シャウトの「ショーテル」というジグをご存知でしょうか。
このショーテルというジグの“ブレードチューンモデル”が、ブレードジギングシーンにおいて不動の人気を誇る「ブレードショーテル」だ、と言えばピンと来る方も多いでしょうか。
10年ほど前に発売されたそのショーテルが、いま注目されているという。そして、その理由というのが“タチウオジギングに効くから”であると。では、なぜショーテルがタチウオに効くのか。シャウト向林さんにお話しを伺った次第。

向林 克也(MukobayashiKatsuya) プロフィール
ショーテルはコンパクトなランスだ!
そもそも「ショーテル」は“太身のランス”と言えるジグ。それもそのはず、その開発コンセプトは“コンパクトなランス”というもの。
長いシルエットのジグ=ランスはディープエリアだと潮の抵抗などを受け、ライン・ジグにテンションが掛かった状態になる。つまり、ジグに横を向かせにくかった、という背景がある。
そこで、負荷が掛かりながらも機敏に反応するショート、かつコンパクトなシルエット。ディープエリアやベイトが小さいとき、あるいは潮が早いときに流されにくく影響を受けにくいジグとしてショーテルが登場したと。
ショーテルはフックを前後にセットしたときに起こる前後に揺れながらフォールしていく“クレイドルフォール”が最大の特長。そしてそれが武器となりバイトを誘発する。
コンパクトな極太ボディはリーダーやラインの影響を受けにくく、深場や潮が早い時もそのクレイドルフォールが持続しやすい。これがショーテルのジグとしての特長。
品番 | 重さ | カラー | 希望小売価格 |
136SO | 100g | 全3色 | ¥1,400 |
137SO | 130g | 全3色 | ¥1,600 |
138SO | 160g | 全3色 | ¥1,800 |
139SO | 200g | 全3色 | ¥2,000 |
コンパクトなシルエットがタチウオに効く
では何故、このショーテルがタチウオに効くのかをズバリ向林さんに聞くと。
“コンパクトであること”、そして“潮に影響されずに落ちていく”といったショーテルの特長が、モロにタチウオジギングにハマった。というのが、ショーテルがタチウオに効く理由。
明確なエビデンスはないとした上で。向林さんの経験上、その捕食のしやすさからか“タチウオは小さいベイトを好む傾向にある”。実際、小さいジグの方が反応が良い日も多いと。
ショーテルがタチウオに効く。それがジワジワとタチウオ好きのアングラーの間に広まっていったという。
「鉛」であるということ
加えて「鉛」であるということも支持されている理由の一つ、とも。
コンパクトなジグと言えば、タングステン/TGが主流であるのは誰が見ても明白。たしかに高比重のタングステンは、鉛のそれに比べ体積を小さくできるのがメリット。一方、デメリットはタングステンはレアメタルであるという特性上、どうしても“単価が高い”。
サワラがターゲットとなる「ブレードショーテル」の躍進。それは、“ブレードショーテルが釣れる”ということもさることながら、“鉛であるのにシルエットがコンパクトだから”というのも要因。つまり、歯が鋭くロストのリスクが大きいサワラ狙いに、高価なジグは使いにくい…といったアングラーのリアルな内情もあると。
もちろんそれは、歯の鋭いタチウオジギングに置き換えても同じことが言える。
ショーテルは「鉛」製で、そのコンセプトの通り「コンパクトシルエット」が身上。ジギングというジャンルの中では比較的手軽に始めやすく敷居の低いイメージのあるタチウオジギングにおいて、釣れるということに加え、財布にやさしいというのも注目される理由としては大きいんじゃないか…と。
ショーテル タチウオ限定カラー
「鉛なのにコンパクトなショーテルがタチウオに効く」とアングラーの中で広がりを見せていく中で、要望の多かった“タチウオカラー”が登場するのは必然とも言うべきか。
2025年に登場した3色のカラーは、特にタチウオの実績が高いカラー。
上から「ゼブラオレンジゴールド」、「ゼブラパープルグローレインボー」、「ゼブラエッジブラック」。いかにも…な、それぞれのカラーのギミックはまたいずれ。
2025年の今年はタチウオの当たり年とも。その釣行に、ショーテルのご準備はお済でしょうか。