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シャウトフィールドスタッフ末永駿也が解説する「極寒のビッグワンヒラマサジギング」

寄稿:末永駿也
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こんにちは。シャウト!フィールドスタッフの末永駿也です。

末永 駿也(SuenagaSyunya) プロフィール

ジギングメーカー「シャウト!」のフィールドスタッフ。 長崎在住。玄界灘をメインにオフショアのキャスティングやジギングでヒラマサをメインに追い求めるアングラー。 ビッグゲームだけでなく、メバリングやエギングなど幅広い釣りに造詣が深い。

今回はこれからの厳寒期のヒラマサジギングについて、ご紹介したいと思います。

変わりゆくヒラマサジギング

まず最初に、数年前と近年のヒラマサジギングの印象の違いを話させていただくと。

8年前にジギングを始めた時は“ヘビータックルといえばこれ”といったいかにもなタックルで臨んでいた。竿は4~5パワー、今で言えばHeavy クラス。そしてリールは10000番にメインPEは5号でリーダーはフロロカーボン22号というガチンコタックルだった。

タックルの進化とアングラーの向き合い方

ここ2~3年、周りを見渡すとそんなタックルを使用してる人は限りなく少なくなった。リールのドラグ性能や巻き取りの滑らかさと軽さ、ラインの強度アップなど、タックルのクオリティが著しく向上した。

それに伴いヒラマサジギングに対するアングラーの向き合い方に違いが出てきているように感じる。以前は走らせると根ズレされてラインブレイクされてしまう…という概念があったが、今では走らせる時は走らせて、巻ける時に巻いて獲る意識が強くなった印象。これは、SLJが人気、普及したことでライトタックルでもオオマサをキャッチできているという事実も1つのヒントになっているように思う。

もちろんポイントの地形や潮流の緩急、ヒラマサ本体のスピードとパワーにもよるが、所謂”ガチンコタックルで真っ向勝負”みたいな概念は無くなってきてるのではないかという印象だ。

玄界灘、上五島、平戸沖のヒラマサジギング

では具体的にどのような釣りをしているのか、これから始まる厳寒期玄界灘、上五島、平戸沖のヒラマサジギングを例に個人的な観点でハウツーを少しご紹介。※ドテラ流しをメインとして例にあげさせてもらう。

①:シーズナルパターン

まず、冬場中層〜海底付近のヒラマサのベイトは主にイワシやアジ、イカを捕食している。気温と水温が下がっていき、12月後半1月になり、秋刀魚が入ってくるとキャスティングで大型ヒラマサが釣れやすくなる。もちろんジギングも熱くなる。

②タックルについて

個人的にオススメする竿は柔らかめでMLクラスやMクラス。それにリールは8000P、ちょっと慣れてくると8000Hもオススメ。6000Hでも良い。

また、巻き上げ力に定評のあるベイトタックルもオススメだ。ベイトリールであれば、1500番または2000番のハイギアモデルがオススメ。トルクが強い為ハイギアでも軽く巻き取る事が可能。一方でファイトの際にリールが上側にくるので少し不安定になりがち。これにより少しやりにくさを感じることもある。

③ヒラマサの狙い方

基本的に水深は30〜50・60m前後や深場の80〜120mラインを釣っていき、誘う層は海底から20~30メートル付近を探ることが多くなる。特に風の強くなる冬場は、船の流される速さで着底がわかりづらい時もある。ジグを着底させことは基本中の基本なので、そんな時は少し重めのジグを使用すると良い。またメインPEを3号、リーダーはフロロカーボン12~14号まで落とすことで、ジグの着底の速さが上がり効率も上がる。

“とにかく長く、多くシャクること”が釣果への近道。そのために、水深や着底のタイミングを把握する必要がある。効率よくそれらを把握するため、PEラインはメートルで色分けされた物をオススメする。基本的には、ひと流しのうちに何度もジグをシャクって落として…の繰り返しの作業になる。船は流れてラインは常時放出されているし、天然瀬を狙う場合はカケアガリが必ずあってドンドン水深が変わっていく。

そこがバイトチャンスになるので、ラインの色を見たり、ジグの着底を感じ取ることで変化を読み取ることが重要だ。カケアガリのタイミングを察知することで、バイトの心構えができる。落ち着いて対処する事で無駄な動作は減りキャッチ率もあがっていくのだ。

④ジグの使い分け

ジグの使い分けもヒラマサをはじめとするジギングの面白いところだ。これからの時期のヒラマサには、基本的にはロングジグやセミロング系がオススメ。

ポイントは引き抵抗の軽さ(シャクリやすさ)を意識して選択すること。ワンピッチワンジャークで一定のテンポをまずは保ってシャクってみて、自分の中でしっくりくるバランスを見つけると良い。そうすれば潮の変化、何か重いとか軽いとか違和感みたいなものが感じ取れるようになり、それを回避したり工夫していくと魚からのコンタクトが増えていく。イメージと手元の感覚の釣りなので“直感”を信じてみるのも、またジギングの面白さである。

⑤フッキング~ファイトまで

バイトがあったらできる限りラインスラックを取り、グッとフッキングをきめる。フッキングは1~2回でキメるイメージ。何度もフッキングするとバラす確率があがってしまう。その後はとにかくラインテンションを緩めないように巻く。

ここで注意したいのは、魚が走りたい時に無理に竿を起こさないようにするということ。走らせたい時は無理に引っ張らずにリールのドラグに頼ったが良い。自分はPE3号の場合だと初期ドラグは約1.5倍から2倍の5,6kgで、ノットの強度やラインの使用頻度に合わせて増減させる。無理に強いドラグ値にすると高切れを起こしたり、耐えるのが精一杯で巻ける時に巻くという動作ができなくなってしまう。

ドテラ流しだと、船が流されていく力が味方してくれて魚にプレッシャーを与えてくれる事も多い。ヒラマサの下に、下に走ろうとするスピードとトルクを体感すると1発で虜になること間違いない。

これから良い時期を迎えるヒラマサジギング。タックルの進化や考え方によって、かつてよりグッとハードルは下がっているゲーム。ただ、その面白さは今も昔も変わらない。20kgや30㎏も夢じゃないロマンあふれるゲームをぜひ体験してみてほしい。

Shout!(シャウト!) プロフィール

2001年に誕生したジギングタックルメーカー。 海外遠征から日本近海まで積極的にフィールドへ足を運び、あらゆるタックルを納得がいくまでテストを行いながらジギングヘビーユーザーが安心し、確信を持って使えるタックルを追求。ジグをはじめロッドやアシストフックなど、ジギングに関わるこだわりのアイテムを輩出中。
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