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【動く釣魚図鑑】カツオ【釣って撮る】

Reprinted Source:TSURISOKU
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〈分類〉
スズキ目サバ科カツオ属

〈分布〉
世界の熱帯-温帯に広く分布する。日本近海では太平洋沿岸で見られることがほとんどで、群れをなして北上してくる。

群れをなして北上、初秋からは南下。「初ガツオ」や「戻りガツオ」という言葉も

北上するルートにはいくつかあり、有名なのが黒潮ルート。2~3月に九州南部に接近し、四国、紀伊半島、伊豆、房総、常磐、そして7~8月に三陸へ、さらに北海道南部へと向かう。ほかに紀伊半島の南から北上するルート、小笠原・伊豆諸島沿いに北上するルート、本州東方の南部から房総に北上するルートがあると言われる。夏季に北上しながら沿岸に寄ってくるカツオは、「初ガツオ」とか「上りガツオ」と呼ばれ、一般的にはサッパリしてみずみずしい味と言われる。北上するカツオの群れは、8月下旬から9月初旬にかけて親潮が当たる北海道の南部に到達し、水温が低下すると再び南下を始める。黒潮と親潮が混ざる水域ではエサも豊富で、ここでタップリとエサを食べたカツオは、南下する頃には脂肪分を蓄えている。この初秋から南下した際に穫れるカツオを「戻りガツオ」とか「下りガツオ」と言う。

バツグンのスピード! 常に泳ぎ続けないと死んでしまう魚なのだ

魚体は遊泳スピードに優れた魚が持つ特徴の紡錘形で、最高時速は60kmに達すると言われる。最大で1mほどになるが、釣りの対象としては40~60cm前後が多い。エラブタを動かして酸素を取り入れるタイプの魚と違い、エラブタが動かないため、常に泳ぎ続けて海水(の酸素)を口から入れて直接エラの内側に送り込む。体には薄い縦縞があり、死んでしまうと、よりハッキリ出る。また興奮状態となると、横縞が出る。