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今江克隆のルアーニュースクラブR「まさに二極化!2020年夏の釣り方の傾向と対策」の巻 第1009回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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8月=8mの法則?

そして8月に入ると要注意なのが、「8月=8mの法則」?が、あるかないかは知らないが、サマーパターンに入るとあるタイプのバスはいち早くディープに落ちる傾向があるという点。

以前は、サイズの割に口の小さいスポッツ系の血統はディープに落ちるのが早い…と言われていたが、それ以上に近年は各地で異常増殖しているワカサギが、産卵を終えるといち早くディープに入るため、それを追ってワカサギ喰いのバスがいち早くディープに入ってくるような印象を受ける。

面白いことに湖によってはバックウォーターにいる見えバスは口が大きく痩せ気味で青黒く、同時に本湖8m前後にいるバスは口が小さくコロンコロンでやたら白いのに模様が鮮やかだったりする。

最近、タックルテストに毎週通っている兵庫県・青野ダムでは、バックウォーターの超シャローでもデカいのが釣れるが、同時に水深8mでもグッドサイズが釣れる。しかし、ディープの方が知っていれば、釣るのははるかにイージーだ

種が違うのがどうかは不明だが、バックウォーター付近の見えバスは梅雨中から散々攻められ、なおかつ梅雨明けでクリアアップすると、難易度が破格に難しくなり、相当なサイトフィッシング技術がないと見えても釣れない、見えバス地獄に陥りやすい。

一方、8m前後のフラットでワカサギを追っているバスは、ディープへの入り始めのため警戒心が薄いのか、8月はスポットさえ見つけられればライトリグやメタル系でいとも簡単にグッドサイズが連発することが多い。ディープクランクのドラッギングや「ディープトレーサー」系のリグもこの時期は当たれば爆発するので必ず準備しておこう。

2極化と「アベンタRS」

難易度の高い各バックウォーター周辺の見えバスを頑張ってサイトで釣るか、探すのに地道な時間が掛かるが見つければ極めてイージーな落ち始めディープを探して釣るか、その中間があまりなく、両極端で見極めが重要なのがサマーパターンである。

初夏の湯原ダムでは「ギルロイドベビー」でも連発したが、同時に水深6~8mでも「スキニーイール」でグッドサイズが連発。シャローのギル喰いとディープのワカサギ?喰いの二極化パターンが明らかに存在した

ただ、バックウォーター付近のバスは朝イチのトップウォーターと夕暮れのマジックアワーだけは水面スイッチが入ることが多いので、超遠距離から仕掛けられるペンシル系トップウォータールアーは必ず準備しておきたい。

そして、どんなにフィネスで頑張っても見向きもしないやる気無し120%の見えバスには、真夏の魔術師「アベンタクローラーRS」だけは試してみる価値がある。

毎度不思議なのだが、「アベンタRS」だけは真夏のピーカン、灼熱ベタ凪、どクリアな水面でもメガトン級のバスが喰ってくることが本当に多々ある。それほど「アベンタRS」は真夏最強ルアーだが、デッドスローに集中しすぎると自分が熱中症になりやすいのでご注意を。

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