【ターゲットをメバルに設定】バーブレスフックだけを3年間使い続けてみた予想外の結果とは?
実は4年ほど前からINXフィールドスタッフによる、ソルト用バーブレスフックの検証に取り組んでいました。
レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール
ターゲットはメバル!トレブルフックとジグヘッド2種を検証
お願いしたアングラーは横浜市在住の知久インストラクター、いわき市在住の佐藤インストラクターの2名。
知久 正二三(Masafumi Chikyu) プロフィール
検証の対象としたメイン魚種はメバルです。
そして使用したフックの種類ですが、プラグ用バーブレストレブルフックでINXプロト「トラスティンBL35」の14番、12番、10番の3種。
もう1つはジグヘッドですが、コチラは市販品の「尺ヘッドD」各番手のバーブを全て潰して使用。
これを2人のインストラクターに丸3年間使い続けてもらい、データ取りをしました。
ちなみに知久氏は元々バーブレス愛好家です。すでに10数年に渉ってバーブレスしか使っていない筋金入りのアングラーですので、こちらは主にINXの製品企画であるトラスティンBL35の形状を煮詰めるためのデザインテストにあたっていただきました。
佐藤氏はほぼバーブレス未経験でしたのでヒット及びバラシなど、釣果数の検証データをマメにノートを取っていただきました。
気になる結果は?
さて、結果はどうなのか?
原稿では限りがあるので、大まかかつ重要な結果だけ述べます。
僕も含めて3人の意見は、アジなどごく少数のバレやすい魚種を除けばバーブがあるからこそ“深く貫通せずにバレる”こともあれば、逆にバーブレスだから“スッポ抜けてバレてしまう”という双方の確率がほぼ同じであるという事実です。
ここでは簡単な実数だけでお伝えしますが、佐藤氏のノート(メバルのみの検証データ)によると検証総数は526匹(フッキングを認識出来た数)。
そしてバラしたと認識出来た数が79匹。
つまり15%です。因みにこの“率”はトータルの平均値で有り、取り組み初期と取り組み後期で大きく変わり、後期では明らかに10%を割り込んでいると佐藤氏は語ります。
長年バーブレスで釣りをしている知久氏も「バラシは一割以下という実感しかない」と言うことでした。
バーブの有る無しで釣果に差は無い
つまり、釣果やキャッチ率はどちらを選択しても大差ないと言うことを踏まえて考え直すと、今度はバーブレスを使用する際のデメリットよりメリットの方が一気に浮上してきます。
インクスレーベル公式「トラスティンBLX-MH(プラグ用シングルBLフック)」詳細ページはこちら
ザッと列記すると、たとえば「フックを外す作業が格段に楽になる」、「キャッチネットやロープなどから外しやすい」、「魚を傷めにくい」、「リリースが楽になる」、「手返しが上がる」、「万が一身体に刺さった場合も大事に至りにくい」、「根掛かりが外しやすくルアーの回収率が倍加する」などなどです。
あくまで研究者では無く、普通の釣り人レベルの簡単な検証ではあるものの、これらバーブレスフックのメリットを改めて数値でも確認できたと思っておりますので、皆さんの釣りのお役に立てれば幸いだなと言うことで、先日この3人でLIVEミーティングを行いましたので、そちらも合わせてご覧下さい。