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ZPIプロスタッフ、伊藤雄大が解説!今さら聞けないオフセットフックの選び方~基礎知識編その①~

寄稿:伊藤 雄大

ワームフィッシングに欠かせないオフセットフック。

根掛りしづらく、特にカバーの釣りでは必須のアイテムだ。

釣具店のフックコーナーには少しずつ形の違うフックがズラリと並んでいる。

「一体何を基準に選べば良いの?」そんな疑問をZPIプロスタッフ、伊藤雄大さんに聞いてみた。

スタンダードなオフセットとして守備範囲が広いEZオフセットフック

シチュエーションでベストなフックは変わる?

伊藤雄大プロ(以下、雄大):「オフセットフックは様々な形の物があります。

その中で自分の釣りに合ったフックを選べるかどうかは釣果に直結します。

使うワーム、タックルの強さ、カバーの濃さ、バイトを感じてから即掛けなのか送り込んでからフッキングするのか…。

様々な要素が絡み合って、その時々でベストなフックが変わってくるんです。

今回は私が選び方の基準にしているいくつかの法則をお話していきしょう。」

雄大さんはいくつかの法則を作り、それを基準にフックを選んでいるという。

確かに考える根拠があれば膨大なラインナップの中からでも選びやすそうだ。

フック選びは釣果に直結

雄大:「まず最初に覚えておいて欲しい点として、万能なフックは存在しないというのがあります。最も分かりやすい例としては素材となるワイヤーの太さと強さのバランスが挙げられます。

細くすれば貫通力は上がりますが強度は弱くなる。逆に強くしようと太い素材にすれば、貫通力が下がり、使うタックルにはパワーが求められてくるわけです。

まさに『あっちを取ればこっちが立たず』の世界なのですが、これが事実。

その中で、いかにその時々のアプローチにマッチしたフックを選べるかが大切になってきます。」

バスはもちろんエリアトラウトではフックのプロデュースまで手掛けてきた雄大さん。

フックの特性は相反する要素が多く、万能なフックは無いという。

その上でまず何から気にするべきだろうか?

ナローorワイド?ゲイプ幅に隠された秘密

雄大:「ゲイプ幅の話からしていきましょうか。ナローゲイプとかワイドゲイプとか誰もが一度は耳にした経験があると思います。フックのフトコロの深さのことですね。

ナローゲイプ フトコロが浅いタイプ

ワイドゲイプ こちらはフトコロが深い

ほぼ同サイズの二本を重ねてみた

雄大:「ほぼ同じサイズのナローとワイドの二本を重ねると、この写真の様になります。

ラインを結ぶアイから、フックポイント(鈎先)までに使われているワイヤーの長さに注目して下さい。

ワイドゲイプのフックは形状の都合で遠回りしている分、使われているワイヤーが長いのに気が付くと思います。

短いより長いほうがたわみ、つまりしなりが起きやすくなります。

ナローゲイプのフックはたわみが少なく、フッキングの瞬間にフックポイントに力が集まりやすいので、ナローなデザインになるほど貫通力は増していきます。」

ゲイプ幅による決定的な違いは貫通力の差にあるらしい。

フックにラインを結び、不要になったダンボールに刺し比べすると明確に分かるとのこと。さて、ではナローゲイプのフック一択で良いのだろうか?

太いワームにはワイドゲイプ

雄大:「貫通力だけを考えるならそうなります。しかし、現実的には使うワームのボリュームによって、フックポイントの露出具合を考える必要があります。」

写真下のワイドゲイプはワームがズレる十分なスペースが確保されている

雄大:「先程のナローとワイドのフックにファットイカをセットした写真です。フッキング時にワームがズレ、フックポイントが露出してバスの口に刺さります。

ワイドなフックはワームの逃げるスペースが十分にあり、フックポイントが大きく飛び出してくれるので、ボリューミーなワームとの相性が◎です。

ショートバイトが多く、バイトが有ってから即座にフッキングしていきたい場面でもフックポイントの露出しやすいワイドゲイプをセレクトするのはアリです。」

写真上のナローゲイプでも十分なスペースが確保されている

雄大:「逆のパターンも見ていきましょう。ボディの細いフリックカーリーにセットした写真です。

この場合ではナローなフックでも十分にワームの逃げるスペースがあります。

なので貫通力を重視してナローゲイプをチョイスするのがベターな選択になります。

ナローゲイプにするとそこまで大きなフッキングパワーが必要なくなるので、ロッドを柔らかくしたり、ラインを細くしたりして繊細なアプローチが可能になるのも見逃せないポイントです。

リグ全体のシルエットが小さくなるので見た目もナチュラルですし、障害物へのすり抜けが良くなるメリットもあります。

ナロー、ワイドの話をしてきましたが、それぞれの特長を生かして使いたいですね。

私はワームのボリュームによって許される範囲内でなるべくナローゲイプのフックをチョイスするのを基本としています。」

ボリュームによってゲイプ幅を使い分け

なるほど、適材適所でフックをセレクトしているということだ。たしかに近年ではナローゲイプのフックが見直されてきた感もあり、各メーカーのラインナップも増えてきている。

先程ワイドゲイプは即掛けに有利という話もあったが、さらに聞き込んでいくとどうやらナローゲイプのフックの中にも即掛けにマッチするタイプがあるらしい。

次回、続きを語ってもらおう。

基礎知識編その②に続く

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伊藤 雄大(Yudai Ito) プロフィール

オフィスZPI所属。アルカンセロッド&リールを駆使し、ハードルアーのみ使用可能なバストーナメントH-1グランプリ2019では参戦初年度から年間ランキング3位を獲得。エリアフィッシングでは絶対王者の異名を持ち、そこで培ったレンジコントロールを武器に様々な魚種を追いかけるプロアングラー。

ZPI(ジー・ピー・アイ) プロフィール

元々はカスタムチューンメーカーとして高い評価を受けていたZPI。2019年、ZPIは総合釣具メーカーへと生まれ変わった。元来の技術力の高さを生かしたリール「アルカンセ」を皮切りに、リールのみならずロッドもリリース。「アルカンセシリーズ」としてバスフィッシング界で新たな注目株となっている。また、偏光グラス「エアエピック」やフック「EZオフセット」など、分かりやすく使いやすい、それでいてハイスペックなアイテムをさらに拡大中。社名の由来は「Z Performance Technology Inc.」Z:究極の、Performance Technology:性能・技術、Inc.:会社。