皆さんこんにちは。“三浦一真”です。
2025年…「VERSART G.O.A.T」シリーズに新機種4モデルが追加されました。今回は、各モデルの得意とする釣りのジャンルや特長についてお話させてもらいます。
VERSART G.O.A.T(ベルサート ゴート)【アブ・ガルシア】
アブ・ガルシア公式「VERSART G.O.A.T」詳細ページはこちら
VGC-63ML-FM
まずは「VGC-63ML-FM 」から解説させていただきます。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | ルアー(g) | ナイロンライン(lb) | パワー | テーパー/アクション | ティップ | 製法 | 使用材料 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
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VGC-63ML-FM | BC | 1 | 6’3″/190.5 | 190.5 | 101 | 1.70 | 5-12 | 8-14 | ML | R | チューブラー | TAF | カーボン100% | ¥33,000 |
昨年リリースされた「VGC-610M-FM」の弟分的な位置付けで、実は同時に開発を進めていた巻きモノオールラウンダーロッドです。「VGC-63ML-FM 」と「VGC-610M-FM」に共通しているのは、低弾性カーボンをメインに作られた、まるでグラスコンポジットロッドのようなしなりと食い込みを、100%ピュアカーボンで再現することに成功した極めてスペシャルなロッドであるということです。
なかでも「VGC-63ML-FM 」は、5g〜10g程度のルアーを軽快にキャスト〜操作できる比較的ライトなモデルで、シャッド系プラグやシャロークランク、コンパクトサイズのスピナーベイトなどを、ショートキャストで手返し良く、そして抜群のアキュラシー性能で近距離から中距離を攻略するのに適したロッドです。
キャスト時は手首を返すだけでロッド全体がキレイに曲がり、シッカリとルアーのウエイトを乗せてビシっとルアーを的確に送り込むことができ、リトリーブ中にバイトがあればティップからベリーまでが違和感なく柔らかくベンドしてくれるので、巻き続けるだけでオートマティックにフッキングが完了しているような、巻きの釣りに必要なテクニックをロッド自身が請け負ってくれているような感覚です。
ため池やクリークなどの小場所での陸っぱりはモチロン、広大なストレッチをテンポ良く刻んで釣っていくようなボートフィッシングでも非常に重宝します。
VGC-68MS
続いて「VGC-68MS」。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | ルアー(g) | ナイロンライン(lb) | パワー | テーパー/アクション | ティップ | 製法 | 使用材料 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
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VGC-68MS | BC | 1 | 6’8″/203.2 | 203.2 | 110 | 1.40 | 7-21 | 8-16 | M | R | ソリッド | TAF | カーボン100% | ¥33,000 |
「VERSART」オリジナルのなかでも評価の高かった「VERC-610HS」をモデルとして、多様化する現代の釣りに幅広くアジャストできる性能を求めて生まれたのがこの「VGC-68MS」です。
中でも、特に優位性を持たせたのが“フリーリグ”。
景色や地形、水中でのシンカーとワーム本体の状態、バスに対してのアプローチなど、イメージすることが最も重要な“フリーリグ”でフィールドを攻略する上での“メリットを大きく”して、“ストレスを徹底的に排除”できるような存在感のロッドです。
やや硬めのハードソリッドティップが採用されていることで、キャストのしにくさを感じるほどのティップの食い込みは一切なく、フルカーボンのような振り抜きの良さを体感できる反面、シェイクしてルアーにアクションをつけたい時や、ストラクチャーからルアーをほぐす際には、移動距離を抑えた繊細な操作が可能です。
パワー表記がMクラスなので、MHクラスなどのロッドと比較して文字だけを見るとパワー不足に感じられる方もいるかもしれませんが、ティップセクションからベリーまでを通じてMクラスではなく、MLクラスのティップセクションとMHクラス相当のバット、ベリーパワーを携えているので、総じてMクラスというイメージで使っていただけると非常に分かりやすいかと思います。
そして、“フリーリグ”専用機というわけではなく、ラバージグの吊るしメソッドや、パワーミドスト(ホバスト)などの近代バスフィッシングには欠かせないメソッドや、ジャークベイトやジグストといった「アングラー自身がアクションを入力するマニュアル感のある釣り」に高次元で対応しています。
VGC-69H
「VERSART G.O.A.T」シリーズ初のヘビーロッド「VGC-69H」。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | ルアー(g) | ナイロンライン(lb) | パワー | テーパー/アクション | ティップ | 製法 | 使用材料 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
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VGC-69H | BC | 1 | 6’9″/205.7 | 205.7 | 140 | 2.30 | Max45 | Max25 | H | R | チューブラー | TAF | カーボン100% | ¥33,000 |
ビッグベイトゲームやカバーゲームなど、ありとあらゆるパワーフィッシングに対応する頼れる存在ながら、テーパーデザインをレギュラーテーパーに設定したことで、キャストのしやすさと、ロッド全体にパワーを伝達して確実なフッキングを実感できます。
また、グリップエンド側を少し長くしてあるので、引き手を使いやすく重量級ルアーでも軽い力で精度の高いキャストが可能です。
メインとなる釣りは、やはり2ozクラスのビッグベイトやスイムベイトで、グリップエンドを自分の腕に当てながら、“ロッドが腕の延長線”の状態で繊細にルアーを操ることができ、手首への負担も大幅に軽減。1日を通してビッグベイトゲームを楽しめます。
他にも、ヘビーカバーエリアでのラバージグやテキサスリグといった撃ちモノの釣りに最適で、カバー奥に潜むビッグバスにすら主導権を与えることなく、豪快にパワーフィッシングを楽しむことができます。
VGC-72XH
最後に紹介させていただくのが「VGC-72XH」。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | ルアー(g) | ナイロンライン(lb) | パワー | テーパー/アクション | ティップ | 製法 | 使用材料 | メーカー希望 本体価格(税抜) |
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VGC-72XH | BC | ※1(グリップ脱着) | 7’2″/218.4 | 183.1 | 167 | 2.40 | Max120 | Max30 | XH | R | チューブラー | TAF | カーボン100% | ¥33,000 |
まず想像してみてください!
腹筋を行う時、力を入れて上体を起こした時のお腹はカチカチ、力を抜いて寝そべった状態の時のお腹は柔らかいですよね。正にそういうこと。
シリーズ最強の鍛え抜かれた筋肉のようなロッドです!
語弊を恐れずに言うならば、ある種使い手を選ぶかもしれませんが、このクラスのロッドにしかできないメソッド、このクラスのロッドにしか扱えないルアーも存在すると思います。3ozから4ozクラスのルアーを悠々とキャストできて、シッカリとアクション付けができるロッドなのですが、特筆すべきはラインメンディングのやりやすさ!
ジャイアントベイトやスイムベイトを扱う際にまず1番大事なことは、ルアーのトレースコースを決めるラインメンディングで、ここが上手くできていないと、理想のコースやアクションが出せずに釣果に繋がりません。
このロッドは7ftを超えるレングスの恩恵で、シッカリとルアーをロングキャストできて放出されたラインをシッカリと水面に“置く”ことができます。キャスト時やファイト中は、力強さを感じさせつつも柔らかくしなやかに、そしてフッキング時には力を込めた筋肉のように引き締まる。
一見すると相反する要素ですが、偽りなく実現することに成功した「VERSART G.O.A.T」シリーズ最強のロッドです。
もちろん対応する釣りのジャンルやメソッドはこの限りではありませんが、“ミウラ”が現時点で自信を持ってオススメできる使い方をお話させてもらいました。誰よりも「VERSART G.O.A.T」を愛するいちアングラーとして、さらにアップデートした使い方や、シチュエーションが見つかったらまたぜひお伝えさせてください!
“G.O.A.T”が皆さんにとって“最高の相棒”の存在になれますように!