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【20エメラルダスAIR AGS】注目のダイワ史上・最軽量エギングロッドシリーズを三夜連続で山田ヒロヒトが徹底解剖【第1夜=岡隆之プロデュースモデル編】

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
寄稿:山田ヒロヒト
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梅雨に入ってしまいましたね。みなさんは、ジワジワと釣りに行けるようになってきているかと思いますが、私自身のことでいうと、まだ自由に釣りに行けるタイミングではないと考え、リアルな釣りの活動は自粛しております。

もちろん、エリアによっては釣りの自粛を続けているアングラーもたくさんおられると思います。そんな状況に置かれているアングラーたちみんなで一つになってがんばろう! という目的で企画されたダイワのインスタ投稿プレゼント企画が開催されています!

その企画は「ダイワバトン」っていう名の企画!

いろんなプレゼントもあるようですので、よろしければ参加してみてください!

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「ダイワバトン」企画の詳細はダイワ公式のこちらを要チェック

山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール

バックドリフト、ノーテンションソフトフォールなど、新たなエギングの扉を開き続けるエギンガー。2016年年末に、それまで23年勤めた会社を退社、2017年よりフルタイムのプロアングラーとしての活動を開始。これまで通りエギング関連アイテムの開発を続けるほか、イカ係長とフィッシングブランド「NUTS & VOLTZ」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。なおアオリイカの自己記録は屋久島ロケ中に捕獲した4280g。1968 年7月生まれ、大阪府出身、奈良県在住。趣味はスノボと一眼レフカメラ撮影。

 

今回のテーマは、フルモデルルチェンジを果たし2020年7月に登場する「20エメラルダスAIR  AGS」について!

さて、それでは今回の連載の本題に!

今回のテーマは、フルモデルルチェンジを果たし2020年7月に登場する「20エメラルダスAIR  AGS」についてお話をしたいと思います。

実は、これまで、自分が手掛けているSTOIST(ストイスト)シリーズ以外のロッドを説明することは、あまりなかったのですが、今回、「20エメラルダスAIR  AGS」をご紹介しようと思ったのには、自分的にかなり興味が湧いたからなんです。

元々、これまでエメラルダスAIRは、ミッドレンジのロッドとして、開発に関してはテスターやモニターからのフィードバックはあるものの、基本的にはダイワの開発陣がメインとなってエギングロッドのスタンダートどなるロッドを作ってきていました。

しかし、今回の「20WエメラルダスAIR  AGS」は、そんなアプローチとは違って、ある程度の基準こそあるものの、ダイワの次世代担う、こだわりの強い若手テスター3名の要望をストレートに形にした、ある意味、マニアックなロッドがズラリとラインナップされ、その点で激しく興味をソソられたというわけなんです。

岡隆之(おかぴー)のプロフィールはこちら

木森直樹(きもっち)のプロフィールはこちら

福島芳宏(ふくちゃん)のプロフィールはこちら

 

先ほど、ミッドレンジと言いましたが、今回の「20エメラルダスAIR  AGS」はストイストで培われたダイワの最新テクノロジーが惜しげもなく導入されており、ロッド重量も業界を牽引してズバ抜けた軽量化を達成しています。

もはや一般的には完全にフラッグシップモデルと言っても過言ではないロッドに仕上がっています。

また、かなりハイグレードロッドにも関わらず非常に買いやすい価格帯になっているのも特長。

こんなシリーズが、今のエギングの市場に放たれるのは、私的に業界として特筆ものだと思っています。

 

20エメラルダス AIR AGS 全12本のスペック
品名 監修 本体価格 自重(g) 全長 継数 仕舞(cm) 先径(mm) 元径(mm) エギ(号) PE(号) カーボン含有率(%)
74MMH 木森直樹監修 49200円 85 2.24m 2 116 1.4 11.9 2.5-4.0 0.6-1.2 99
75MLM 木森直樹 監修 49200円 76 2.25m 2 117 1.2 9.4 1.8-4.0 0.5-1.0 99
78M 福島芳宏監修 49200円 80 2.34m 2 121 1.3 9.9 2.5-4.0 0.5-1.0 99
711M-S 岡隆之監修 49500円 86 2.41m 2 125 0.9 10.9 2.5-4.0 0.5-1.0 99
83ML 49500円 82 2.51m 2 130 1.5 11.4 1.8-3.5 0.4-1.0 99
83M 49500円 87 2.51m 2 130 1.5 11.4 2.5-4.0 0.5-1.0 99
84ML-S 49800円 83 2.54m 2 131 0.9 9.9 1.8-3.5 0.4-1.0 98
86ML 49800円 87 2.59m 2 134 1.5 11.4 1.8-3.5 0.4-1.0 99
86M 49800円 88 2.59m 2 134 1.5 11.9 2.5-4.0 0.5-1.0 99
86MH 50100円 94 2.59m 2 134 1.6 12.6 3.0-4.5 0.6-1.2 99
88M-S 50100円 91 2.64m 2 136 0.9 10.9 2.5-4.0 0.5-1.0 98
90M 岡隆之監修 50100円 96 2.74m 2 141 1.4 12.6 2.5-4.0 0.5-1.0 99

 

「20エメラルダスAIR  AGS」について、3人のテスターそれぞれにZOOMで詳しく話を聞かせてもらいました

そんな「20エメラルダスAIR  AGS」について、今回、3人のテスターそれぞれにZOOMを介して詳しく話を聞かせてもらいました。

まぁ、この3名、個性があって面白かったです。

岡隆之・おかぴー」「木森直樹・きもっち」「福島芳宏・ふくちゃん」の3人それぞれが自分のホームエリアでどのようなスタイルで釣りをしているのか? 1パイでも多くのアオリイカを引きずり出すために何を考えているのか? を、長い時間、聞かせてもらいました。

本当に有意義で、久しぶりに私にとって刺激の強いエギング話でした。

 

「木森直樹・きもっち」「福島芳宏・ふくちゃん」「岡隆之・おかぴー」の3人のプロデュースモデルについて、1日1人ずつ3日連続の連載・特別企画としてご紹介していきます

さて3人にZOOMでインタビューした模様はそれぞれ動画にも残しました。どの動画もかなり大ボリュームの長編で内容もすごく濃かったので、各人のプロデュースモデルについて、動画と、私なりの見解も合わせてご紹介します!

なおボリュームありスギな内容なので、1日1人ずつ3日連続の連載特別企画として、ご紹介していきたいと思います!

 

第一夜の今回は「岡隆之・おかぴー」プロデュースの20エメラルダス AIR AGS「 711M-S」と「90M」の2本をご紹介!

さて第一夜となる今回は、「岡隆之・おかぴー」プロデュースものの2本「 711M-S」と「90M」についてご紹介していきます。

品名 監修 本体価格 自重(g) 全長 継数 仕舞(cm) 先径(mm) 元径(mm) エギ(号) PE(号) カーボン含有率(%)
711M-S 岡隆之監修 49500円 86 2.41m 2 125 0.9 10.9 2.5-4.0 0.5-1.0 99
90M 岡隆之監修 50100円 96 2.74m 2 141 1.4 12.6 2.5-4.0 0.5-1.0 99

岡 隆之(おかぴ~)(Takayuki Oka) プロフィール

「おかぴ~」の愛称で人気のエギング歴17年のエキスパートエギンガー。バス釣りから釣りにハマり、その後、20歳頃から、当時黎明期にあったエギングにドップリ! 破格のランガン力を誇ることに加え、見た目とは裏腹に!? 超理論派で、ハーフテンションフォールや独自のカラー理論など、新たなエギングの世界を開拓し続ける次世代エギンガー! 現在はアジング、チニング、メバリングなどライトSWゲームにも夢中。釣り以外の趣味はキャンプ、素潜り(シュノーケリング)などで根っからの外遊び好き! 昭和57年生まれ、大阪府出身&在住。

 

まずは、私と「岡隆之・おかぴー」の動画をぜひチェック

出典:YouTube ヤマラッピちゃんねる

それではここからは、私なりにこの「岡隆之・おかぴー」プロデュースモデルを掘り下げてご紹介します!

岡 隆之プロデュース!
20エメラルダス AIR AGS 711M-S
高感度ソリッドティップショートモデル

さて、岡クンのロッド、1本目! 「711M-S」について!

レングスが7ft1inch! いやーしかし、今の若い人は、もう若くはないか⁉ ショートロッドが好きですね〜!!!

この岡クンのショートロッドは、ひとクセも、ふたクセもあるロッドというべきでしょうか⁉ 彼のこだわりがふんだんに取り込まれています。

何とガイドは12個で、カーボンソリッドテティップを採用

まずは、ガイドが12個! 彼の求めているところは、もはや軽量化を無視⁉ したガイド設定。

ガイドを増やすことで、感度をあげ、そしてガイドの配置を変えることで飛距離を伸ばすギミックとなっています。

で、ティップは、カーボンソリッドを使用! ティップ部分はしなやかで、かなりいい曲がりをするイメージ。

 

「グリップエンドを極端に短くすることで、有効レングスは長くなる」を実践

そして岡クンの究極のこだわりである「グリップの位置をエンド側に極端に持ってくることで、有効レングスは長くなる」をこのロッドでも実践。

※有効レングス=(ロッドを握った位置からティップの先端までの長さ、要は使える長さ、機能する長さのこと)

リールシートの位置をエンド側に極端に持ってくると、一般的にはロッド全体のバランスが、かなり前重りするので、具合が悪いのですが、岡クンは前重りになるのをセルテートの重量で補い、バランスを整えているのです。

この辺りは私のロッド作りとはひと味も二味も違う。まぁ、面白いこと考えるなぁ~と思いました。

ロッドは、何がいいのか? 悪いのか? を、普通のアプローチで考えていくと、結果的に、なかなか個性のある面白いロッドってのはできないですね。

むしろ自由に発想し常識を覆してこそ新しい扉を開くことができるであろうと考えるので、私自身、既成概念に固執してしまわないように、どんどん自由な発想で、モノ作りに関して持論をぶつけていこうと再確認させられたコンセプトの1本です。

 

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