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今江克隆のルアーニュースクラブR「偉大なる名作スイムベイトを超えろ!」の巻 第1018回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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コロナ禍の激動に揺れた2020年も、はや10月。既に来春リリースに向けての開発途上ルアー達が最終決断の大詰めを迎えている。

その中でも、イマカツ的に実に8年にも及ぶ開発期間を経て、遂に来春リリースがほぼ確定的なった大物ルアーがある。それが開発コードネーム「ルシアンスイマー(以下:ルシアン)」である。

もともと「ルシアンスイマー」開発は、既に10年近く前、あの偉大なる名作「ハドルトラウト8インチ(以下:ハド8)」がバスシーンを席巻した時代に遡る。

初めて使った時の「ハド8」の威力は凄まじく、エコルールがまだJBに存在しなかった当時は、トーナメントのシークレットベイトでもあり、様々なチューニングを施しTOP50の試合にも幾度も投入したものである。

私の「ハドルトラウト」リスペクトはハンパなものではなく、ケン・ハドルストン氏とは直接メールでやり取りをし、様々な使い方やシークレットを教えてもらったものである。

当時、日本では希少な存在だったフローティングの「ハドルトラウト8インチROF-0」をチューンした「サスペンドのハド8」が、自分のTOP50シークレットで、七色ダム戦での試合中にロクマルをアシストフック切れで逃したのは一生忘れられない出来事でもある。

世界的にも今江的にも伝説的リスペクト存在である「ハドルトラウト8インチ」。JB/NBCエコルールが施行以前は、TOP50でも「ROF-0」のサスペンドチューンはスーパーシークレット。七色ダムでも、レイク・バカラックでも「ハドルトラウトROF-0」無双状態の凄さだった

その後、どうしても今度は「浮くハドルトラウト6インチ」が欲しくて、日本限定の特注で「ノーシンカーハドルトラウト6inch/ROF-0」を少量生産してもらったほど、「ハドルトラウト」には惚れ込んでいた。

今江的TOP50最高シークレットだったのが「ハドルトラウト6インチ」の「ROF-0」モデル。 8インチのフローティングは珍しくないが、6インチの「ROF-0」フローティングは激レア日本オリジナルである。写真は「ハド6/ROF-0」のSPチューンを丸呑みにした七色ダムでの59.5cm

しかし、それから数年後、JB/NBCがソフトルアーに関連する鉛の使用禁止、Fマーク刻印入りのエコ樹脂採用ルアー限定許可の厳しいエコルールを導入。米国製の「ハドルトラウト」はJB/NBCで使うことが一切出来なくなった。

この世界一厳しいエコルールに対応し、TOP50で「ハドルトラウト」に替わる、試合で使えるスイムベイトをイマカツとして開発することになる。

「クルシアンスイマー」誕生!?

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