ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「最速!初公開!最新バスロッド・カレイドシリーズ新作&展望を紹介」の巻 第1066回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

カレイドの今後の展望〜「マッスルガゼル」

では11月以降に見えてきているエバーグリーン「カレイド」シリーズのリリース展望を少し公開しておこう。

現時点で「ディアウルフ70MHR」同様、装飾パーツ以外、すでに120点で完全に完成しているのが、仮称「マッスルガゼル63MHX」である。

「マッスルガゼル」は、現時点での高弾性ナノアロイカーボンの最高峰「M40X」を初めて「メインシャフト」に採用した強力なショートジャーキングロッドである。

粘って折れない世界初の超高弾性「M40X」の威力をいかんなく発揮してくれるロッドだ。

「マッスルガゼル63MH」のベントカーブ。「M40X」は超高弾性ながら、しなりと粘りを持ち合わせる「T1100G」を超える高弾性カーボン。超高弾性が脆いという時代は終わった

大型ジャークベイト、高速で動かす「野良ネズミ」、「メタルマウス」系トップをメインに、今江的には「タイニーゲンタホッグ」のネイルリグ3.5〜7gのパワーベイトフィネスにヘビロテしている。

「スラムドック」を普通に使えるほど強靭なロッドである。

(右上)「 M40X」のメインクロスに、50トンのセカンドシートを配置する超高弾性高靭性ショートロッド「マッスルガゼル63MH」

現時点において「ディアウルフ」の次にデビューの可能性が高いのがこの「マッスルガゼル」で、あとはコスメ的納期問題だけだ。

その過激な性能から新「テムジン」シリーズとするか、汎用性の高い「インスピラーレ」シリーズになるかはまだ決まっていない。

また、強化ソリッドティップ仕様のベイトフィネスロッド「ハングマン510SXH」もすでに完成域にあり、「マッスルガゼル」コチラとの棲み分けを今後エバーグリーンと詰めていく予定である。

「マッスルガゼル」、「ハングマン」に採用予定で、今風に試作したワインディングチェック。でも今江的には今のシンプルなインスピラーレデザインの方が好きかも……でも、一度やって見なきゃ分かんないモンです

最強最軽量最高感度!「ウッドペッカー」

次に、ここにきて3年かけてついに完成域に達してきたのが、元祖・青木哲メイドの超軽量フィネススピン「アメージングセンサー60UL-ZZ(ポッキー)」をEG今江仕様に再構築した「ウッドペッカー510、61UL」だ。

超軽量(75g)超高感度ゆえの難題点だった「折れ」に対する解決(EGの対破損リフティング強度基準は半端なく厳しい)はT1100Gを100%メインシャフトに厚巻構成し、まるでソリッドロッドのような強靭さと軽さは再現できたが、この時点で重量は最軽量でも86g前後。

驚異的な軽さゆえの高感度、操作性をもつ「ポッキー」をEGとして超えるためには、最低でも75g以下にチャレンジする必要があった。

そのチャレンジのために「ポッキー」誕生から3年、超軽量超高感度グリップのオリジナルデザインを極秘裏に水面下で進めていた。

そしてようやく今月、新型グリップの公開にGOサインがでた。

すでに今年のTOP50で実戦投入していたが、一切公開禁止ということで今まで隠していた前衛的な新型グリップである。

ブランクスと手のひらに直接接触する部分は従来の樹脂やコルク製ではなく、高強度カーボングラファイト製で、その軽量さは驚異的、感度面においても驚異的なダイレクト感度を実現している。

これによって「ウッドペッカー」は61ULでも実に極限の「65g」のバスロッド世界最軽量レベルの軽量性を実現した。

初公開の許可がおりたオリジナルのカーボングラファイト超軽量高感度グリップ。「ウッドペッカー61UL」は、なんと65gに。「ゼノン2000S」と組合わせれば、わずか210g!

ただ軽い竿だけなら作るのは可能だが、驚くべきは耐加重水平リフティング検査で1.75kgを安定クリア、最大2kgリフトの驚異的数値でエバーグリーン検査基準をクリアしている点である。

このカーボングラファイトグリップは現在「ウッドペッカー」を含む新型4機種に搭載しテスト中だが、全シリーズに採用することはなさそうである。

ここまで先鋭的グリップは、繊細さ極み、感度の極み、操作の極みの三極を極限状況で発揮する必要のあるトーナメント専用特殊モデルにのみ採用する予定である。

エバーグリーン史上、最も前衛的かつ近代的ともいえる異形グリップ。全機種採用は考えておらず、トーナメント専用機種数機種に採用予定だ

エバーグリーンロッド史上、最強最軽量最高感度のULTIMATE FINESSEロッドがついに2021年春、誕生する。

現時点ではカーボンの骨格のみだが、今後、コルク等の組合せも考えている

今江的ジャイアントベイトロッド「ジャイアントディアウルフ」、詳細を次ページで!

2 / 3
前へ 次へ