プロトタイプ
開発ストーリー

新しいRealfinesseプロトタイプ

写真の通り、非常にシンプル。無駄なものを一切排除しないと、この自重は実現できませんでした。そういう意味でも、今回の開発テーマは、「どこまで軽く出来るか」。これを一番の目的として開発が始まりました。

Priorityが軽さ

あの量産型のリアルフィネスをベースに、コスメの見た目の美しさやメタルパーツ、リールシートバーツなど、1つ1つパーツ毎に0.1g単位で見直していきました。

強度を犠牲にせず、どこまで軽量化出来るのか? これが自分に課されたミッションでした。

まずはロッドの心臓部「ブランクス」をさらに進化。
単純に軽くするだけでは強度が犠牲になってしまうので、上記に書いたように最先端の素材を採用し、軽さと強度の相反する要素を同時にクリアしていきました。

また、こちらのロッドも新しいソルティーステージ・プロトタイプと同様、完全塗装レスを採用しています。
パッと見、ブランクスにはマットクリアの塗装が施されているように見えますが、これは塗装ではなく、カーボンプリプレグをマンドレルに巻き付けた後の工程、ラッピング作業で施された特殊加工です。

特殊な最先端のラッピングテープを採用しており、そのテープに施された特殊加工で、マット塗装な仕上げになっています。

リールシートは、グリップフィーリングにこだわった超軽量・新発想のセパレートシートの「スケルトンシート」を採用しています。

このスケルトンシートにすると、指先でブラックタッチしやすいのと、手のヒラにブランクスがダイレクトにタッチする構造となっています。

指先や手のヒラには、パチニ小体やマイスナー小体など、感度を感じる神経がより多くありますので、より感度を感じやすい構造になっています。

1stプロトでは、まず淡路島に持っていきテスト。最初に釣れた思い出のチャリコ

 

こちらは去年、アジング聖地の壱岐にテストに行った時のワンシーン。ロッド、リール共に肉抜きがされているのが良く分かるかと思います

リアルフィネス・プロトタイプの特長について、分かりやすくまとめ直してみます!

リアルフィネス・プロトタイプの特長

●新設計「Triarchy Force製法」採用の Nanoカーボンブランク (100% 国産カーボン仕様)

「TAF(Triarchy Force)製法」により、ブランクスの「素材」・「設計」・「製法」の全てを見直し。

ロッドの基本性能「強度、重量、感度」を徹底的に追求し、性能を向上させるブランクス設計の革新を行っています。

・CPCブランクス(カーボン100%設計)
・DPH構造(超薄倍密度プライ構造)
・NSテーパー(ナチュラルストレートテーパー)

●T1100G、M40X採用

東レ(株)の最先端カーボン素材を採用し、驚異的な強さと耐久性に加え、軽量かつ感度の高いロッドを実現!

●ナノカーボンブランクス採用

東レ(株)のナノアロイ®テクノロジーを用いたカーボン素材を採用し、驚異的な強さと安定した耐久性に加え、軽量かつ感度の高いロッドを実現!

※ナノアロイ®は東レの高い技術力を代表するテクノロジー・ブランドです。 ナノアロイの最新素材、超々高弾性ナノカーボン55tを採用し、超高感度を実現!

●FUJIチタンガイド/トルザイトリング /KRガイドコンセプト

最高グレード、チタンフレームのトルザイトリングを搭載。
バット部はATガイド。カラーはT2カラーのガンメタを採用。
小口径ガイドによりガイド重量約50%軽量化。感度が飛躍的にUPしました。
ティップのガイド径はKTガイドの最小径φ3を採用しています。

●マイクロガイドシステム

マイクロガイドシステム 4つの異次元スペック

①超軽量! ガイド重量が従来比50%の軽量化
②超高感度! 軽さとガイド数の多さが水中の様子をより確実に伝達。
③キャスト精度UP! ロッドのブレとラインのバタつきを極限まで抑えた成果。
④フッキングパワー大幅UP! ブランクスに密接なガイドがパワーロスを軽減。

 

リアルフィネス・プロトタイプは3機種がラインナップ

リアルフィネス・プロトタイプは3機種ラインナップされています。

46だけスローテーパーで1ピース仕様。さらにティップ径がφ1mmと少し太く、これはソリッドティップではなく、チューブラ仕様になっているためです。

一方、51と60に関しては、掛け調子のファーストテーパーで、高弾性のショートソリッドティップを採用しています。

製品名 継数 全長(ft/cm) 仕舞 自重 先径 ルアー(g) ライン(号) 本体価格
ERFS-46Pro-ST 1 4’6″/137.0 137cm 27g 1mm 0.1-1.5 ~0.3 ¥48,000
ERFS-51Pro-FS 2 5’1″/154.9 79cm 31g 0.8mm 0.1~2 ~0.3 ¥48,500
ERFS-60Pro-FS 2 6’0″/183.0 93cm 39g 0.8mm 0.1-2.5 ~0.4 ¥49,000

Realfinesseプロトタイプの製品ページはこちら

各モデル毎の説明はこちらになります

エラディケーター REALFINESSE Prototype ERFS-46Pro-ST
サブネーム:Navigator(ナビゲーター)

4フィート台の超ショートレングスモデル。レングス有効長をフルに活用出来るスローテーパーのスーパーウルトラライトアクション。アンダー30gを実現したスーパーモデル。

重くてダルく、感度が悪いといったスローテーパーの短所をTAF製法で全て解決。プラッギングだけでなく、ジグヘッドのリフト&フォールの掛けのスタイルにも対応。魚を掛けてからフルベンドで一匹ずつ楽しめます。
アジやメバルといったメインターゲットから、メッキやショゴ、カマスといった小型回遊魚をまで様々な魚種を狙うことができる。ショートレングスながら驚きの遠投性能かつ取り回しの良さで、あらゆる釣りをナビゲート。一度使うと手放せない独特のフィーリングが魅力。

 

エラディケーター REALFINESSE Prototype ERFS-51Pro-FS
サブネーム:Arousal(アラウザル)

5フィート1インチのファーストテーパー、掛け調子モデル。アンダー1gのジグヘッドの操作性、分かりやすく言えば0.1gのジグヘッドの重みさえ感じとれる高弾性ショートソリッド。港内、常夜灯周りなどの近距離戦では最強モデル.。

すべての魚を根こそぎ掛けていくような圧倒的な操作性と超絶感度。アジやメバルなど完全包囲。極細ラインとの相性も抜群。Arousal(アラウザル)とは、覚醒、目覚め、喚起を意味する言葉で、ソルトのライトゲームにおいて新たな革命を起こすロッド。

 

エラディケーター REALFINESSE Prototype ERFS-60Pro-FS
サブネーム:Barbatos(バルバトス)

6ftジャストの掛け調子スーパーバーサタイルモデル。どんな状況においてもアジを誘い出す、繊細なアクションをつけやすいモデル。使用感覚はまさに5フィートクラスで、ロッドの重さを忘れるほどの軽さを実現。
0.4g前後の超軽量ジグヘッドも扱いやすく、重みをしっかり感じ取れて丁寧に誘え、豆アジといったサイズもしっかり掛けられる。

アジ特有のアタリを誘い出し、アタリを瞬時に捉え上アゴを貫く超高感度モデル。メバルのリフト&フォールでの狙いにも最適。張りの中にもしっかりと柔軟さも感じ取れるブランクスで、剛と柔を両立させた次世代モデル。Barbatos(バルバトス)とは、過去を熟知し未来を予知する魔人を意味しています。

 

2年近いテスト、試作を重ね、ようやく発売へ

関西淡路島、九州の離島、石川県や新潟県の日本海など、全国各地でみっちりテストしたアジング、メバルロッド「Realfinesseプロトタイプ

ジグ単だけでなく、マイクロジグ、小型プラグなど、ソルトのライトゲームで使われるルアーの使用感、操作性を高めるために色々な角度でテストしてきました。

離島の遠征は宿泊させて頂くことも多いのですが、個人的にはこういった田舎の雰囲気が好きです

極めつけは去年の秋に水深50mで40gのティップラン用のエギを51にセットし、激しいシャクリで強度テストを実施したこと。

軽くすればするほど、強度が当然ながら心配になりますので、テストではロッドが折れてもいい覚悟で、非常識なテストを行うこともしばしば。

これだけシャクっても折れなかったので、実用強度も安心出来るレベルに。
実際にはこれは強度をみるための無謀なテストなので、絶対に真似しないでくださいね(笑)時には。
時には50cmくらいのシーバスを引き抜いたりするテストもしますが。

超軽量ロッドなので、豆アジにも最適で、特に46スローテーパーは豆アジでも存分に楽しめます。
また尺アジ、尺メバルが掛かるとバットまでブチ曲がるのでかつてないスリリングさを楽しめますよ!

尺カサゴを抜き上げては実用強度テスト。
ロッドが軽いのでとてもエキサイティング!

表記外のウエイトのルアーを使ってテストもしています。

これも問合せ、質問が多い部分ですが、スペック表記上では上のウエイトが1.5gや2gとなっていますが、もちろんそれ以上のルアーも使えます。

例えば5gのマイクロジグや、7gのプラグなど。

表記上の数値はストレスなく、繊細に使い易いウエイトを記していますので、それ以下、それ以上のルアーウエイトを使ってはいけませんよ、ということではないので、安心して使って頂ければと思います。

使えば使うほど、あなたの相棒、右腕として馴染んでくるハズです。

タケノコメバルやカサゴ、キジハタ狙いのライトロックにも使用できます。

 

46のスローテーパーモデルはこのようにバット部から曲がります。
このバネ性能が、ショートレングスの最大のメリット「飛距離が出ない」というデメリットを克服してくれます。全体のしなりを活かせるので1gのジグ単でも驚くほど飛びますよ!

 

3機種の使い分けについてですが、46と51、もしくは46と60という感じで、性質が全く異なるモデルを使い分けるのが一番オススメ。実際に相談してくださるお客様は2本購入されるケースがほとんどです。

とにもかくにも、かつてない軽さ、かつてない感度をぜひ体感していただければと思っています。

魚のアタリ感度だけでなく、ジグヘッドが受けるわずかな潮流や変化、0.1 gジグ単でも操作しているという感覚、底質感度など、あらゆる感度がロッドから伝わり、多くの情報をアングラーに伝えてくれるため、ルアーゲームがより面白く、ゲーム性の高いものへと手助けしてくれます。

これからまさに、太い体高のアジが狙えるシーズンです!
今から私もワクワク。どこに行こうか検討中♪

Realfinesseプロトタイプの開発テスト、解説動画はこちら

 

Realfinesseプロトタイプの記事はこちら

まさかの自重27gを達成【エラディケーター リアルフィネス プロトタイプ】超絶軽量SWフィネススピニングロッドがついに登場

 

Realfinesseプロトタイプの製品ページはこちら

コロナ禍の影響を受けて当初の発売時期より遅れましたが、その分しっかりと多角的にテスト出来て、さらにブラッシュアップ、愛着が沸いてきたNEWプロダクト。

露骨で飾りも一切ないけれど、ブランクス性能を高め、ロッドの軽さという本質を極めた新たな最新の釣竿がどういうものなのか、ぜひ手に取って衝撃を受けてもらいたいと切に願います。

本当にロッドを持っている、という感覚がないですから。
卵1個で約55~60g、Realfinesseプロトタイプは、2本合わせても1個の卵の方が重いですから。

トモ清水でした!
See you next time!