前回は「TGハウザー」のNEWウエイトの紹介を兼ねて、ヘッド全体の特長についても解説した。まだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてほしい。
さて、今回も引き続き「TGハウザー」についての内容として、コンセプトに合わせたオススメのセッティングを紹介する。ぜひ参考にしてほしい。

中島 良輔(Ryosuke Nakashima) プロフィール
激渋攻略に炸裂!微波動×微波動の「ステルスモード」
では、早速本題へ。
推奨セッティングとしては、細身のストレートネクタイとの“フィネスセッティング”。まずはコチラを試していただきたい。「TGハウザー」は微波動をうたっているが、そこに細身のストレートネクタイを組み合わせることで、微波動に微波動を掛け算し、ルアーが持つ“偽物としての違和感”を限りなくおさえた“ステルスモード”を実現できる。
PREDGE(プレッジ)公式「TGハウザー」詳細ページはこちら
これが、激戦区で警戒心の強い魚や、水がクリアでルアーが見切られやすいエリアの魚に効果てきめんなのだ。その事実を裏付けるエピソードをこれから紹介していこう。
激渋の状況で起きた7連発/4月下旬の伊勢湾釣行中に起きた連発劇
2025年4月下旬、釣行の舞台は伊勢湾。
ようやく春のノッコミシーズンが到来したが、釣行日はまさかの激渋…。春の嵐がもたらした強い北風と、前日に降った大雨による水温低下が原因だった。
そんなピンチを救ったのが、今回紹介する「TGハウザー」の“ステルスモード”だった。結果を先に伝えると、なんと激渋の状況からマダイ6枚・コチ1枚の7連発劇を達成。
食い渋る魚に口を使わせる、圧倒的なナチュラルさ
水温低下などの要因で動きが鈍くなっている魚に対しては、当然スローな誘いをしないと口を使ってくれない。しかし、ハイシーズンは連日ルアーが投入されているため、魚達はルアーに慣れて警戒心が非常に強くなっている。スローに見せすぎると逆に見切られてしまう。このような矛盾の条件に対して「TGハウザー」と細身のストレートネクタイを組み合わせた“ステルスモード”がカナリ強い。「TGハウザー」はタングステン製でシルエットが小さく、さらに持ち前の微波動で魚に違和感を持たせない。
そこに微波動のストレートネクタイを合わせることで、圧倒的なナチュラルさを実現。食いが渋く、しかも警戒心の強い魚に対して、例えスローに巻いたとしても、見切られずに食わせることが可能なのだ。理屈が分かれば後は簡単。
状況によるが、底付近をデッドスローで引けるグラム数を選択し、底の地形に張り付いたマダイにアプローチしていくと、タフな展開でもアタリが連発する。
空が明るくなり、ルアーがさらに見切られやすくなった場合は、ヘッドのカラーを切り替えると良い。「TGハウザー」はゴールド系のカラーラインナップが多いが、警戒する場合は“レッドピンク”や“無垢”といった、フラッシングを抑えたカラーも揃うので切り替えることで、魔法でもかけられたかのようにアタリが復活する。
TGハウザーの得意分野はフィネスだけにあらず
「TGハウザー」が有効なのは、食い渋る魚だけではない。マズメ時や潮代わりのタイミングなど、活性の高い魚を探したいときは、「TGハウザー」にショートタイプのカーリーネクタイを組み合わせた、オーソドックスなセッティングも効果的だ。
ネクタイのアピール力で食い気のある魚を引き寄せることはモチロン、「TGハウザー」のヘッドリア部のキール形状の恩恵で、ヘッドがヨタヨタと微細にロールし、マダイのチェイスから逃げる最中に不意に姿勢を崩すベイトを演出できる。この“崩し”もまた、マダイの捕食スイッチをオンにする秘密なのだ。
ぜひ、今回紹介させていただいた内容を参考に、シーズン最盛期真っ只中のタイラバゲームを堪能してほしい。普段の釣行をより有意義にしていただく為に。