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「勝手にメバルが掛かる」そんなハリがある。 超ロングセラー「メバル弾丸」。しなるフックの秘密

寄稿:吉成秀人

「勝手にメバルが掛かる」そんなハリがある。
超ロングセラー「メバル弾丸」。しなるフックの秘密。

吉成秀人(Hideto Yoshinari) プロフィール

創業1968年の老舗釣針メーカー・株式会社オーナーばりのスタッフ。営業企画部所属。 撃投ジグシリーズ開発スタッフで、磯ショアジギングのエキスパートだが、あらゆる釣りに精通。 趣味はもちろん釣り。バイクやソロキャンプも楽しむ。

【 手元には伝わらない、アタリを 】

夜のデッドスローリトリーブを想像してください。
回収してみると「あれ??ワームがずれてる…」。

それは、決して手元には伝わらない微かなバイト。釣り人が気づかないうちにメバルがくわえていた証拠。

メバル特有のひっそりしたバイト、「くわえても違和感で離してしまう」。

20年前、そんなバイトを掛けたくて、「くそー、何とかならないかな…」と試行錯誤。当時完成したのが「メバル弾丸」でした。

メバル弾丸全ラインナップ

釣りバリ製造業に身を置いていて、仕様もパッケージもなにもリニューアルせず20年以上店頭で生き残るアイテムはごくわずかです。

今後もユーザーさんに使ってもらいたいので、今回はこのメバル弾丸を掘り下げて解説。ノーマルのメバル弾丸はフックにこそ企画意図があったことを、お話ししたいと思います。

メバル弾丸にはヘッドのカラーがグロータイプとノーマルタイプがあります

【 しなるフックの威力 】

さて、ジグ単デッドスローの醍醐味は、手元に伝わらないメバルのアタリを取ることにあると、筆者は思っています。

微かな音を聴くような感覚でのデッドスロー。じわじわ間合いを詰めてくるメバル。

わずかにワームをくわえただけのメバルに、メバル弾丸のハリの先が少しだけ引っかかる。

ここで細軸ロングシャンクの「しなり」が生きてきます。

画像では伝わり辛いですが、下記の動画内で針がしなっているのをご確認いただけます。動画内では分かりやすいようにハリ先を曲げていますが、危険ですので絶対に真似はしないで下さい

しなるハリだからこそハリ先がメバルを弾かず、絶妙にまとわりつくイメージです。

次にジワーッとしなったハリが少し元に戻ろうとする作用で、メバルにハリ先が立ちはじめる。
釣り人の手元に「モゾっ」というあきらかな違和感が伝わってくるのは、この時です。

ハリはすでに立っています。しかも半スレ(マイクロバーブ)ですから、大げさなフッキング動作は不要で少し強めにグリップを握るだけで完了です。

シャンクが長いのは、ショートシャンクでは決して実現できない「しなり」を確保するための
ストロークなのです。

細軸ですから、大型のメバルや突然ヒットするシーバス、あるいはフックを外す時に伸びたり曲がったりすることも多いです。

ハリに万能はありません。メバルを掛けることだけに特化したフックとしてのご提案ですね。

フックのみ撮影

メバルには鋭いだけでは役不足。しなやかなタックルとマッチする「しなるハリ」。

疑い深く微かなバイトしてきたメバルを逃がさず掛けてしまう。

そんなハリを目指したのがメバル弾丸です。

ぜひ、こちらの動画もご覧ください。