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天龍ルナキアでジグ単アジング!「掛ける63」と「居食いを取る58」

天龍フィールドテスター・蔵野雅章さんによるアジング実釣動画を配信しました。

使用ロッドはもちろんルナキア。天龍が誇るライトゲームロッドです。

動画の実釣舞台はいよいよ秋めいてきた北陸。

ルナキア63と58を使用

ライトゲームロッドということで、アジもメバルも楽しめるラインナップが揃うルナキアですが(全5機種)、今回はアジング。ロケではジグ単によるアジングで使用ロッドは2機種。

いずれもジグ単を得意とする「63(LK632S-LMLS)」と「58(LK582S-LS) 」です。

まずは簡単に両機種のスペックから。

モデル レングス[ft] 継数 アクション 仕舞寸法(cm) ルアーウエイト(g) ライン(lb) リアグリップ長(mm) PE(号) 先径(mm) 自重(g) カーボン/グラス(%) PRICE
LK632S-LMLS 1.90[6’3″] 2 EXF 98 MAX3 MAX3 165 MAX0.3 0.8 58 94/6 ¥36,000
LK582S-LS 1.72[5’8″] 2 EXF 89 MAX2 MAX2.5 145 MAX0.3 0.8 52 94/6 ¥35,000

ルナキア全機種詳細は天龍公式ページより→こちら

ジグ単を得意とする2機種だが個性が違う

63、58ともにジグ単だけしかできないわけではありません。上記スペック表通りで、63なら3g程度のスプリットやライトキャロ、58も2g程度のスプリットショットなどにも対応します。

そうはいっても、推しはジグ単。繊細に操作し、わずかなアタリを取ることに長けた両機種。

そうでありながら性格が違う、個性がある。言い換えればアジングにおけるジグ単の釣りは、この2機種あればかなりさまざまなフィールド、状況に対応できることになります。

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掛け重視の63

6フィート3インチのLK632S-LMLSは「掛け重視」のフィネスモデル。

ルナキアシリーズの根幹といえるモデルで、全国のアジングフィールドで守備範囲広くジグ単アジングを楽しませてくれるモデル。

「コレ1本で」系ロッドです。

ジグ単を繊細に操作して、バイトに掛けていく63。フッキングを重視すればロッドを硬くすればよいが、そうなるとそもそも情報が伝わらない。

ジグヘッドリグを手に取るように動かす性能、潮流やわずかなバイトを感じる繊細さ、それでいてバイトにはすかさず掛けていく絶妙なバランスが63には備わっています。

繊細なソリッドティップとダルさを払拭するブランクス

63は適度な軟らかさを持ち潮流も伝えてくれるソリッドティップを採用しています。

カリッカリの感度とフッキングレスポンスを上げるならチューブラでもよいのでは?という疑問がわく。実はソリッドのように非常に細いチューブラも試作したそうです。ところが、そうしたソリッドならではの細身のチューブラにすると、確かにレスポンスは上がるが使い方を間違えると破損するようなことも多かったのだとか。

ちなみにルナキア全機種にC・N・T(カーボンナノチューブ)が採用されている。粘りと強度を飛躍的に向上させる

63は全国のアジングフィールドで「誰もが掛ける楽しさ」を感じてもらうためのロッド。そんなわけで何度も弾性や長さをテストした末にたどり着いた、非常に感度が高く、かつ「扱いやすい」ソリッドティップとなっているのです。

そうして海中情報やアジからのバイトを伝えながら、フッキングではテーパー(角度)のあるブランクが活かされてきます。

若干太目なバット部はロッドの張りを生みブレを抑え、フッキングが向上します。

あえて若干バットは太目に。テーパーを出すことで張りが得られ、フッキングもよくなる

またベリー部分は多少遊びがあり、マイルド。このあたりも「誰もがどこでも扱いやすい」を目指した63の特徴で、ある程度しなりを持たせることで、使用が多いと想定される1g前後の軽量ジグヘッドを、ウエイトを乗せつつしならせてキャストできる仕様となっています。

またいざ魚が掛かった時に、このベリー部が仕事をしてくれて、引きを上手にいなしてくれるためバラシの軽減につながります。

ガイドはモノフィラメントラインの使用を想定し軽量化にもつながるATガイド

63はジグ単を繊細に動かす、バイトを感じたら掛けていく、その役割を果たしてくれるロッドといえます。

居食いのようなアタリには58

積極的に掛けていくのが63なら、ビミョ~なバイトを捉え聞きアワせるように乗せるのが5フィート8インチのLK582S-LS。

ロケ当日、色々と試したかったところですが、基本的にどの時間帯でもボトム付近。ただ、同じボトム付近でも反応するアクションが異なりました。

63ではボトム付近でチョンチョンとシェイクしてからのフォールでバイトがありましたが、場所をかえて時間がたつにつれそうしたアクションには反応が乏しくなりました。

チョンチョンというより、パッパッパッ程度のごく小さなシェイクでよりボトムからの距離を離さない、ほぼベタ底でのアクション。

さらにバイトもコツッという明確なモノではなく「フッ」とわずかにティップが返るような抜けアタリに。

ティップだけが返るようなわずかなアタリを感じる超繊細なソリッドティップ

そんな非常にシビアで分かりにくいバイトを感じられるのが58。

63同様にソリッドティップを採用しているが、より繊細なもの。

アジの活性が低い時や、ゴカイなどボトム近辺のエサをついばむような時など、勢いよくエサを食べるのではなく「ハムハム…」と捕食してくる時に、まずそれを感じられること、そしてそこから聞きアワせるように掛けていくことができるのが58の真骨頂。

良型もしっかりキャッチできる強度もある

蔵野さんのホームである北陸では、水温低下などでこのような「居食いバイト」と表現するバイトが、たとえ「イイ時期」であっても起こることが多いのだとか。

そんな時にティップのわずかな重みを感じて掛けられる、頼もしい相棒なんだそうです。これまた繊細なティップセクションを持ちながら、聞いてアワせることも念頭にいれ、柔軟さも持ち合わせて相手側にも違和感を与えない設計となっています。

掛け重視の63と異なり、58はバットも細く設計されている

ほんの一瞬でもアジがルアーをはき出すタイミングを遅らせられる違和感を与えない柔軟さ、これがあることでより居食いバイトを確実に捉えられるわけです。

またアンダー1gといった軽量ジグヘッドでも「ノー感じ」になりにくく、しっかり潮流などをキャッチしてくれます。

テンポよく釣っていたら突然バイトが遠くなった、バイトはあるけど掛からない、そんな時にぜひ投入したいロッドです(あっ…豆アジ苦手な方にもオススメですよ笑)。

というわけで、今回はジグ単におけるLK632S-LMLS、LK582S-LSの個性についてご紹介しました。

誤解のないように伝えておきますと、63で居食いバイトが取れないかというとそうではなく、また58で掛けにいくことができないかといえばこれまた違います。

どちらもジグ単においては非常に高い次元で対応してくれます。ただし、よりキラリと光る部分がある。

このあたりは「3代目となってさらに個性が溢れるようになった」と蔵野さんがいうルナキアの素敵なところですね。

蔵野 雅章(Masaaki Kurano) プロフィール

北陸エリアからロックフィッシュ、アジングといったショアゲーム創世記を切り拓いてきた一人。独自の理論と視点から、ロッドやルアーの開発に携わる。テンリュウのルナキアシリーズでは2代目よりプロデュースを担当。サポートメーカーはテンリュウ、レイン、ジャクソン。富山県高岡市在住。

天龍(テンリュウ)(てんりゅう)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。