ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

【思い込みが釣果を左右することも】家邊克己が大雨の激濁りの中でアジングをして新たに気付いたこととは?

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」

最近日課にしている夜の散歩の途中、先日の大雨で川が増水して海が濁っているのをみて、思い出したことがありました。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

大雨の中でのアジング

それは以前、昼と夜に大雨の中で行った釣りビジョンのとある番組の撮影です。

もうカメラの限界ギリギリの大雨でレインを着ているのですが、それでもパンツの中までビショビショになるほどで、ウネリも凄く外海は混ぜ返されて白波が立っている状況でした。

港内は濁りが川から流れこんできていましたが、始めたばかりなのでまだ澄んでいました。

水がまだ澄んでいることもあり、デイではそこそこ釣れ、デイの分の取材は成功しました。

 

ですが、段々と濁りが押し寄せてきて釣れていたアジが釣れなくなってしまい昼の取材は強制終了(笑)。

しかし取材はまだ夜もやるということなのですが、昼間でも釣れないあの濁りの中で果たして夜に釣れるのだろうか? もう不安だらけ(T . T)。

通常の濁りの場合、比重の関係で表層が真水になり底は海水になるので底の方は澄んでいることがほとんど。

レンジを深く取れば対処できますが、その日はウネリもあったので底から混ぜ返され、底も濁るので上も下もダダ濁りの状態で沖を見るとミルクの多いカフェオレ色をしていました。

夜にはあの濁りが港内に入って来るので、もう取材は無理だろうと思っていましたが、ディレクターはもう日がないし、雨も上がったので撮影をやると言います(T . T)

この人ホンマにアジング分かっているのやろうか? と心の中で思っていましたが勿論口に出して言えません。でもそう思っていたのは事実です。

しかし、やるというものをダメとは演者の立場では言えないのでホテルに帰り、湯船に湯を溜め冷え切った体を温め、ビショビショのレインを干してドライヤーで乾かし夜に備えました。

近くの川を見ていると増水が半端なくゴミも大量に流れています。流石に僕も長いことアジングをしていますが、この状況でアジングをしたことはありません。

 

状況が悪い中夜のアジングをスタート

撮影を成功させるにはどないしたら良いのかと本当に分からないので、とにかく現場に行ってみるしかないと先に見に行きましたが案の定物凄い状態になっていました。

この状況でロッドを振る気にもならず、少しでも濁りの薄い場所はないかと港内をくまなく見て回りましたが、雨が止んだとはいえ、まだまだ濁った水がどんどん川から流れこんでくる状態。

時間が経てば経つほど益々濁りがひどくなるように思いましたので、直ぐに取材を始めようとディレクターに言って撮影が開始されました。

その時の撮影企画は、「初心者の人にアジを釣らせる」というテーマ。僕だけが釣れば良いのではなく、釣らせないといけないのでこの状況はハードルがメチャクチャ高く、めまいがしそうでした(笑)。

 

昼間に良く釣れた「Jr.」と「ザ・豆」で様子を見る

とにかくそこで釣れるアジのサイズは昼間の感じだと20cmまで。「Jr.」がよく釣れたので、濁りでもシルエットが目立つようにとソリッドタイプの「Jr.」のだいだいをセレクト。ジグヘッドは「ザ・豆」の0.7gを選択して釣り始めました。

 

Jr.

全長 1Pac入数 販売価格
1.3in 8個 450円(税抜)

サーティフォー公式「Jr.」詳細ページこちら

 

ザ・豆

ラインナップ 数量 本体価格
0.3g / 0.5g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g 5個入 400円

サーティフォー公式「ザ豆」詳細ページはこちら

 

入ったポイントの水深はおよそ5mくらいで表層もボトムも濁っているので、どこから釣っても同じ状態でしたが少しでも塩水の方がイイのではとボトムから攻めることに。

すると1投目からアタリがありました。ビックリしたのでスカを喰らいましたが、今の状況で食ってくるのかという驚きとアジがいたという安心感が一気に押し寄せてきて、気疲れがドッと出た記憶があります。

とにかくアタリがあったのでもう1回同じようにボトムを取り、アタリを待っていると今度は明確にコンッと理想的なアジのアタリがあり、アワセると20cmほどのアジが釣れました!

これは今までのアジング人生の中で、もしかすると1番嬉しかった瞬間かもしれない(笑)。

兎に角アジがボトムにいることが分かったので初心者の人にも同じようにやってもらうと見事に釣ってくれました。

これにてミッションコンプリート!

 

ボトムから表層まで入れ喰い状態に

やったと飛び上がったのですが、その後同じようなパターンで入れ食いみたいに釣れるので、一体ここのアジはどうなっているのかと逆に気味が悪くなりました。

そこで悪ノリしてレンジを浅くしてみたのですが、それでも釣れる! どんどん浅くして表層でも釣れるんです!

ますます訳が分からなくなり、今までアジングの常識と信じてきたことが瓦解していきました。それならばとことんやってやれと、それまでは濁っていてももアジから見付けられやすいようにソリッド系やグローの強いものを光らせて使っていましたが敢えてクリアのグローの全く入っていない「あからめ」を試してみたれと思いました(笑)。

出典:サーティフォー公式「Jr.」詳細ページ

 

流石にこれは絶対に釣れないだろうと思い、まだ釣れる可能性の高いボトムから始めるとボトムの手前でアジがジグヘッドを引ったくっていき、向こうアワセで釣れてしまいました。

もう何がなんだかさっぱり分からなくなり、表層に変えても全く関係なく釣れる!

本当にここのアジはどうなっているの? 僕はセミナーでもイベントでもそれまでワームの使い分けの方法として濁った時にはソリッド系かグロー系をお使いくださいと説明してきました。

実際にそれで釣った実績があったからその濁った時にあえてクリア系のワームなど使う理由がありませんでした。

しかし、よくよく思い出してみると昔佐渡島にメバルを釣りに行った時に、同じように大雨で海が濁った時に同行していた人がなぜかクリアの「あからめ」でメバルを沢山釣っていたのを思い出しました。

 

まぁその時は底まで濁っている状況ではなかったので、底潮を釣っているのだろうと思って何気にスルーしていましたが、今思えばあのメバルも表層で釣れたのかもしれない。

アジのこと魚のことは本当にまだまだ分かっていないし、僕らが実際に目で見ていることは少量で後は経験からの洞察でしかありません。

今言われているアジングの常識は本当は違うのかも知れない。もう1度色々検証する必要があると濁った海で釣りをしてみてそう思いました。

 

WEB連載 家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」は毎週 日曜日 配信!
過去の記事もぜひチェック!

過去の連載記事はこちらから、チェックしてみて下さい