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ZPIプロスタッフ伊藤雄大が解説!巻き物ルアーはナイロンとフロロを使い分け! シチュエーション別ラインセッティング

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みなさんこんにちは、ZPIの伊藤雄大です。

スピナベやクランクベイトなどのいわゆる「巻き物」。

バスが広範囲に散らばる秋のシーズンにも有効なルアーです。

今回は巻き物におけるオススメラインセッティングを紹介します。

ハードベイトで秋を楽しもう

ワームはほぼフロロ一択。巻き物は?

ルアーを沈めて使うケースの多いワームフィッシング。

バスの隠れていそうなカバーギリギリを狙う事も多く、擦れに強いフロロカーボンラインを使用するアングラーが全体の90%以上を占めるのではないでしょうか。

巻き物でもフロロの使用率は高いですが、フロロにはない数々のメリットを持つナイロンという選択肢もあります。

両者の特長を比較してみましょう。

バズベイトは例外的にPEラインも◎

ナイロン&フロロそれぞれのメリット

ナイロン

・比重1.14と軽い(フロロの2/3の重さ)

・伸びがありクッション性に優れる

ナイロンの最大の特長はその軽さです。同じ太さのフロロを巻いた場合と比較して、リールのスプールに巻かれているラインの重さを軽くできます。

スプールの重さはキャストのしやすさにおいて最重要ポイント。

ナイロンは断然投げやすくなり、特にルアーが軽くなるほどその差は明らかになります。

伸びがあるため回収寸前のバイトにもとっさに対応し易いです。

ナイロンライン アブソルートCB(バリバス)

フロロ

・擦れに強い

・伸びが少ない

フロロは擦れに強く、障害物の多い場所でも安心して使えます。

伸びの少なさはウィードを切り易い、感度が良い、遠方でもフッキングが決まりやすいなど多くのメリットがあります。

フロロライン アブソルートAAA(バリバス)

ライン使い分けのキモはフックにあり

以前の記事でも紹介しましたが、巻き物で一つ大きなポイントとなるのが、使うルアーのフックがシングルかトリプルかという点です。

トリプルフックはクランクベイトやシャッドプラグ、バイブレーションなどプラグ系全般に使われています。

フック一本一本はそこそこ細めになっていて、少ない力でもしっかり刺さる設計になっています。

・フッキングにそこまでパワーが必要ない

・ハリ先の数が多いので、アシやブッシュに引っ掛かりやすくキャスト精度が必要

という点から、ナイロンラインのメリットが活かしやすくなります。

リアフック一本掛りを伸ばされないように慎重にファイトする場面でもナイロンラインのクッション性が役に立ちます。

トリプルは実は一本一本は細め

スピナーベイト、バズベイト、チャターベイトなどに使われているシングルフックは太軸の物が多く、フッキングに比較的大きなパワーを必要とします。

そのため伸びが少なく、フッキングパワーの伝わりが良いフロロの使用がほとんどです。

シングルフックは太軸が多い

太さがルアーに与える影響も考えつつラインを選ぼう

ラインの太さがルアーに与える影響も考える必要があります。

ラインは細いほど水切れが良くなる特性があります。

それにより

【クランク、シャッドプラグなどリトリーブによって潜っていくルアー】

・ラインが細いときっちり潜る

・太くするとルアーの設計より浅い深度を泳ぐ

【スピナベやチャターなどルアーそのものが沈むタイプ】

・細いほど深いレンジをキープしやすい

・太いとルアーが浮き上がりやすい

といった影響があります。

春のシャローカバーでは太いナイロンが欠かせない

シチュエーション別タックルセッティング

春のシャッドプラグ

ライン:フロロ8ポンド

ロッド:アルカンセFM64L

リール:アルカンセRG-C NS

足元までしっかり潜らせて巻いてこられるように、8ポンドと細めのセレクト。

フロロなら細くても耐摩耗性が高いので安心してファイトできる。

必要最低限のライン巻き量にすればキャストも快適

シャローカバークランキング

ライン:ナイロン16~20ポンド

ロッド:アルカンセFM65ML

リール:アルカンセRG-C NS

近距離での正確なキャストを重視してナイロンラインをチョイス。

水深1.5m前後は16ポンド、1m前後なら20ポンドとラインの太さでルアーの深度を微調整していくのも面白い。

特にマッディフィールドで出番が多い

チャターをガンガン巻いていく

ライン:フロロ12~16ポンド

ロッド:アルカンセV68MH

リール:アルカンセRG-C HS

カバーに大胆にルアーをコンタクトさせられるように、擦れに強いフロロで。

太軸フックのフッキングもキマりやすい。

チャターはギア比7前後でテンポ良く巻いていく

スピナベスローローリング

ライン:フロロ12ポンド

ロッド:アルカンセV68MH

リール:アルカンセLS

スピナベが浮いてこないようにラインは細め。

ブレードの振動やバスのバイトを察知する感度も必要になるので、伸びの少ないフロロを使う。

春のシャローから秋のディープまでスピナベが活躍

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小型クランクで入れ食い

シャロークランキングロッドはコレ!

伊藤 雄大(Yudai Ito) プロフィール

オフィスZPI所属。アルカンセロッド&リールを駆使し、ハードルアーのみ使用可能なバストーナメントH-1グランプリ2019では参戦初年度から年間ランキング3位を獲得。エリアフィッシングでは絶対王者の異名を持ち、そこで培ったレンジコントロールを武器に様々な魚種を追いかけるプロアングラー。

ZPI(ジー・ピー・アイ) プロフィール

元々はカスタムチューンメーカーとして高い評価を受けていたZPI。2019年、ZPIは総合釣具メーカーへと生まれ変わった。元来の技術力の高さを生かしたリール「アルカンセ」を皮切りに、リールのみならずロッドもリリース。「アルカンセシリーズ」としてバスフィッシング界で新たな注目株となっている。また、偏光グラス「エアエピック」やフック「EZオフセット」など、分かりやすく使いやすい、それでいてハイスペックなアイテムをさらに拡大中。社名の由来は「Z Performance Technology Inc.」Z:究極の、Performance Technology:性能・技術、Inc.:会社。