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【新規開拓の喜び】重要なのは街灯の明るさだけではない!家邊克己がアジングで重要な要素となる「灯り」について詳しく解説

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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一般的にアジは、光を好むと言われています。

しかし、逆に明る過ぎるのは嫌う性質もあわせて持っております。日中に浮いてこないのは、そのせいで外敵から身を守るためだと思われます。それゆえに明る過ぎるライトの元には小さいアジしか入って来ず、大きいアジは明暗部やボトムに潜みます。

これは小さいアジは学習能力がなく、警戒心が薄いためです。大きくなると警戒心が増し、そのような行動になるというわけです。今回はそんな灯りをテーマに少し話していきたいと思います。

 

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

周りの明るさで左右される街灯周辺のアジング

灯りがある所にはモチロン、アジのエサとなる小魚も寄り、アジの活性が上がるわけですが、ではどの程度の明かりが良いわけか? 「これが難しい」。

なぜか昔、東京湾でボートアジングをした際に、日中37℃もあるカンカン照りの中、アジが入れ食いでこのまま夜に入ると一体どれだけ釣れるのだろうか? と期待しながら夜を迎え、色々な場所で釣ったのですが、全く釣れないのです。何故だろうか?

ポイントを探そうと、周りを見回すとビックリしました。東京の夜景が明る過ぎて、まるで満月と同じ状態なのです。即ち、外灯の効果がまるでなく、明暗が全く付かないような状態で、アジが外灯の元に寄らないのです。

 

周りが明るいと外灯の効果がないのですが、逆に言うと周りが暗いと少しの明るさで良いと言うことなのです。

新潟に行った時は200m位離れている国道の明かりで、その前にあるサーフでアジが釣れました。

新潟県は、基本的に漁港が釣り禁止なので海岸で釣りをするしかないのですが、漁港以外は全く外灯がなく、国道の明かりや看板の明かりしか光源がないので、それが非常に有効になるのです。

 

ですから、港が暗いのならそこにある自販機の明かりでも非常に有効な明かりとなり、門灯くらいの明るさで十分なのです。ご自分の陰がうっすらと海面に映ればそれでイイのです。

それゆえに、沢山有り過ぎても難しい。1つ1つシラミ潰しに探って行くしかないのですが、その時にコツがあります。必ず潮の満ち引きの両潮を釣ってみてほしいです。

ポイントに因って引き潮と満ち潮で流れ方が変わり、片潮しか入って来ない釣り場もありますので両潮釣らないで判断すると間違いを起こします。ぜひ、皆さんも新規ポイントの開拓を行ってください。有名ポイントでも自分だけが知る潮時があれば楽しいではないでしょうか?

 

誰も釣らないような自販機の前で入れ食いになれば、とても嬉しいハズ。僕もそのような経験を沢山しましたが、その時の自分が疑心暗鬼になり、その心と戦うのが好きでした。

しかし、苦労して新たなポイントを見付けた時の嬉しさは格別で病み付きになります。ぜひ皆さんも味わってください。

 

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