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山田ヒロヒトが超解説「晩秋から冬のオカッパリエギング!潮回り見極め法」どんな日に釣行すればデカイカ爆乗り?

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
寄稿:山田ヒロヒト
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毎月20日頃に配信(月イチ連載)

山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール

バックドリフト、ノーテンションソフトフォールなど、新たなエギングの扉を開き続けるエギンガー。2016年年末に、それまで23年勤めた会社を退社、2017年よりフルタイムのプロアングラーとしての活動を開始。これまで通りエギング関連アイテムの開発を続けるほか、イカ係長とフィッシングブランド「NUTS & VOLTZ」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。なおアオリイカの自己記録は屋久島ロケ中に捕獲した4280g。1968 年7月生まれ、大阪府出身、奈良県在住。趣味はスノボと一眼レフカメラ撮影。

ここ1ヶ月は、ほぼ自宅に帰っておらず、自宅って必要? と思ってしまうぐらいの日々。

九州エリアを中心にロケ、新製品のプロモーション撮影、そしてYouTube動画撮影、プライべート釣行などなど…日々釣りと向き合って過ごしておりました。当たり前か!w

↓そんな九州釣行の模様を切り取った動画がコレ! (今回の九州遠征の模様については、この連載の最後に、まとめてご報告しますね)。

出典:YouTube ヤマラッピちゃんねる

そんなドタバタの日々ですが、気が付けば今年ももう11月。
この連載は月イチペースなのですが、毎回もう連載? って感じで、時が過ぎるのが早く感じています。

さて、今年のアオリの状況を見ていると、何やら遅れているエリアが多いよう…と、先月書きましたが、ここにきて、この新月大潮でチラチラと新子の連発が! なんてエリアが出てきたり、上向いてきているエリアも多くなってきています。 いつも言う、イカの潮なのかね?

 

もちろん、このタイミングでは一年を通じて普通にキロアップも出るタイミングですが、一方、釣れていないエリアも多く、ほんと読めない年だと実感、自然界相手はいつもながら難しいものですね。

黒潮の蛇行も終焉なのか? いい感じに接岸してきたタイミングで和歌山がやっと息を吹き返した感じもあります。これから好転してくれると、関西方面の非常に頼もしい釣り場となるんですが…!

 

今月の連載テーマは「晩秋から冬にかけてのエギングでの潮回りの見極め」について!

11月以降の晩秋から冬にかけて、絶対的に面白くなるのが、月夜回りのナイトエギング

さて、前置きはこれぐらいにしておき、今月の連載テーマは「晩秋にかけてのエギング! 潮回りの見極め」について! この潮が狙い目! 的なことを書いてみようと思います。

まず11月以降の晩秋から冬にかけて、絶対的に面白くなるのが、月夜回りのナイトエギングです! というのも11月以降というのは、それまで新子が中心だった釣りが、かなり成長してきて、キロアップの数釣りが楽しめる時期だから。

まぁエリアによっては、そこまで型は出ないけど、かなりの数のアオリイカが月夜に接岸してショアエギングで楽しませてくれたりもしますから。

では、ただ単に月夜の大潮に釣りに行けばいいのか? というと、話はそう単純ではないんです。

なぜ単純ではないかというと、「潮回り」、そして「干満の差」と「月の出るタイミング」という要素すべてが釣果に大きく関わってくるからです。

 

よい釣果がでやすい潮回りとは?

まず「潮回り」に関してですが…。

私の経験上、いい釣果がでやすい潮回りを考えてみると…。
若潮あたりから潮の動きが出始め、その後の中潮~大潮にかけて! そのタイミングでイイ思いをしていることが多いです。

そしてその後、大潮をこえて、中潮、小潮に向かって潮が小さくなるにつれ、じわじわと釣果が落ちてくることが多いです。
やはり悪い潮から良い潮に向かっていくタイミングの方が、総じていい釣果がでやすいと考えるのがセオリーだと思います。

 

「干満の差」と「月の出るタイミング」について

そして次に「干満の差」と「月の出るタイミング」についてですが、イイ条件なのは月の出ているタイミングで、干満差が大きく潮が動く時間帯です。

以上が、条件を考える場合の基準となる考え方です。

 

和歌山県・串本の潮時表を例にとって好条件な時、悪い時を確認してみましょう!

では、それらを踏まえた上で、具体的に和歌山県・串本の潮時表を例にとって好条件な時、悪い時を確認してみましょう。出典:Fishing-Labo.net 潮汐表

まずよい条件の例から!

和歌山県・串本の潮時表 11月27日の中潮の場合

11月27日の中潮を基準にみてみると、このタイミングは月夜の大潮前で、月の出の時間と、潮が動く時間が、うまくクロスしているのが分かると思います。夜の潮が昼よりも大きく動くので、かなり良い状態にはなると予想できます。

そして、下の写真の月の情報を見てみると…月輝面が90%もあり、15時過ぎから月が出ていることが分かりますよね。これは大きな月が夕方、暗くなると同時に輝くと言うことです。このことは、この冬の夜の釣りにはとても好条件といえます。

そして、夕マズメと下げ潮のタイミングもいい感じで、下げが動き出す頃に大きな月があり、そして日が沈む状況となるわけです。

 

 

和歌山県・串本の潮時表 12月4日の中潮の場合

続いて、逆に同じ中潮でも、それほどよくない条件の例として、和歌山県・串本の12月4日の潮を見てみましょう

先ほどの11月27日と同じように中潮です。しかしながら、月輝面こそは87%もあるのですが、月の出が20時すぎとなります。

すなわち、夕マズメに月パワーがないということです。日が沈むのが17時前なので、マズメパワーでローライトになってきて食うイカを釣ることになります。

ここには、下げの潮もなかなか絡まないので、マズメは結構しんどくなりそうな感じ。ただその後の、20時以降の下げ潮狙いで、動くタイミングで入ってみても面白いとは思います。

こんな感じで同じ中潮でも、どちらの中潮を撃ちにいけば、確率がよいのか? を考えていくのが釣果アップにつながります。

ぜひ、みなさんも11月から1月あたりで、「月夜の大潮」絡みの、どのタイミングが確率がよさそうなのか? を一度考えてみてください。
潮の読み方の一例として、私が挙げた項目も気にして考えてもらえると幸いです! そして、いい釣果を残してもらえると嬉しく思います!

なお、今回書いたのはあくまでも基準と考えてくださいね!
実際、現場に出ると大潮なのにスポットによっては、ほぼ潮が動かない…とか、普通にあります。

また地球規模で考れば日本ってすごく小さく、日本全国的にと言うか地球規模でうまく動いてくる潮、あまり良くない潮があるようにも感じていて、ひとたびイイ潮が入ると全国的に月夜でも新月でも関係なく釣れて、SNS関係もガンガンアップされるんですが、そうでもなくなると一気に日本全国でイマイチな状態になることもしばしば。

そんなこともあるから、潮の見極めって難しいんですが…。

 

私が利用している潮回り・月などについてのサイト、アプリをご紹介

せっかく、潮や月の話をしたので、今、私が利用してる潮や月関係のサイトやアプリも紹介しておきます。

私が比較的よく使うのが「Fishing-Labo.net (フィッシングラボ)」という情報サイトのコンテンツ・潮汐表(タイドグラフ)」。スマホ表示にも対応していて潮位推移、月情報の両方が見ることができます。

あと、アプリはスマホに色々入れてます。

「潮汐なび(GooglePlayApp Store)」を見ることが多いかも!

では最後に、最近の九州遠征ロードなど、近況を写真中心にご紹介します!

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