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年間2000枚以上のチヌ・キビレ捕獲に成功した「もりぞー」が明かす! チニング・フリーリグ誕生秘話と、圧倒的な釣果が出る理由とは?

寄稿:もりぞー(森 浩平)
チヌゲーム特集

はじめまして!
大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師「もりぞー」です。

チニングといえば、身近なフィールドで手軽に楽しめるビギナー向けの釣りという認識が一般的ですが、「簡単・お手軽」から一歩踏み込んだ先に、歴戦のルアーマンをも虜にする高いゲーム性と底なしの魅力が存在する釣りなのです。

カッコイイ銀鱗に魅せられ、チヌ・キビレの行動原理や、取り巻く自然環境から受ける影響などについて深く知りたいという想いから、日々、釣技を磨き、色んなアプローチを試行錯誤している私が、現時点でもっとも多用している攻めなのが「フリーリグを使ったチニング」!

今回は、私がどんな経緯で、「フリーリグチニングの釣り」と出会ったのか?
またフリーリグ・チニングが、なぜ安定した釣果をもたらしてくれているのか? についてご紹介させていただきます。

森 浩平(Kohei Mori) プロフィール

愛称は"もりぞー"。大阪湾の淀川をホームグラウンドに、ベイトタックルスタイルで年間2,000枚を超えるチヌ・キビレを水揚げするチニングエキスパート。 デイ、ナイト問わず、チニングをメインにシーバスや季節の釣りを楽しんでいる。

 

フリーリグ・チニングに行きつくまでの経緯(どういったチニングを行ってきてフリーリグにたどりついたか?)

まず、どんな流れで私がフリーリグチニングに行きついたのか? についてお話しさせていただきます!

私とチヌとの出会いは、1990年代にさかのぼります。
バス釣りに夢中だった小学生の時に家族旅行で西表島に行き、マングローブのトップウォータープラッギングで初めてチヌを釣る経験をしました(ガイド船はマリンボックスさん)。

チヌがトップで釣れる。その衝撃的な体験と、西表島の大自然が忘れられず、父親に頼み込んで、年1での沖縄遠征。

プラッギングだけでなく、ジグヘッド×スティックベイト(スラッゴー/ギャンブラースタッド)のダート&フォールメソッドなども駆使して、南方系チヌ属を釣っていました。

社会人になり、釣りから離れていた時期もありましたが、今から12年程前に、地元・淀川でヒレが黄色い、どこか南方系の臭いがする魚(=キビレ)が釣れるという話を聞きつけて以降、チニングの世界にドップリとハマることに!

テキサスリグを導入することで釣果アップ

淀川でチニングを始めた当初はジグヘッドリグを使用していたのですが、根掛かりの多さにストレスを感じ、その対策としてバス釣りで使っていたテキサスリグをチニングに導入したところ、悩みの種だった根掛かりが激減。飛躍的に釣果が向上しました。

テキサスリグを使う中で、遠投能力、強い流れの中での底取りに不満が…

テキサスリグを使ったチニングで、安定した釣果を上げることができていたのですが、更なる釣果アップを目指すなかで「強風時の遠投能力」や「強い流れの中での底取り」に不満を感じ、色々と模索を続けていました。

バス釣りで脚光を浴びていたフリーリグをチニングに応用すると釣果大幅アップ

2015年ごろだったと思いますが、バスフィッシングで使われるようになった時期に「チニングに応用できるかも」と、試すなかでフリーリグのチニング適性を確信。バレットシンカーだけでは攻めきれなかった状況の攻略に成功し、釣果が大幅にアップ!

SNSを通じメソッドが全国に広まる

当時は自分の中だけのこととして密かに検証を進め、釣果向上を楽しんでいたのですが、縁あってお声がけいただいたシルベラードシリーズの発売に際し、どんな釣りをしているのか公開しないと不親切だよな……と思うに至り、SNSや、淀川チニングのアンテナショップ「トップバトラーさん」で紹介したところ、瞬く間に人気に火が付き、全国のチニングアングラーに広まっていったというわけです

日々の釣行・釣果などについては、Twitterで随時、情報発信しておりますので、チェックいただけると幸いです

https://twitter.com/morizo57/status/1400388644674838531

 

私がチニングで多用しているフリーリグはこんな感じ

まずは以下の画像をご覧下さい。
私が実際に使用しているフリーリグはこんな感じ↓のリグです。

 

シンカーストッパーゴムをワームから近い距離に装着しているのが特長

一般的にフリーリグは、シンカーストッパーは付けない、もしくは、ワームからかなり距離をとって装着することで、シンカー着底後のワームのフリーな動きで誘ったり、フォール中とシンカー着底後の動きの違いで口を使わせるといった、いわゆる「フォール」中心で食わせるリグです。

上向きの目線で餌を探しているバスや根魚にはとても有効なのですが、チヌの場合、フラットでは基本下を向いて餌を探しているので、遅れてフォールしてくるワームよりもまず先に着底したシンカーに興味を示し、シンカーにバイトしてくることが多いので、一般的なフリーリグのような遊動幅ですとネガティブな要素になってしまう場合も。むしろ遊動幅は短く、ゼロでもOKと言うわけです。

 

 

フリーリグが強い理由

かなりの効きっぷりをみせるフリーリグのチニング。そのメリットとは……。

まず挙げられるのがリグのセッティングのバリエーションが超豊富なことです

3つの異なるシンカー形状と多種多様なワーム、フックの組合せを換えることで様々な状況に細かくアジャストさせることが可能!

続いて、釣れる理由として挙げられるのが「スタックしづらい」こと。
少し気をつかってあげれば、ハードボトムでもテンポ良く、スタックさせることなく探り続けられることができ、自然とキャッチ率も高くなります。

従来のリグだと、浮き上がりを抑えたい時や、飛距離を出したい時は「リグを重くする」…。またスタック回避しつつスローに引きたい時は「リグを軽くする」ぐらいしか、ほぼスタック回避の手段がありませんでした…・

しかしフリーリグの場合は、多種多様なシンカーとワームの組み合わせが可能なので、重さはそのまま、シンカーやワームの形状を変えることで飛距離を伸ばす、浮き上がりを抑えて速く巻く、飛距離を落とすことなくスタック回避性能を上げてスローに引くといったことも可能です。

 

以下、フリーリグが強い理由を列記しておきます

・様々なシンカーやワームを使えるので様々な状況にアジャストできる
・様々な攻め方が選択できる
・ドシャローからディープまで対応できる
・オフセットフックを使用するので根掛かり回避能力が高い
・スプリットリングなどを介さず直接結束しているのでフッキングのパワーロスが少ない。
・遠投が可能
・強風・強い流れに対応できる
・様々な誘いが可能
・手返しよい etc…

以上、チニング・フリーリグの釣りに行きついたいきさつと、チニングで、なぜフリーリグが強いのか? 釣れるのか? についてご紹介させていただきました。

 

最後にフリーリグが活躍してくれるシチュエーションや時期的なことについてご紹介

フリーリグを使用するシチュエーション

フリーリグが活躍してくれるシチュエーションについては、正直、チヌ・キビレが存在している場所ならどこでも有効です。

フラット系の河川や干潟、汽水湖、三面護岸系の河川や運河、港湾部。水深50cmの超シャローから15m超のディープでも有効です。

というのも、フリーリグはシチュエーションに応じたシンカー形状やワームを組み合わせることで、状況変化に対応でき、釣果を得ることが可能だからです!

 

フリーリグが有効なシーズン的なこと

フリーリグが有効なシーズンですが、年中OKです。
ただし、季節やシチュエーションによって有効なアプローチ(メインパターン)は変わります。

具体的には…

★低水温期は、ボトムバンプ(JHを使ったボトムワインドも強い)が強いです!

★梅雨や台風の増水・激流時ならボトムドリフトが強い!

★水温15度以上なら広範囲をテンポ良くサーチ出来るタダ巻き(スイミング)が強いです。

 

フリーリグチニングはデイとナイト、どっちが強い? 潮回りやタイミングは?

フリーリグは、デイならデイ、ナイトならナイト。状況に応じた場所や適切なアプローチをする事で安定した釣果が得られます。

もちろん高潮位で有効機能する場所、低潮位で有効機能する場所があるのは事実で。潮回りやタイミングも同様。動くに越したことはないのですが、動かないなら動かないなりに、流れの走るタイミングや場所、流れの向きを見極めることが釣果を上げるうえで重要です。

潮位変化に伴い刻々と変化する魚のポジション、レンジ変化を予測したアプローチ精度を高めることで「時速10枚」と言ったペースで釣り続けることも十分可能です。

 

淀川チニング・シーズナル講座

私のホームグラウンドである大阪の淀川(よどがわ)のチニングシーズンについてご紹介しておくと…

表面水温15度前後を境に低水温期は釣りをスローダウンさせる必要がありますが、高水温状態に強い北風が吹くことで水温や酸素量が不安定化する9-10月末頃を除けば、年間を通じて安定した釣果が望めます。

3月の水温上昇期や梅雨、梅雨等の降雨で濁りが入った状況下では時速10枚を超える爆発的な釣れっぷりも!

 

淀川でチニングをする場合の注意点

昨年度から阪神高速・淀川左岸線延伸や阪神電車橋脚付け替え、関西万博関連工事等による長期立入禁止区間が多数存在するので、その区間には絶対に立ち入らないようお願いいたします。

そういう状況なので、最近は、必然的に釣行可能エリアにおけるアングラー密度も上昇傾向。楽しいチニングが末永くできるように、ルールとマナーを守った釣行を心掛けていきましょう!