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コジヘイ/小島康平 秋のデカバスの仕留め方

寄稿:小島康平(コジヘイ)
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秋のバス釣り入門

ルアーニュースRをご覧の皆さまこんにちは!

福岡県と山口県のフィールドをメインに活動しているサンラインバステスターの”小島康平(コジヘイ)”です!

暦では秋ですが、まだまだ残暑厳しい日もあり体感は夏を感じるタイミングもありますね。では水中はどうか。人間の体感は夏でも水中は8月後半くらいから秋を感じたことも。

さて、そんな今回は【秋のデカバスを選んで釣る秘訣】をテーマにコジヘイ的に解説をしていこうと思います。

小島 康平(コジヘイ)(Kojima kouhei) プロフィール

福岡県、山口県をメインフィールドに活動している「コジヘイ」の愛称で親しまれるアングラー。 スイムベイト、トップウォーター、マキモノを使ったシャローゲーム全般でストロングでエキサイティングな釣りを得意とする若手注目株。 1995年11月4日生まれ。好きな食べ物はパスタ、ラーメン、カレー、唐揚げ。嫌いな食べ物はゆで卵。

キムズカシイ魚にどうアジャストさせるか

冒頭でも述べたように、この時期は「人間の体感はまだまだ夏…だけど水中はすでに秋めいている」ということがあります。このアングラー側の体感と魚たちの体感に大きな差が起こる季節の変わり目は、魚になかなかアジャストさせるのが難しく一日中釣り回っても探しきれずということも多々ある季節です。

どこに向かう?この時期のバスの行動パターン

さらに日照時間も徐々に短くなってきて、気温が下がる夜の時間が長くなったり、秋雨前線の影響も上乗せされて水温は徐々に低下。夜の間に一気に秋モードへと進行しているように感じます。

真夏の30℃オーバーの高水温期から徐々に水温が下がってくるにつれて、バス達は日除けにもなるカバーの中や適水温が安定している深場、酸素量の多い流れ込みといった“狭いポジショニング”から、何もないオープンエリアをフラフラとエサを探しに回ってみたりと“広いポジショニング”へと行動パターンを変えていきます。

人間に例えると、酷暑が続く夏場はショッピングモールなど屋内(魚でいうカバーの中など)で涼める場所で過ごし、秋になり涼しくなると屋外で過ごす(魚でいうオープンウォーター)という行動パターン。…似てますよね。(笑)

でも、中には人間と一緒で“涼しくなっても夏にいた場所から離れず依存し続ける者もいる”ということは全然あり得る話だと思います。

そして何よりも秋バスは越冬を終えた春から、ずーっとルアーと対面し続けているというのもあって、目が肥えてルアーに対しての警戒心はかなり高い、というイメージを持った方がいいと僕は考えています。

秋バスを狙うために押さえておくこと

僕のイメージとしては”秋のデカバス”は…

・越冬後のルアーに対してよりフレッシュな春の時期からずっとルアーを見慣れた、または釣られて学習した魚

・次に来る冬に備えてエネルギーを蓄えようと活発に動いてエサを探し回る魚

つまり。秋バスを狙うために、まず押さえておきたいのは…

“夏よりも広範囲を、そして速く動かせるルアーでスピーディーにサーチする”ということ。

実際に使用しているタックル

僕がこの秋、オカッパリで遠賀川水系や柳川クリークを回る時のタックルはこんな感じです。

上記の自分の中の秋のデカバスに対してのイメージから、ゲームを組み立てるのにセレクトするのが…スピードを出せるトップウォーター、スティックベイト、シャッドテール、そしてビッグ&スイムベイトです。

ただ、今年は特に暑かったというのもあり、中にはこの記事が掲載されるタイミングにもまだまだ夏感が残っているバスがいる可能性は全然あると感じています。なので、「広範囲をサーチでき、かつ一点で誘うこともできるルアー」がめちゃくちゃ便利です。

秋の釣り実釣編

①:遠賀川本流上流域

これは遠賀川本流上流域にて【Gフラッグ150/Grow Design Works】でキャッチした50UP。

巻きで広範囲をサーチしていると、シェードが形成されたレイダウンの下にサスペンドしているのを発見。バスの頭上付近で巻きからデッドウォークアクションに切り替えるとバイト。

こういったルアーは秋のバスも探しながら夏感を引きずった(カバー依存)バスにもアプローチできるので重宝します。

ロッド:ARTEX“Border Patrol” GEN3【DRT】
リール:21ANTARES DC HG【SHIMANO】
ハンドル:VARIAL HANDLE 95mm【DRT】
ノブ:SLIM KNOB【DRT】
ライン:FC SNIPER 18lb【SUNLINE】
ルアー:G-FLAG 150 【Grow Design Works】
フック: TREBLE KEN CLAW # 2【HAYABUSA】

②:遠賀川支流西川

お次は遠賀川支流西川にて【クランプシャッドファット4.5/DRT】でキャッチした45UP。

対岸までフルキャストし、カバーに乗せてそこから静かに着水…一度ボトムまでフォールさせてからの巻き始めでバイトしてきました。

このルアーはウェイテッドリグにすればフォールでもアクションを起こしてくれるので、カバー周辺からカバーの中にまで撃ち込んで使うことができるので超便利。

ロッド:ARTEX“Border Patrol” GEN3【DRT】
リール:21ANTARES DC HG【SHIMANO】
ハンドル:VARIAL HANDLE 95mm【DRT】
ノブ:SLIM KNOB【DRT】
ライン:FC SNIPER 18lb【SUNLINE】
ルアー:CRAMP SHAD FAT 4.5【DRT】
フック:HYPER TORNADO WEIGHTED 6/0 1.8g【HAYABUSA】

③:柳川クリーク

お次は柳川クリークにてタイニージョーカー【DRT】でキャッチした1本。

リアにペラを装着し、ワイドリップ逆付けでカチャカチャ金属音を鳴らしながら水面に引き波を立ててリトリーブ。水門からの流れ込みの中に入れてリトリーブしてくると下から勢いよく突き上げバイト。

トップウォーターで釣れた一本は格別な快感をもたらしてくれるので、最高に楽しいですよね。

ロッド:ARTEX“Border Patrol” GEN3【DRT】
リール:21ANTARES DC HG【SHIMANO】
ハンドル:VARIAL HANDLE 95mm【DRT】
ノブ:FAT KNOB【DRT】
ライン:FC SNIPER 20lb【SUNLINE】
ルアー:TiNY JOKER【DRT】
フック:TREBLE KEN CLAW # 1【HAYABUSA】

ラインの重要性

今回のタックルデータにも掲載している通り、メインに使用しているラインはシューター・FCスナイパー

今年からリニューアルされたFCスナイパーは新たに”プラズマライズ”という技術が搭載され、簡単に言うと「新品時の状態をより長く維持できる」ようになりました。それにより耐摩耗性も向上したことで強度も落ちにくくなり、パフォーマンス力向上に貢献。(お財布にも優しいと思います笑)

タイニークラッシュなど2oz前後のルアーの使用頻度が高く、ラインへの負荷が高い僕のスタイルにもラインの初期状態の維持力向上はとても嬉しい部分です。

18lb or 20lbの使い分け

使用ポンド数は「18lb」「20lb」の2択。遠賀川のような流れのある河川では18lb、柳川クリークなど足場の高いエリアもある場合は20lbというような感じで使い分けています。

20lb巻いておけば強度的にも安心ですが、流れのあるスポットでは18lbよりも水を受ける面積が広い為、ラインが流されて操作性が落ちるというデメリットはあります。たった2lbというほんの僅かな差ですが、実際使ってみるとかなりの差を感じるので、是非使い分けてみてください。

これからもう少し季節が進行すれば、フィールドによっては落ち鮎パターンなどビッグ&スイムベイトの釣りがより楽しくなる季節になります。

みなさんも安全第一で楽しい釣行を!

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!
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