Galápagos連載「タカシマムザホルモンの【月刊】たいのきもち」

寒い寒いと思っていた気温もややマシになって来ました…が、季節が陸上より一か月遅い海中は今がまさに極寒期。
本格的な乗っ込みが始まる4月後半までは、なかなかに痺れる釣果が続きます。一日やってアタリ一回とか、なんならそのあたりも無いとか。
そんな涙ちょちょ切れの中でもなんあとかしてアタリを取る方法と、出てくれたアタリを確実にキャッチまで持っていく為にはどうしたらいいのか、紐解いていきましょう。
通常期のタイラバが「外せばボウズ」なら、厳寒期のタイラバは「大当たりが引けないとボウズ」なんてヒリつき方をします。
また悪いことに水温が完全に下がりきるこのタイミングは冬の必殺“海苔パターン”とも若干のズレが生じるので、最近までこれで釣れてたのに?という、いわゆるパターン崩壊が起きてしまうタイミングでもあるのです。
今回はそんな厳寒期パターン(限界期パターン?)においてどの要素にどうフォーカスすれば釣果に結びつくか?という話をいくつかの項目ごとにお伝えできればと思います。
あれ?今回の記事、真面目すぎ…?
そもそもなぜ活性が下がるのか?
魚の活性が下がる原因というと様々ありますが、水温が低下する=餌を喰わなくなるという現象には、魚の生命行動「代謝」が大きくかかわってきます。
高水温期はどんどん食べてどんどん代謝。そして成長。逆の低水温期はできるだけ動かずに体力を使わない省エネモード。
少し前の記事でも解説しておりますので、詳しくはこちらも合わせてどうぞ。
活性が下がる。という現象に理由がつくと「じゃあどうすればいいだろう?」と考えるきっかけになりますね。
①:ネクタイを考える
「白ってな、200色あんねん。」
…とはよく言ったもんで。タイラバのネクタイも端から端まで並べたら、その数は優に数百種類を超えるでしょう。そのすべてを試して…いや、無理です…。試行錯誤の限界。
良いのです。そんな時は我々メーカーの人間を頼ってください。膨大な数のデータから、こういう時にはこれ!という情報をお出ししましょう。
つきましては今回のテーマ、厳寒期。春に隣接するナーバスなタイミングで、低水温による餌の減少も起きています。さてこの時、注目すべき点はどこでしょうか? 僕は「餌の少なさ」だと思っています。
餌が少ないといえど当然食べなければ生きてはいけません。省エネモードとは言え最低限のカロリーは必要です。ただ余計なエネルギーを使いたくないということは、よりマダイ自身が今見えているものを餌と確信できなければ口を使いたくないということ。捕食にもかなりのカロリーを使いますからね。
これ、例えば夏~秋だととにかく口にいれて、それが餌なら万々歳!というモードになることもありますが、それの真逆だと考えるとわかりやすいかもしれません。
では本題です。「餌に近い、もしくは餌に近いと思わせられるネクタイの選定基準」とは? 答えはシンプルで「小さく薄く、実際に食べているシチュエーションにアジャストできるカラー」です。
鯛龍シリーズで言えば「鯛龍NOROSHI80」がそれにあたります。新しく出た「鯛龍NOROSHHI100&100Wテール」もかなり良いでしょう。
さむーい時期のベイトは虫や甲殻類、関西エリアだとミミイカと呼ばれる超小型のイカがメイン。他にもアミとかシラスとか…うーん…ことごとく小さい…

鯛の口から出てきた海苔とミミイカのセット
例えば、夏なら同じものを食べていても大きなネクタイで釣れるのですが(理由は先ほどの万々歳モード)厳寒期はそうもいかず、かなり選り好みをしている雰囲気を感じます。頑張らずに追って、ちょろっと口を開ければ食べられるベイト、そんなイメージをしてみてください。
もちろんサイズだけでなく、カラーも重要。以前何かの記事でも書きましたが我々開発スタッフが冬のお守りにしているカラーがあります。それがこれ、鯛龍NOROSHI80のドット濃いオレンジです。

他メーカーのドットオレンジよりもやや鮮やかで濃い目の発色とサイズランダムの黒ドットが特長
これは本当に冗談抜きで財布に入っているくらいの“お守りネクタイ”です。鯛龍80自体冬の鉄板的ではあるのですが、他のカラーと比べても異常に食うのがこのドット濃いオレンジ。オレンジというマダイが(おそらく)最も好きなカラーに黒のドット。これが「興味を引く+小さいものの集合体」に見えるのだと思います。
小さいベイトは密集しているのが常。ただのオレンジでは表現しきれない絶妙な餌感が真冬のセレクティブなシーンに刺さるのです。
この投稿をInstagramで見る
そして実は他にもめちゃくちゃ効く最強カラーがあるのですが…紹介すると手に入りにくいのに!と怒られるかもしれません。まぁいいか。それがこれ、鯛龍NOROSHI80アミしらすクリアーというカラー!

鯛龍シリーズの中でも屈指のクリア系
え…そんなカラーHPに載ってへんやんけ…と思ったそこのあなた、通ですね。そうなんです。実はこのアミしらすクリアーは釣り具の天狗堂さんオリジナルカラー! 見るからに冬効きそうですよね? 実はこれもお守りネクタイ。特に真冬は無類の強さです。基本的には天狗堂さんでしか買えないのですが、天狗堂さんのメルカリから通販でも買えるそうなので気になる方はぜひ。
ちなみにもうオリカラはもう2色ありまして。

そのまんまオレンジ

ギラギラグリーンホロ
こちらの2色も気になった方はぜひ。
②:ハリを考える
さて、貴重な1バイト、逃したくはないですよね?
もちろんハリも大事です。といっても僕個人としては「厳寒期でも獲れるフックセッティングを通年で使う」スタイルなのでなにか特別変わることはありません。使うのはこちら、“タカシマムザホルモンオリジナル極小針段差3本ショート”。

使用しているハリはがまかつさんの「掛りすぎ口太7号」。グレ針です。一番上のハリでヘッドから1~1.5cm、そこからハリ0.5~1個分ズラしています。個人的に夏でも冬でもこれが一番獲れると思っています。
最大のポイントはアシストフックを全て独立させている点。それによりそれぞれのフックがそれぞれ仕事をしてくれるため掛けミスが少なく、ほぼ3本とも掛かってくれます。

先ほどのショート動画で釣っていた一枚。1本ががっつり。他2本が口の周りをしっかりと捉えているのがわかります
グレ針というのはあくまで僕の好みの部分が大きいので、マダイ用のハリを使いたい!という方は、同じくがまかつさんの「スーパークイック3S」がおすすめです。
③:タックルを考える
「あ、あ、あ、あたってるのに…食い込まない…」「弾いちゃった…」冬のあるあるです。夏ならおそらくは掛かっているバイトでも冬は本当に掛かりません。ある程度真鯛側でグンと引っ張ってくれればいいのですが、そうも行かないのが今。
こんな時、絶対おすすめなのがフルソリのフィネスロッド。タイラバスティックRの「GTSR-FS54SUL」です。
近い規格でFS60SULもありますが、寒くなればなるほど光るのがこの54。超ショートロッド+軟調+短さゆえの高感度で真冬には欠かせないロッドです。

僕自身、夏のショートロッドは60、冬のショートロッドは54が好き。
そして、リールにもぜひこだわってほしい所。ちょっとマニアックな話になるのでここではあまり多くを語りませんが、最近のマイブームは30mmスプール搭載機。画像のティエラAIRやバス用のベイトフィネス機の一部に使われている小口径モデルですが、軽いヘッドの使いやすさが段違い。1~2段階軽いヘッドも安心して使えます。なぜヘッドを軽くすると良いのか?という話はぜひこちらから↓
④:アプローチを考える
最後にアプローチのお話です。
といっても総合的にこれまで書いた話がアプローチの話でもあるのですが、ちょっとの意識で変わるのが「巻き」。真冬だから超デッドスロー!と思い込んではいないでしょうか?特に当たるけど全然乗らない!という人は巻きが遅すぎるかも知れません。
確かに気が遠くなるほどのデッドスローだとアタリは増えます。事実、増えるんです。ただ、当たるのに!…もめちゃくちゃ増える。これなぜかというと、ゆっくりであるほどマダイも考える時間が増えるからなんです。
ゆっくりな程食べやすいので、やはり食べには来ます。ただ問題はそのあと。「今自分が口にしている物は本当に餌だろうか?なんか味しないしな…怪しいか…?」と考える時間を与えてしまうんです。あえて言うなら「アタリをもらいにいってしまっている状態」。
「バイトが出る」と「釣れる」は別問題。あくまでも自分の巻いているネクタイが綺麗に泳いでいるか?と意識したほうがより「釣れる」バイトになると思いますよ。
まとめ
さて、今回はちょうど今!タイラバフリーク達を悩ませる厳寒期を攻略するちょっとしたコツ、というか頭の中の言語化というか…を書かせていただきました。この厳しい時期を乗り越えればついにノッコミが始まります。
だがしかし、厳しい時期に獲った1枚の経験値ほど重いものもありません。タイラバのスキルを上げたい人、ストイックにのめり込みたい人、はたまたドMな方はぜひこのタイミングで痺れる1枚を獲りに行ってみてくださいね。























































