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【完全解説】ノリーズ・トップウォーター6種の「いつ使う?どう使う?」を津輕辰彦に聞いた!

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夏のバス釣り特集2020

夏といえば…の「トップウォーター」。

トップウォーターとひとくちにいっても、さまざまですよね。

今回は「ガルツー」こと津輕辰彦さんに、基本的なトップウォーターの考え方を聞いてみました。

津輕 辰彦(Tatsuhiko Tsugaru) プロフィール

津輕辰彦(つがるたつひこ)…1986年生まれ。プライベートでもハードベイトしか投げないハードベイター。特にスピナーベイトを得意とし、H-1グランプリではマスターズカップを2勝している。通称ガルツー。スポンサー:ノリーズ、アザーセルフ、ハヤブサ、フィッシングガレージブラック

もちろん、状況によっては細かな微調整は必要なのですが「ベース」を持っていると持っていないのでは大きな差となります。

そんなベースとなる考え方をご紹介!

メインのトップウォーター

まず、先日ご一緒させてもらったロケ(房総リザーバー・高滝湖)で用いたメインのルアー(スピナーベイトを除く)は以下の通り。

ノリーズ・バズベイト3兄弟

・ボルケーノグリッパー1/2オンス
・ボルケーノグリッパー3/8オンス
・ボルケーノⅡ

ノリーズのバズベイト3兄弟。左から最もルアーパワーのあるボルケーノグリッパー1/2オンス、中間のボルケーノグリッパー3/8オンス、バズベイトの中では弱いボルケーノⅡ

ビハドウ110

ダブルスウィッシャーであるビハドウ110

レイダウンミノー・ウエイクプロッププラス

「止める」トップウォーターのひとつレイダウンミノー・ウエイクプロッププラス

タフバグ

今季発売が予定されているノリーズ最新ルアーのひとつ「タフバグ」

ルアーの全体図

これを「ルアーの強さ」順、そして「巻き続ける」ルアーと「ポーズを入れる」ルアーに分けた全体図が以下。

先発としてバズベイト

さて、ではどう使っていくのかという部分です。

そのフィールドにいる魚がアフターなのか、回復した魚なのかが時期的に「中途半端」であったり「状況が分かっていない」場合の先発としてはバズベイト。

というのも、バズベイトは回復していてガンガンベイトを追うようなバスへのアピールとともに、産卵後の特にメスに対しあの「音」がかなり効果的。

つまりどちらの魚にも高次元で対応してくれるからです。

また、全体からすると基本的には「バズベイト3兄弟」はいずれも強いルアーとなります。

そのためザックリと撃っていける。

ピンスポットを何度も通さなくても、そこに活性の高いバスがいればルアーパワーで寄せてこられる(答えが速い)のです。

これが「状況が分からない」フィールドをテンポよく探れる要因となります。

そのバズベイト自体の使い分けとしては簡単にですが前回記事でもご紹介しました。

【津輕辰彦×高滝ダム】バズベイトの超基本的な選び方

まさに‶中途半端〟な状況の高滝湖でのロケでは、バズベイトの中では中間の強さのボルケーノグリッパー3/8オンスから様子を見て、バイトがかなり深いとみればより強い1/2オンスでさらに効率的にバスを狙っていくシーンもありました。

もちろんバイトが浅い、ミスバイトが多いならボルケーノⅡにするのが基本路線。

ちなみにボルケーノⅡのペラはグリッパーと比較してシンプル。ゴミなどを拾いにくいため、そういったフィールドでよりテンポよく撃つのにも向く

ボルケーノグリッパー詳細ページはコチラ

ボルケーノⅡ詳細ページはコチラ

ビハドウ110

次にビハドウ110。巻き続ける(動かし続ける)ルアーの中では非常に弱い、けれど魚を呼ぶ力はしっかりとあるダブルスゥイッシャーのI字系。

「強いルアーの中ではヒジョ~に弱い」そんなルアーといえます。

強いルアーというと誤解があるかもしれません。「動かし続けるルアーの中では弱弱弱」、そう理解していただけるとイイかもしれません。

使い方もシンプル。ゆっくりV字の波紋が出るように巻く。

ロッドティップをルアー方向に一直線に向け、ラインには弛みを作り引っ張らないでリトリーブするのがコツ。

ラインがU字に垂れさがるようにするのがキレイに泳がせるコツ

ダブルスゥイッシャーですが非常に薄いペラは、そのものがバスを呼ぶというより、V字の波紋を出すのとアングラー側に引き抵抗をもたらすためという役割の方が大きいです。

「巻き続ける」ルアーの中で強いモノに反応がなければ投入してみたいルアーですね。

また、特性上水面が荒れてない時に使う方が真価を発揮しやすいです。

そして小魚タイプのシェイプではありますが、実は水面を泳ぐエビ(特にテナガエビ)のような波紋を出し、実はエビ食いのバスにも効果的なんだそうです!

ビハドウ詳細ページはコチラ

止めを入れるトップ

ポーズを入れるトップウォーターが、レイダウンミノー・ウエイクプロッププラスタフバグ

つまりはロッドをコントロールしてアクションを入れる、「弱いルアー」という位置づけですね。どちらも追い気のないバスにグッド。

ビハドウもルアーパワーだけでいえば弱いルアーです。けれども巻き続けるルアーです。

バスからしてみれば泳ぎ続けるエサです。

ポーズが入るルアーの上記2種は、泳ぎ続けるエサを追いきれないヤル気のないバスを拾えるのが特徴です。

ウエイクプロッププラス㊤とタフバグでは、金属音の関係もありウエイクプロッププラスの方が若干強い

まず、2つの比較でいえばウエイクプロッププラスの方が金属音がある分やや強め、ポッパーのタフバグは最も弱いルアーとなります。

その場でネチネチ型の2つのルアーは、「近くに浮いている食べられそうなモノがれば食べようかな…」というテンション低めのバスに向きます。

基本的にはロッドティップを小さく下げて(軽いトゥイッチ)動かす(潜る)→浮かせるというルアーです。

後述しますが、どちらも一見似たロッドワークとなりますが、実は異なります。そこにはラインスラックを作る、作らないという要素が絡むからです。

ウエイクプロッププラス詳細ページはコチラ

ウエイクプロッププラス

レイダウンミノー・ウエイクプロッププラスは、軽いトゥイッチでリップが水をつかみおじぎをするように潜って浮く、そんなアクション。

カバー、障害物などを移動距離を抑えてネチネチ探ることができ、加えて潜った時にペラとフックが当たる音とラトルサウンドがあり、程よくアピールしてくれるルアー。

スイッチが入りきらないバスにジリジリと気付かせ、やがて無視できない存在となりバイトに至らせます。

ロッドティップを下げて止め、潜る→浮くで徐々に手前へと動きます。

ロッドを軽いトゥイッチで振り下ろしたらティップを戻す必要はない

ちなみに引いてくる距離ですが、カバーの奥に撃ったと仮定するとシェードが切れる所まで探ったら回収でOK!

タフバグ

今季発売予定のタフバグは、斜め45度くらいの角度で頭をヒョッコリ出しつつ、軽いトゥイッチでは潜ってポコッと水をはらんだ甘い音を出すポッパー。

こちらも移動距離は短く、派手なポップ音ではなく、やはり活性の低いバスにスイッチを入れます。

タフコンでこそ真価を発揮し、沈みがちなバスが浮いてきてバイトすることも。

田辺哲男さんによる動画解説もどうぞ

さて、その動かし方です。ウェイクプロッププラスがロッドティップを振り下ろしたら戻さないのに対して、タフバグは振り下ろしたティップをすぐに戻す必要があります。

ラインスラックを作り、左右に首を振らせることができるからです。

ティップを下ろす、即座に戻す。これによりラインスラックが生まれ、一瞬フリーになるのでタフバグは左右に首を振ってくれます。

必見!誰でもできるラインスラックの作り方

この「ラインスラックを作る」ためのティップを即座に戻すアクション。

これが慣れないという方に、ぜひ試していただきたいのが津輕さんのロッドワーク。

グリップエンドに注目です。

肘のやや内側、腕にグリップエンドを当ててトゥイッチング。

「こうすることで腕に当たった跳ね返りの反動で、オートマチックにティップが戻ります。これで自動的にラインスラックを作ることができます」

特に非力な女性などに超オススメとのことですので、どうしても手前手前へと引っ張ってしまいがちという方はお試しアレ!

ウェイクプロッププラスとタフバグ、ロッドワークには違いがあることを意識しておくとよりよいアクションとなるハズです。

使用する優先順位

最後にこれらのルアーを使う優先順位です。

特定のルアーやベイトに著しく反応している状況を除いては、やや強めのルアーから入るのがベター。

弱いルアーから入ってしまうと、ルアーパワーが弱いためにバイトがないのか、地形や水の状態でバイトがないのか判断を誤る可能性があるからです。

このような考え方が「ベース」となります。もし「トップで釣りたいけれど何から始めれば…」とお悩みなら、参考にしてみてください!

ノリーズ(NORIES)

日米のトーナメントで活躍を続けていた田辺哲男が立ち上げたブランドで、ブランド名は田辺哲男の哲男(のりお)からとってノリーズと付けられた。現在はマルキューのウエルエフの人気ブランドの1つとしてバス、ソルト、トラウトという各ジャンルからこだわりのアイテムを多数輩出中。ノリーズのバス関連アイテムで特に人気なのはロッド「ロードランナー」シリーズで、年々ブラッシュアップされ、現在もロングランヒットを記録中。