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サーフフィッシングに求めるPEライン

寄稿:目黒 毅久
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サーフフィッシングにおけるPEラインについてお話ししたいと思います。

基本的にはPEは0.8~1号、これにフロロカーボンリーダーの4~5号くらいが基準となります。もちろん根や高い藻、それに絡まってしまうゴミなどにぶつかることが多いような場合ではPEラインも1.2号など若干太くすることがあります。

さて、PEラインですが、簡単にいえば細くて伸びが少なくタフなものが必要となります。

サーフフィッシングでは飛距離は重要な要素。当然、細い方が飛距離が伸びます。そしてサーフの特徴としては、舞い上がる砂粒などの中を通していきますし、波が荒い時もありますから、ラインには非常に負荷が掛かります。

細くて強いPEラインが求められるのは必然となります。

また、遠く離れた場所のルアーを動かす、バイトを感じる感度も必要となります。

これには低伸度である、という要素も必要となってきますね。

CAST8

実際に使用しているPEラインはCAST8(ゴーセン)

ぜひとも実際に手にしていただきたいのですが、かなり細く作られています。PEの同号数にも若干の太さの違いがあるのは皆さんもご存知だと思うのですが、CAST8はかなり細い。

 

そして伸びも非常に少ないのです。元々PEラインは伸びが少ないのですが、非常に低伸度。ちょっとした特殊な加工が低伸度を実現してくれています。

さて、自身はその状況に応じて狙う魚種が好むアクションを探りながら細かくルアーを操作していくスタイルです。

8ブレイドの「CAST8」ですが、実は張りはしっかりあるけれど硬すぎない、絶妙な部分をついてくるPEラインです(笑)。

前述の通りルアーを細かく動かしていくスタイルですから、スプールへの収まりが悪い硬いだけのラインだと操作感が損なわれ、トラブルも増します。

実は、CAST8登場以降愛用していますが、トラブルがないのです。

そして耐久性。前述の通り、負荷の多いサーフフィッシングですが、CAST8の0.8号で7.2kgのヒラメをキャッチしたこともあります。

一番手下げることができれば、当然飛距離や操作性もさらに向上します。

例えばビギナーの方がイキナリ細い番手を使用するのはオススメはしませんが、丁寧にラインシステムを組み、適切なタックルと使えば、一般的に「細い」と思われる組み合わせでも十分にモンスタークラスを獲れる性能を秘めているのが、今回ご紹介したゴーセンラインなのです。

目黒 毅久(Takehisha Meguro) プロフィール

目黒毅久(めぐろたけひさ)…毎年300以上のフラットフィッシュをキャッチするスーパーエキスパート。 参加者1000人を超す宮城仙南サーフコミュニティの主宰を務め地元での信頼も厚い。 釣り以外の趣味はお酒とF1。ステーキ1kgを余裕で平らげライオンとも呼ばれている。宮城県在住。

ゴーセン(GOSEN)

1953年設立、大阪府大阪市中央区に本社を置く繊維ブランド。フィッシングラインの開発から始まり、その後テニスやバドミントンのガットなどを手掛け、現在は世界的に注目されているブランド。 すべての製造工程を自社内でトータルに手掛け、「細くて強い糸」の実現に向け、日々研究開発を重ねている。