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クセ強ルアー「コイケサンダー」は、やはりただ者じゃなかった!

寄稿:坂田 泰信
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こんにちは!HIDEUPスタッフの坂田泰信です。

今シーズンはW.B.S.トーナメントで最終戦を残し、暫定首位で絶好調!そんな私の武器になってくれていて、今最もお気に入りのルアー。それが「コイケサンダー」です!

いかんせんこのルアー、クセ強アイテムの多いハイドアップにおいてもトップレベルに通好みのルアーかもしれません。今回はその釣れる秘密と使い方をお伝えします。

坂田 泰信(Sakata Yasunobu) プロフィール

ホームレイクは霞ヶ浦。 バスフィッシングの本場アメリカでの経験を活かしWBSに出場中! 1983年生まれ。 主な戦歴 2016年kota's american dream優勝 2022年W.B.S.第2戦 優勝 2025年W.B.S.第1戦優勝

硬いからイイ。コイケサンダーのマテリアル

 

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「硬っ!このルアーどう使うの?」おそらく手にとっていただいた方の大半が、そう思ったのではないでしょうか?

私もそのうちの一人です(笑)コイケサンダーの素材は、コイケなどに使われているエラストマーではなく、PVC(ワーム素材)。ただ、普通のワームに比べると硬いのが特長で、パスタに例えるならアルデンテです。なので、私も最初は柔らかくした方が動きもフッキングも良くなるのでは?と煮たり、天日干ししたりと試していました。

…ですが、結論“そのまま”が釣れます。色々試してわかったのは、絶妙な毛の硬さ(ハリ)、長さ、ちぢれ具合がフォール時に「わざとらしくない」動きを演出してくれ、それがバスにとって気になるアクションになっていると感じます。水がクリアな場所で見ていただくとわかりやすいですが、動いている毛もあれば止まっている毛もあったりと、かなり複雑な動きでそれが効くのでは?と思っています。

 

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タフな霞のトーナメントでも立証済み!おすすめのリグ

私のメインフィールドである霞ヶ浦では、シャローに“スジエビ”が湧く6月が特に強烈でした!見つけたバスがほとんど食っちゃう日も。そして、ここに来てフリーリグも絶好調!スジエビのレンジに合わせると良くに釣れる。そんなイメージでコイケより手返し良く使えるのもお気に入りのポイントです。

ノーシンカーリグ

準優勝だったW.B.S.第3戦で使用したのはコイケサンダー(ノーマルサイズ)のマス針を用いたノーシンカーリグ。

基本はサイトフィッシングですがブラインドでもよく釣れます。アクションさせた時の余計な浮き上がりを防ぐため、ボディーの両端をカットしてコンパクトに。ボディーの中心から放射状に毛が生えているので毛の本数は元のまま。エラストマー素材より飛距離が出るのも魅力で私はPE0.8号とフロロリーダ3号の組み合わせでストレスなく使ってます。

キモは、フックとリーダーの重さでジワジワ沈めること。アタリは出にくいのでラインの違和感に全集中!ボディーを斜めにカットしフッキングをよくしたり、ネイルを入れてボトム付近で誘ったりとバスの反応を見ながらその日のベストなセッティングを探します。

使用ロッド:MACCA HUMS-61LST

フリーリグ/ライトテキサスリグ

元々のコンセプトは「オフセットフックで使えるコイケ」。最大限に威力を引き出すにはフックセットが超重要。これを間違えると、硬いマテリアルの強みがむしろ弱点になってしまいます。先日のMLF JAPAN Stage4でリミットを揃えたのはフリーリグ。高水温で下がったスジエビレンジがキーでした。

また裏技として、スプリットリングを噛ませたライトテキサスで使うとスリ抜けバツグン。

昨今、霞ヶ浦で増えているイバラ系の植物に絡みづらく“スルッ”と抜けてくるので、他のアングラーが攻めきれないスポットを臆せず狙うことができます。試していただければそのスリ抜け力にびっくりしますよ。

ロッド:MACCA 67MST/67MH

コイケサンダーにフィットするフックの条件は?

フックセットが重要と書きましたが、セットするフックも重要です。使用するフックは以下をご参照ください。

スロート(針先から湾曲する部分までの間)がなるべくボディーと水平なもの

→毛がガードしてくれるのでフックポイントは埋め込みません。また、ボディー側にフックポイントが向くものはすっぽ抜けやすくなってしまいます。

ゲイプ幅がしっかり確保できるもの

→通常のワーム素材よりズレにくいので、フッキングした時にワームが折れることでしっかりフッキングできます。

その他 期待のリグ

コイケサンダーは霞ヶ浦のみならず、各地でハイドアップスタッフが釣果をあげています。上記のリグの他には、重めのジグヘッドワッキーやネイルリグでの吊るしが特にアツそう。まだまだ開拓のポテンシャルがありそうです!

 

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コスパ良すぎ&保管方法の注意点

コイケサンダーは一個当たりの単価は決して安くありません。むしろお高めだと思います。しかし、数匹釣っても千切れないし、左右対称でどちからでもフックをセットできるので滅多に無くなりません。小バスの猛攻を交わし良いサイズだけ選んで釣るなんてことも可能です。

 

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私はオフセットで使ったものをマス針用(両端カット)に回しているので、このようにケース保管しています。エラストマーのようにクセがつきにくく、ストレスが無いのは嬉しいポイントです。

※コイケと似ていて普通のワームと質感が異なりますが、コイケサンダーはPVC(ワーム素材)です。コイケなどのエラストマー素材のものと一緒に保管すると溶ける可能性があるのでご注意ください。

サイズ展開豊富で可能性∞大

コイケサンダーは現状、ノーマルサイズ、Mサイズ、Lサイズの3サイズ展開。

私が霞ヶ浦でメインで使うのはノーマルサイズですが、フィールドの状況や食べているベイトに合わせて使い分ければ、まだまだ未知の扉が開きそうなポテンシャルの高いルアーだと思います。

ノーマルサイズ

推奨フックサイズ…オフセット#1~#2/0、マスバリ #0~#1/0

Mサイズ

推奨フックサイズ…オフセット#2/0~#3/0、マスバリ #2/0

Lサイズ

推奨フックサイズ…オフセット#3/0~#4/0、マスバリ #3/0~#4/0

琵琶湖ガイドのミマッチガイドサービス美馬くんはコンケサンダーLでなんと自己記録更新!63cm 5200g!!!

 

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カラーについて

最後にカラーについて。個人的にカラーでバスの反応が変わる感じはあるので数色は用意しておくのが良いと思います。

オススメカラーとしては、透け感のある「エビダッピ」

シルエットの出る「グリーンパンプキン」

その中間の「たまらんばいダークシュリンプ」など。

3種類ぐらいを持っておくと安心です。

まだまだ使ったことのある人も多くないコイケサンダー!是非このパワーを実感してください!

ハイドアップ(HIDEUP )

現役トッププロ吉田秀雄が代表をつとめる琵琶湖そば滋賀県大津市を拠点とするルアーメーカー。 異例のロングランヒットを続けるスタッガー・オリジナルをはじめとする、スタッガーシリーズやHUクランクシリーズなどのワーム、プラグやロッド「マッカ・シリーズ」など、こだわりのアイテムを多数輩出。
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