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【チニング】コーヴァイチューに2.4インチが追加!オリジナルの2.8インチとの使い分けは?

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コーヴァイチュー 2つのサイズ

皆様こんにちは。スミスの小笠原と申します。

今回はチニング用ワーム「コーヴァイチュー」について、サイズごとの使い分けなどをお伝えしたいと思います。コーヴァイチューは、特にフリーリグチニングにおける釣れえる要素をギュッと詰め込んで第一弾としてコーヴァイチュー2.8がリリースされました。そして、この春、そのダウンサイズ版といえるコーヴァイチュー2.4が発売されました。

2つのサイズの特長、使いどころ、そんなところを私なりに解説していきます。

小笠原健太(ちゅにてぃー) プロフィール

関東近郊のソルトウォーターゲームをベイトタックルで攻略するのが自身のスタイル。メバルやトラウトなどのライトゲームからオフショアキャスティングまでベイトタックルで楽しんでいる。

ただのサイズ違いにあらず

まずは2サイズの特徴について。単純なサイズ違いというだけでなく、狙ったアクションを出せるよう細かなパーツ調整なども施しています。

コーヴァイチュー2.8インチ

はじめにコーヴァイチュー2.8

コーヴァイチュー2.8は直径の大きなリングパーツと長めのアームパーツにて構成されています。

大きなパーツにて表面積を広くすることにより、水をたくさん掴んでトルクフルに動きます。

擬音で表現するならデロンデロンって感じです。笑

水噛みが非常に良く、スローに漂わせるような動かし方でも水を押し続けます。その水押しの強さを利用して、遠くからでもワームの存在に気がついて欲しい時などがコーヴァイチュー2.8の得意な状況。また、ラインを極力揺らさないでゆっくりと誘い続けることができるため、ナーバスな魚にも口を使わせやすいのが特徴となります。

コーヴァイチュー2.4との比較において、あえてネガティブな面を挙げると、サイズが大きいことによるフッキング率の悪さがあります。また、抵抗が大きいので同じウェイトであればコーヴァイチュー2.4に対して飛距離が落ちる傾向があります。

コーヴァイチュー2.4インチ

続きましてコーヴァイチュー2.4

 

コーヴァイチュー2.4はリングパーツの直径をあえて細くし、アームパーツも短めに設定しています。

水抜けの良いパーツ構成にする事により、弱くハイピッチで動きます。

擬音で表現するならピリピリピリって感じです。笑

早くメリハリがある細かい動きで、リアクションを誘うように動きます。その、瞬間的な動きで、やる気のある魚が着くピンスポットを正確に撃っていく時などがコーヴァイチュー2.4の得意な状況となります。また、シルエットが小さいのでミスバイトが少なく、フッキング率が高いのが特徴になります。

こちらも、コーヴァイチュー2.8に対してネガティブな面を申し上げますとパーツが小さく動きも弱い分、魚に見つけてもらいにくい傾向があること。また、ワームの存在感が弱い分、シンカーの存在感が大きくなってしまうのでナーバスな魚には警戒されやすいという特徴があります。

お互いを補完し合う関係

以上をまとめると、それぞれのメリットは以下のようになります。

コーヴァイチュー2.8

メリット→ゆっくり見せるような誘いが得意、存在感が大きい
デメリット→フッキングが悪い、飛距離が落ちる

コーヴァイチュー2.4

メリット→早い誘いが得意、ミスバイトが少ない
デメリット→存在感が小さい、シンカーが目立つためナーバスな魚には警戒されやすい

以上のことから、コーヴァイチュー2.8と2.4の最も分かりやすい使い分けは…ズバリ、魚の活性となります。

魚の活性に合わせて…

魚の活性が高い状況ほどコーヴァイチュー2.4を、魚の活性が低い状況ほどコーヴァイチュー2.8を使用するのが使い分けとなります。

一般的には活性が低い時ほどワームのサイズを小さくするような傾向があると思うのですがコーヴァイチューに関しては逆になります。

このフリーリグチニングという釣りにおいて、魚の活性が高いor低いという物差しを言い換えるなら、やる気のある魚の所在がはっきりしているかどうか、ということになります。

具体例を挙げてみます。

やる気のある魚の所在が分かっている状況(コーヴァイチュー2.4がオススメの状況)

・時合にて目の前のブレイクラインという分かりやすい場所にキビレの群れが回遊してきている。

・沖のカキ瀬や橋脚などフィーディング個体が必ず着くピンスポット。


やる気のある魚の所在が分かっていない状況(コーヴァイチュー2.8がおススメの状況)

・砂地のシャーローフラットを広く探らなければいけない

・長い敷石帯を1つ1つ丁寧に打っていく

なんとなくシチュエーションがイメージ出来ると幸いです。

要するに、次のキャストでバイトが来る確信が持てる場合にはコーヴァイチュー2.4を、漠然としている場合にはコーヴァイチュー2.8をセレクトしてアプローチすると確率が上がるということになります。

今まではコーヴァイチュー2.8のみで上記のやる気のある魚の所在が分かるシチュエーションも攻略して来たのですが、コーヴァイチュー2.4との使い分けが出来るようになってからは間違いなく取りこぼしの数が減っていると実感できています。

今までコーヴァイチュー2.8を使っていて「あとちょっと小さかったらもしかしたらフッキングしていたかもしれない」などと思ってしまった状況に確実にアジャストできるサイズがコーヴァイチュー2.4となります。

2つのサイズを使い分けてハイシーズンのチニングをより楽しんでいただけたら幸いです。

スミス公式サイトもチェック

コーヴァイチュー2.8インチ詳細ページはこちら
コーヴァイチュー2.4インチ詳細ページはこちら

SMITH(スミス) プロフィール

1970年創業。日本のルアーフィッシング創成期からそのノウハウや楽しみ方を提案し続けている。バス、ナマズ、ライギョ、トラウト、ソルトと展開するジャンルも多岐に渡る。展開するタックルはスミスオリジナルのロッドやルアーに加え、プラドコやゲーリーヤマモトといった海外製品の輸入販売も行っている。
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