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記者が実際の釣行で感じた「ベイトオモリグ」のメリットとデメリット

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オモリグはスピニング。

キャストする必要があったり、バーチカルだと仕掛けが絡みやすかったりするから。

一般的には広くその認識でしょうか。…「ベイトオモリグ」実際にやってみるとハマります、ハマったんです。いや、むしろオモリグはベイトタックル一択じゃないかとさえ思う程に。

ベイトオモリグのメリット

誤解があるといけないので、先にお伝えしておくと。

スピニングがダメと言うことでは決してない。もちろん“状況次第”ではスピニングの方が良いときもあると思っていて、今回の釣行に限って言えばベイトオモリグがハマる状況だったんだろうなぁと。

結果から言うと良い日に当たったんでしょうね、めちゃめちゃ釣れたんです。大剣混じりで100杯以上。

ポイントは鳥取沖、水深は40m前後。当日、潮はけっこう走っていて釣りはしやすい状況。そして表層にはサバの群れと時折サメ、こりゃ早く落とす必要があるなぁと使用したオモリは船長の推奨ウエイトより重い40号でした。

そんな記者が実際に感じた、ベイトオモリグのメリットがこちら。

①疲れない

まずは疲れない。いや、ホントにラクなんです。ジギングやったことある方ならピンとくるでしょうか。やっぱり巻き上げるパワーが違います。大型の魚を狙ったり、あるいはディープジギングってほとんどベイトタックルじゃないですか。それに近い感覚。

先にお伝えしている通り、オモリは40号=150gを使用。ベイトタックルを手にするまでは、もれなく記者もスピニング。D社のLT4000番を使用していたんですが、後半ともなれば乳酸が溜まる。150gの重さをシャクって、掛けて、巻き上げて…そりゃ疲れる訳です。わずかなアタリを取るイカメタルやオモリグゲームにおいて、この差はかなりのアドバンテージかと。

②感度が良い

構造上ベイトタックルはロッドの上をラインが通っていて、一方スピニングは下側を通っている。だからでしょうか、オモリグ特有の“抑え込むようなアタリ”がベイトタックルの方が取りやすいように感じまして。

もう一つ。表層にはサバやサメがちらほらしていたため、この日はボトム優勢の展開。ボトム付近でイカを掛けて、ベイトの巻き上げパワーでゆっくり一定のスピードで巻き上げてくると追い抱きしてくるんです。そのアタリもわかるし、光が入るレンジまで巻き上げてくると掛かっているイカが光を嫌がるのさえわかる。この感覚もベイトタックルを持って初めて感じたこと。

③強い

①と若干重なる部分もありますが、やっぱり強い。胴長40cmを超える大剣を40m前後のレンジで掛けても巻けないことはないし、ダブルで掛かっても余裕で巻いて来れる。つまり、途切れることなく一定のテンションを掛けて巻き続けられるので、バラしも少ない気がします。

また40号のオモリでもシャクリがラク。当日のパターンはボトムまで落として2シャクリ、止めてアタリをしばらく待って、アタリを聞きながらもう2シャクリ、ボトムから5~10mくらいまで誘い上げるというパターンだったんですが、とにかくラクでした。

④汎用性に期待

そう考えると、ベイトオモリグのタックルって“150g超の重さを余裕でシャクれる、感度バチバチの疲れないタックル”なんです。ちなみに、今回使用したヤマガブランクス「BattleWhip OR 60B/C」のマックスウエイトはバーチカル時で60号(225g)まで背負えるスペック。

となると、バチコンやライトジギング、タイラバ…否が応でもその汎用性に期待したいところ。

デメリットがない訳でもない

なんだかんだ言って、デメリットがない訳でもない。

①キャストがしづらい

キャストという点においては、いかにベイトリールが進化したとはいえ…やっぱりスピニングに分がある。

これも状況次第ではあるし、リールの性能で変わってくる話でもありますが、今回記者が使用していたのがオモリグのダブル仕掛け。そう、仕掛けが長くて投げづらいんです。また乗合船のため隣の方との距離も近く、キャスト時は真下から押し出す必要がある。そういう場面ではスピニングの方が投げやすいなぁと。

②カウンターいる?

ボトムメインの展開だった、というのももちろんありますが。長年スピニングでオモリグをやっていた記者は、今回そこまでカウンターの恩恵は感じななかったなぁという印象。キャスト重視(バス用)とかのベイトリールにしておけば、①のデメリットも少しは解消されたかも?というのは後日談。もっとも、イカが浮いてきた空中戦になれば話は別。

③仕掛けが絡む?

前述の通り、当日はけっこう潮が流れている状況。バーチカルで落としても仕掛けが絡むなどトラブルはなし。潮が止まっていたら絡むのか?なんて思いつつ、とはいえ“絡みにくい仕掛け”というのも出てきてるし…仕掛けが絡むことに関しては検証ならず。

あれこれ書いてきましたが、新しいタックルというのは背筋が伸びると言いますか、やっぱり新しい感覚がある。釣りをしていても、いろんな発見がある。誰が何と言おうと間違いなくワクワクするし、間違いなく楽しいんです。

もっと釣果がほしい、もっと楽しく釣りがしたい。

そんな方は「ベイトオモリグ」と言う選択肢、いかがでしょうか。

 

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