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今江克隆のルアーニュースクラブR「令和の新バーサタイルロッドとは…その2つの方向性」の巻 第1020回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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スパインレス系ロッドの本質

正直、メーカー採算観点から言えば、スパインレス系ロッドは最悪の不採算ロッドなのだ。

ゆえにインスピラーレ全機種がスパインレスになることはなく、絶対に必要な機種にしか採用しない特殊極まる製法なのである。

ゆえに最も編肉が出やすい、ハイテーパー、7フィート、しかもファーストアクションである「クーガーE7」のスパインレス化は自分自身もできるとは思えなかったプロト段階での「偶然の産物」に近い。

偶然であれ現実にそれが何度も生まれてしまった以上、それを必然にしなければ使う気になれなくなってしまうのがバス馬鹿プロのワガママなのだ。そして、そのワガママを実現してくれたエバーグリーンの寛大さに感謝したい。

最後に言っておきたいが、「スパインレス」だからバスが人より多く釣れるわけではない。だが、ひとたび本物を知ってしまうと、もうそれ以外では満足が行かなくなってしまうのだ。

スパインの悪戯はバックハンドで最も痛感する。バックハンドで狙った方向に真っ直ぐ飛ばないのは、腕の善し悪し以前にスパインの影響が大き い。

「クーガー・エリート7」は2020年11月、「ディアウルフ・ワイルド7」は2021年1月頃市場リリースされる予定である。

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