タチウオジギングに効くシャウトの「ショーテル」。
その釣獲力を最大限に高めている…とも言える、タチウオ用に塗られた2025年登場の“タチウオ限定カラー”。
なぜその色なのか、なぜそのパターンなのか、一般的なカラーとはどう違うのか?「老舗ジグ屋がそう言うんだから、そりゃ効くんでしょう」それもわからなくはないのですが。知れば納得の釣れるカラーの仕組み。その使い分けも含めて、今回もシャウト向林さんの協力のもと、深堀してみます。

向林 克也(MukobayashiKatsuya) プロフィール
3色のタチウオ限定カラー
タチウオジギングといえば…なパープル系とオレンジ系、そしてエッジにブラックが配されたブラック系の計3色がラインナップ。
また、以前からお伝えしているように“塗装が強さ”に定評のあるシャウト。いずれのカラーも今の工場でもっとも塗装強度が出る塗り方、強度が出る塗料を使っているとのことで、その強度は申し分なしという。狙うのは歯の鋭いタチウオ。そこはかとない安心感がある訳です。
少し話が逸れましたが、もちろん気になるのは「それぞれがどんな色で、どんな時に有効か」…ということ。
3色の中でも特にアピールの強いカラー「ゼブラオレンジゴールド」。ホロ自体が金色でシルエットがはっきり見えやすいカラー。ゼブラグローには“より”アピールの高い緑色のグロー色を採用。そのアピール力で活性が高いときや濁り潮などで特に有効。
タチウオジギングで広く支持されるパープル系カラー「ゼブラパープルグローレインボー」。シルバーのホロの上、両サイドにパープルをあしらったカラー。ゼブラグローはナチュラルにアピールしてくれるパープルグローを採用。
また、フラット面にはチャートのイエローと蛍光のピンクが配置されており、ゼブラグローによって暗いレンジでしっかりアピールしつつ、それでいて太陽光が届く水深でもしっかりアピールしてくれるバーサタイル系カラー。
その汎用性の高さは向林さんいわく、どれか1本だけ持っていけと言われれば「ゼブラパープルグローレインボー」…とも。
アピールとしては、3色の中でもっとも弱いカラー「ゼブラエッジブラック」。ジグのエッジに用いられたブラックはシルエットを際立たせる効果があり。ゼブラグローにはこちらもパープルグローを採用、ナチュラルな中にもしっかり食わせの能力を有しており、これじゃないと…な場面も多いカラー。
ゼブラグローの妙
この3色、それぞれ裏面は“ゼブラグロー”仕様。では、なぜゼブラグローなのか。
向林さんいわく、このゼブラグローは“バイトマーカー”の意味合いもあると。
その昔、テストでジグの全面にグローを塗ってタチウオを狙ってみたところ…ものの見事にガンガン切られたという。基本的に魚は頭から食う性質があるため、頭の部分を塗装をしていないゼブラグローは頭が狙われにくい=リーダーに歯が当たりにくいとのこと。
いかがでしょうか、カラーにまつわるあれこれ。
特にタチウオというターゲットは、まだ日が昇りきらない時間に当たることがあれば、日中に当たることもあり。またそのレンジも様々だったりする。カラーに注目してみれば、良いことあるかも。