ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

高気温×低水温の2025シーズン。濁り潮で光る「グリーン系カラー」の威力/川上 英佑

寄稿:川上 英佑
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

今年の春は、全国的に海水温の上昇が鈍く、エギングシーズンの開幕がやや遅れ気味となっています。

私自身、沖縄、九州、山陰、関西、伊豆離島、そして地元である神奈川県・三浦半島など、各地で撮影や釣行を行ってきましたが、いずれのエリアでも同様の傾向が見られました。

川上 英佑(KAWAKAMI EISUKE) プロフィール

ショアをメインにオフショアからのエギングにも精通するYAMASHITAエギングマイスター。 エギング歴は20年に及ぶ。エギングが認知されてまだ間もない頃からYAMASHITAのプロスタッフとして活動、その活動範囲は国内外問わず幅広く、東南アジアからオセアニア、ヨーロッパ、南アメリカと世界中に及ぶ。また世界各国でエギングを行い、またエギングセミナーを開催。ロジカルなセミナーは海外でも人気が高い。

濁り潮にグリーン系カラー

一方で、気温の方はすでに真夏のような暑さを感じる日が多く、6月時点でも30℃近い気温になる日が珍しくありません。

こういった“高気温×低水温”の年は、赤潮の発生や表層の濁りといった、潮が濁りやすい傾向が顕著に表れます。そのような状況下で、エギのカラーセレクトが釣果に直結するシーズンになってきていると強く感じています。

今年の釣行の中で特に反応が良かったのは、濁り潮への対応力を持つグリーン系のカラー群でした。具体的には、「ネオンブライトグリーン」「490グローボディ」「緑のフラッシングボディ」などが、サイズ・数ともに安定して実績を残してくれました。

潮の濁り方と光量によって、私は以下のように使い分けています。

①薄濁り+明るい日中

紫外線発光の「ネオンブライトグリーン」。

②中程度の濁り+日差しあり

強い反射光を遠くまで届ける緑の「フラッシングボディ」。

③ローライト/深場/強濁り

「夜光」や「490グロー」で存在感を出す。

グリーン系カラーの実績

たとえば、直近の山陰エリアの釣行では、真夏のような30℃を超える気候の中でも水温は21〜22℃と、まさに“春の入口”といった海の雰囲気。そのような状況下で、エギ王LIVE ネオンブライト スパークオリーブが良型アオリイカを引き出してくれました。

また、別の実釣では、うっすら濁った潮色に今年の新色エギ王K グリーンエナジーがバッチリとハマり、しっかりとしたサイズが連発。

デイゲームのキツい濁りや、ローライト時やナイトゲームの濁りには「エギ王SEARCH 490グロー ヨナヨナグローエギ王K490グロー ぶちぶちコーラルなどを使用、これはこれでカラーが噛み合ったと感じています。

濁りや光量、タイミングに応じたカラー選択は、大型イカ攻略において非常に重要な要素になっています。

水中の季節はまだまだ“春モード”が続いていますが、陸上はすでに真夏に近い暑さです。エギングシーズンはこれからが本番を迎えますが、フィールドに出られる際は、暑さ対策を万全にしつつ、ぜひカラーの力を味方に、価値ある一杯を狙ってみてください。

川上 英佑(KAWAKAMI EISUKE) プロフィール

ショアをメインにオフショアからのエギングにも精通するYAMASHITAエギングマイスター。 エギング歴は20年に及ぶ。エギングが認知されてまだ間もない頃からYAMASHITAのプロスタッフとして活動、その活動範囲は国内外問わず幅広く、東南アジアからオセアニア、ヨーロッパ、南アメリカと世界中に及ぶ。また世界各国でエギングを行い、またエギングセミナーを開催。ロジカルなセミナーは海外でも人気が高い。
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」