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今江克隆のルアーニュースクラブR 第965回「イマドキのカバー攻めのキモと流行カラー」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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ビッグペンシルに関しての、よくある質問に回答

最後に、ワカサギパターンはないが、今年は真夏に不調だった表層ベイトパターンが9月に入ってようやく各地で効きはじめてきた。

なんだか季節感が完全に1ヶ月以上遅れておる感じの今年だが、ちょうどリリースされた池原ペンシル「スラムドック」での釣果報告が好調である。

ノッチさんが54cm。やはり池原水系でスラムドックは秋の鉄板ルアー

霞ヶ浦滞在中にもビッグペンシルの扱い方に関して結構質問されたので、ポイントを少し解説しておこう。

まず、一番多い質問が「ビッグペンシルには、フロロラインか?ナイロンラインか?」と言う質問。

答えは、間違いないのはナイロン16Lb以上、できれば18~20Lbがベスト。

これはルアーの大きさからこの太さではなく、超ロングキャストでのドッグウォークアクションの一番の大敵である「ラインの伸び」がナイロンは大きいためだ。

14Lbクラスで大遠投するとグラスロッド並みにラインが伸びてしまい、比重が軽いナイロンでもアクションが非常に難しくなりる。

逆に伸びの少ないフロロの場合、16Lbより太くなると今度は重すぎてルアーが途中からダイブしやすくなるのでNG。

スラムドックはフロロ14~16Lbのジグロッドのセッティングでもとっさに流用できるように設計しているが、フロロの場合、ある程度慣れは必要になる。

逆に他社のビッグペンシルではフロロでは相当厳しいと言えるでしょう。

そのためか、「スラムドッグがダイブするんですが…」と言う質問を霞ヶ浦のオカッパリアングラーから受けたことがある。

これはよく聞いてみると、風の当たる護岸ギリギリを横波を受けた状態で、しかもフロロでドッグウォークさせているとのこと。

ビッグペンシルだけではなく、フロロを使って、波と平行(横風状態)で使うとラインが大きくたわんで波で沈められてしまうため、途中からダイブしてしまう現象が起きる。

これはマグナム級の「メガドーグ」ですらも同様な現象が起きる。

ペンシルベイトは横波を受けるのが最も苦手と覚えておきましょう。

どうしても波が当たる護岸際ギリギリをドッグウォークさせたいなら、手段はPEの3号クラスを使うこと。

これが実は一番簡単で、一番楽に動かせるビッグペンシル操作法。

また、ビッグペンシルは「高速ドッグウォークで使うんですか?」と言う思い込みもかなり多い質問だった。

これに関しては、確かにサーチ時や高活性時には最も効果的な使い方なのだが、「デカいルアーほどゆっくり強く動かせる」と言う法則をお忘れなく。

バスは「デカいモノがゆっくり弱々しく動く」アクションに相当弱いです。

「スラムドック」の金属クラッカー音を、カチーン、カチーンと一回一回綺麗に響き渡らせるように丁寧に使うのが、池原ダムの黒崎流なので、ビッグペンシル=ビッグベイトのイメージで使ってみてください。

静岡のTAKAMASA君も「スラムドック」で連発。 ハンパなくぶっ飛ぶビッグペンシルはオカッパリでも強力な武器になります

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