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スーパーライトだからこそ実現できる釣果、スリリングなファイト!SLJの魅力に迫る!

寄稿:トモ清水
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ジギング特集2020

ここ2、3年、大注目のスーパーライトジギング。まさに今が旬な時期、その人気の高さに迫ります!

まずスーパーライトジギングという言葉は最近、耳にすることが多くなったけど、実際には、「どうなの?スーパーライトジギングって」「どういう釣り方?」「ライトジギングとは、どう違うの?」といった印象をお持ちのアングラーは多いのではないでしょうか。

そんな気になるスーパーライトジギングですが、20年以上オフショアを楽しんでいる、わたくしトモ清水が徹底解説していこうと思います!

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

SLJ(スーパーライトジギング)の魅力

スーパーライトジギングではダブルヒットもよくあるケースで、仲間同士でも和気あいあいと楽しめる魅力があります

スーパーライトジギングの魅力は何と言っても、万人が気軽に出来て、誰もが比較的平等に様々な魚種が狙えることではないでしょうか。それはまさにオフショア、つまり船釣りの入門にピッタリと釣りものと言えるでしょう。

ライトジギングより、さらにライトになるわけですから、釣れるターゲットもイサキをはじめ、マダイやメバルといった美味な魚達が狙いやすく、また釣果も得られやすいのが特徴です。

 

また地域によってスーパーライトジギングで狙える魚種も変わり、ヒラマサやブリ族など、青物一辺倒ではなく変化に富んだスタイル。例えば北は北海道では、クロソイ、ホッケ、カレイ、ヒラメなどがメインターゲット。

関東だとホウボウやメバル、タチウオやサバ、シーバスなど挙げればきりがないほど。

日本海側でも、マダイや沖メバル、キジハタやヒラメ、サゴシ、タヌキメバル、カレイなど青物以外にも日本海らしい様々な魚種が狙えます。

スーパーライトジギング=イサキ(イサギ)といったイメージも強いと思いますが、イサキは三重、北九州や長崎といった九州が本場(聖地)となっています。

このように地域によって狙える魚種や主役となる魚種が変わるのも面白いところですね。全国各地共通としているのは、1日船中20種目以上といったように、五目的な感じで狙えるところですね。今スーパーライトジギングは全国的に広がっています。

 

では、前からあるライトジギングのスタイルとスーパーライトジギングでは一体何が違うのでしょうか?

まずひとつ、ジグのウエイトという点で見ていきましょう。

100~300gまでのジグウエイトをジギングとしましょう。その一つ軽いライトジギングは、20~150gまでのジグを使うことが一般的です。ではスーパーライトジギングとはいうと、20~60gとさらに軽く狭めたジグウエイトのジグをメインで使います。

次に水深といった点から比較してみましょう。ジギングでは浅いところでは100m、そして深いところでは200mの幅広いレンジを狙います。中深海のスロージギングはご存知、もっと深いところも狙いますよね。

ライトジギングも5~100mとジギングほどではないですが、一般的に幅広いレンジを狙っていきます(※地域、船宿によっては差があります)。

ではスーパーライトジギングはというと、50mより浅いところを狙うのが一般的です。

この二つの点からも違いが分かってきたでしょうか。さらに言うと、スーパーライトジギングのメインターゲットはイサキという新しい魚種を狙っていくというスタイルがメイン。イサキを中心とした五目ゲームといった感じになります。もちろんそうでないエリアもあります。

よってスーパーライトジギングを始めるには、ライトジギングタックルでも十分流用が可能だということです。その証拠にソルティーステージKR-Xのライトジギングモデルがスーパーライトジギングのロッドとして人気を博しておりロングセラーとなっています。

では一体なぜ今年スーパーライトジギングの専用ロッドをアブガルシアが作ったのでしょうか。それは、よりスーパーライトジギングに求められる要素を高めたかったからにほかありません。

例えば、キャストし広範囲に探れるように、スピニングロッドのレングスを従来のライトジギングロッド(KR-Xライトジギング)より4インチほど長くしました。

さらに竿の有効長を長くすることでフォールの演出をより長く、より魚にジグをアピール出来るレングス設定となっています。

またライトジギングに比べ、ややファーストテーパーに仕上げて、ジグの操作性、フォール中のアタリを掛けやすいテーパー設計にしています。こちらはKR-XのモバイルⅢでもフルソリッドモデルでも、オーシャンフィールドのモデルにも共通して言える設計になっています。

より専用的で積極的に小さなアタリを掛けていく攻撃的な仕上がりになっています。もちろん不意な大物にも高次元で対応するバットパワーも持ち合わせていますので、安心です。

スピニングタックルで攻略

スピニングタックルのキャスト能力を活かし、アンダーでキャストし広範囲を探っていこう。場所によっては5mといった超浅場も攻めるので、その場合は圧倒的にスピニングタックルが有利になってきます

スピニングタックルでの攻略術。遠投攻略など

スピニングには、ベイトタックルには真似がしにくいメリットがあります。スーパーライトジギングにおいては、まず1つ目はキャストして広範囲に探れること。2つ目はジグのフォールスピードが速く、ナチュラルなフォールをさせやすいこと。

特にイサキをメインターゲットとする時はスピンニング。スピニングタックルでキャストし広範囲を探り、丁寧にフォールのアタリを拾っていこう。

中層でヒットしたオオモンハタ。オオモンハタもベイトフィッシュに付いて回遊する、根魚というより青物に近い動きをするハタ。これもスピニングタックルでキャストし、中層も含めて広範囲でただ巻き、もしくはワンピッチジャークで狙っていこう。1尾ヒットすると同船者にも立て続けにヒットする可能性が高いので、その時は集中しましょう

ベイトタックルで攻略

ジグのリフト&フォールで、ボトムを丁寧探ればハタを中心とした釣果が得られます。ただ一方でボトムばっかり攻めるとイサキとか中層に浮いている魚のバイトを得られるのが難しくなります

具体的な攻略術

ベイトタックルによるスーパーライトジギング攻略は、ボトムにつくアカハタやキジハタといった根魚狙いに有利です。ベイトタックルのメリットは、ワンクラッチでラクラク、ジグを落とし直せること。糸フケも出にくくアタリが非常にダイレクト。フォールの小さなアタリも取り易いのが特徴です。

スピニングタックルと両方のタックルを使い分けるのが理想ですね。

ボトムでは、定番のカサゴ(ガシラ)が果敢にジグにヒットしてきます。
小さいのはリリースです

この写真のエソもボトム付近によくいます。カサゴと同様、ボトムを攻めればよくヒットします。イサキ狙いでは、少し底のレンジを攻め過ぎている目安になるので、もう少し上のレンジを意識すればよいでしょう。釣れた魚種が増えると嬉しいので、エソもハッピー♪リリースしますが(笑)

軽いジグをさらに使いやすく、繊細に扱えるようにさらに進化した専用ロッドです。せっかく新しい釣りに挑戦するならば、ベストな専用ロッドという選択肢はありだと思います。