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ジギングをはじめたい方、必見!年末年始にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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こんにちは、トモ清水です。

あと少しで今年も終わりですね。年末年始は家で過ごす方が多いのではないでしょうか。

そんな時、立派な魚を釣ってくると食卓が賑やかになり、ちょっと贅沢なスタイルへと変えることが出来ます。

この時期に注目の魚は、寒ブリやマダイなど、旬で美味しくて、めでたいものが理想です。でもそういった魚は陸からはなかなか釣れないので、おすすめは船からのジギングです。船長が魚探で魚が集まっているところに船をつけてくれるので安心です。

でもちょっとジギングってハードルが高そう、難しそうというイメージもあると思います。今回は誰でも簡単に出来て釣れるジギングなども紹介したいと思います。

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

年末年始に狙えるターゲットとは?

お正月、こんなブリを釣ってきたらカッコイイですね!とても賑やかなお正月になること間違いなしですね!

この時期は冬にむけて魚達たちがエサを活発に追うので、意外とイージーに釣れる時期です。さらに脂が乗って美味しい時期でもあります。実際にブリなどはお正月用ともあってキロ単価3000円を超す高級魚となります。寒ブリと呼ばれまさに今が旬です。

その他にもいろいろと釣れます。ヒラマサ、カンパチ、マハタなどもまだまだ狙え、これらの魚は白身で、身が痛みにくく日持ちもするのでオススメです。逆に数日間、寝かせたほうがアミノ酸の旨味が出て美味しくなります。

あとタラもいいですね。タラ鍋もこの時期に旬で、1尾釣れただけでも大人数でパーティーが開けます。

そう、やはりジギングでは普段釣れないような大きな魚が狙えるので人気です。魚の引きも強烈で、時にはラインを切っていくような大物も存在します。

寒ブリ狙いに佐渡へ

佐渡の朝日。穏やかな日を選び、ブリ狙いへ行ってきました

来年発売の新製品ロッドの開発も佳境に入ってきまして、ジギングロッドのテストであちこちに行っています。前回の九州ヒラマサ狙いに続き、今回は佐渡へブリを狙いに行ってきました。

両津湾では冬の風物詩、10kg級のブリが定置網にたくさん掛かっているということで、ロッドのテストはもちろん、食材確保のためにも佐渡へ行ってきました。

まずスキッドジグにヒットしてきたのはマダイ。年末年始に喜ばれる魚です

両津湾は北西の風を遮りやすく、湾なので比較的おだやか。水深100m前後とやや深めのレンジを狙っていきます。やはり朝マヅメはチャンス。鳥山も見られます。

ボトムから15mほど巻き上げたところでバイト。狙っているブリではありませんでしたが、マダイがいきなり釣れてくれました。

その後も私の大好きなオキメバルや巨大カサゴなども釣れ、本命のブリサイズは出ませんでしたが、ブリの下のサイズのワラサが釣れました。

巨大カサゴ。身はプリプリしているのでお刺身も最高。煮付けは定番です

地元石川県ではヤナギバチメと呼ぶオキメバル。タダ巻きでヒット。刺身が最高です!

ジギングはいろんな魚種が釣れるので、刺身盛りも豪華に。また手巻き寿司にして家族で楽しむのもオススメです。

10時くらいにはアタリもなくなり、短時間釣行でありましたが納得の釣りとなりました。

また漁師さんにタコやナマコ、サザエも少量頂き、これまた豪華な海の幸を頂けることになりました。

スキッドジグのゼブラシルバーにヒットしたのは、本命のブリ。でも正確にはブリの手前の大きさワラササイズ

簡単に出来るジギング方法①

はじめてのジギングで、150gくらいのメタルジグをシャクるのはやはり大変。基本となるワンピッチジャークも慣れていないとギクシャクして、また余計な力も入り疲れます。そんな時に簡単、疲れない、さらにすごく釣れる方法を教えます。

それは、スキッドジグのタダ巻きです。コツは少し早く巻くことです。本当に巻くだけでブリやヒラマサ、マダイなどが驚くように釣れますので、ぜひ試してくださいね!

巻くだけ簡単で、疲れにくい。難しいテクニックも必要としないので、これは本当にオススメです。初心者だけでなくベテランのジギンガーもよく使う方法なので、ぜひ現場で試してください。

まずはボトムまでジグを落とし、水深の半分近くまで早巻きで巻いて、また落とす、の繰り返しです。すると途中で「ゴンッ」と明確なバイトがありますので、アタリは分かりやすいです。

こちらはちょっと疲れますが、超早巻きもオススメです。リアクション的なバイトを誘発出来るため、スレた大型にも有効で、口を使わない時のシークレット的な技の1つになります。ジグを回収するくらいの速さで巻きましょう。

簡単に出来るジギング方法②

ジギングを楽にする方法として、スピニングタックルとベイトタックルを使い分けると楽になります。スピニングのハイピッチな早いジャークばかりだと、どうしても疲れてしまいます。少し疲れた時は、ベイトタックルに持ち替えてスローに狙いましょう。

激しく早くジグを動かすスピニングに対し、ベイトタックルはゆっくりナチュラルにジグを動かして誘うため、そんなに力を必要としません。また使い分けることで、早いジグの動きに反応する魚と、スローなジグの動きに反応する魚の両方を狙えます。

また私が疲れた時によくする方法としては、右巻きと左巻きハンドルを交互に使います。そうすることで一方の偏った疲れを分散できるので、出来れば両利きに慣れておくのがベストです。

簡単に出来るジギング方法③

最後に天候ですね。波の高い時は、私も最初の頃はよく船酔いしていましたが、慣れてくれば大丈夫になりました。やはり波が高いと船酔いのリスクが高く、さらに釣りにくいので、ベストは天気予報を見ながら、出来るだけ波の低い日に釣行日を選ぶのがベストです。

もしくは瀬戸内や湾内など、もともと波が出にくいフィールドを選ぶのもよいでしょう。ちなみに船酔い薬はアネロンがオススメです。心配な方は、前日と当日の2回飲むと効果的です。また十分な睡眠を取りましょう。

船に乗っている時は出来るだけ姿勢のよく座っていると酔いにくく、また遠くの方へ視線をもっていくとよいでしょう。また船上で糸を結び直したり、タックルをセットしたりするのは大変かつ酔いやすいので、タックルは2セット以上持っていくのがベストです。

開発中のジギングロッド

ジギングは、誰でも大型を釣るチャンスがあります。ある船長もメタルジグを一番水中に入れている人が一番魚を釣る、と言うように、ジグが水中にあれば誰にでも大型が食ってくる可能性が常にあります。

初めてでギクシャクした動かし方や、あまりジグが動いていない場合も、そんな動きに限って、大型魚がヒットしてくることも少なくありません。

キジハタなど、根魚もこれからの時期、鍋などにピッタリな食材

この時期は海の方がまだまだ暖かく、まだ海水温も高い状態で、魚が活発に動き回るシーズンです。ぜひ、年末年始にかけてジギングに出掛けてみてはどうでしょうか。

トモ清水でした~!

See you soon!

 

■オススメジギング使用ベイトタックル
ロッド:AbuGarcia Salty Stage PRM Skid Shaft SPSC-64M/200、KR-X Jigging SJC-63/150-KR SJ

リール:AbuGarcia Revo Salty Stage LJ-4

ライン:Berkley スーパーファイヤーラインカラード3号+リーダーフロロ50lb

ルアー:AbuGarcia Salty Stageスキッドジグ250g、グリーンゴールド、ゼブラ、ピンク、ブルーピンク

■オススメジギング使用スピニングタックル
ロッド:AbuGarcia Salty Stage KR-X Jigging SJS-60/180-KR

リール:AbuGarcia Revo ALX Θ 5000SH

ライン:Berkley スーパーファイヤーラインカラード3号+リーダーフロロ50lb

ルアー:AbuGarcia Salty Stageスキッドジグ150g、グリーンゴールド、ゼブラ、ピンク、ブルーピンク、微弱メタル150、180g

微弱メタル。こちらはヒラマサに最適なジグ。フォールが非常に秀逸なジグ

こちらのスキッドジグが、ただ巻きで釣れる極めて優秀なジグ。近海では150gが一番多用するウエイト

佐渡ではこんな10kgオーバーのブリが釣りたかったですね