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2万円台とは思えない作り込み。BLJ専用ロッド「アウトレイジBR BLJ」監修した“鳴瀬 雄太”本人が解説

寄稿:鳴瀬 雄太
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ブレードジギング入門

みなさま、こんにちは。遊漁船Falconにて船長をしておりますダイワソルトウォーター オフショア フィールドテスターの鳴瀬 雄太です。

近年、山口県は岩国沖に端を発し、東京湾、大阪湾、伊勢湾…と、今や全国的に“ブレードジグを高速で巻いてサワラを狙う釣り”…そう「ブレードジギング/BLJ」が流行しています。そして、いよいよダイワからも専用ロッドがリリースされました。

そのロッドとはアウトレイジBR BLJ。私自身が開発に携わった思い入れのあるシリーズです。

鳴瀬 雄太(Yuta Naruse) プロフィール

幼少期より釣りに親しみ、現在は北九州エリアで遊漁船Falconを営んでいる。玄界灘・響灘を中心にスーパーライトジギング・ブレードジギングのエキスパートとしても活躍中。 愛称は、なるちゃん・海坊主などなど。1985年生まれ。福岡県出身  福岡県在住。 ■ダイワ SWチームテスター

アウトレイジBR BLJというロッド

ダイワ公式「アウトレイジ BR BLJ」の詳細ページはこちら

アイテム 全長(m) 継数 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径/元径(mm) ルアー重量(g) ルアー重量(g)(ジグ) ライン PE(号) カーボン含有率(%) 本体価格(円)
Outrage BR BLJ 610MHS 2.08 2 109 137 2.2/8.9 MAX70 20~100 MAX1.5 87 29000
Outrage BR BLJ 68HS 2.03 2 106 139 2.2/9.4 MAX100 30~140 MAX2 87 29300
Outrage BR BLJ 66XHS 1.96 2 104 144 2.3/9.4 MAX130 40~180 MAX2 88 29600
ブレードジギング専用設計

「アウトレイジBR BLJ」の特長は、ブレードジギング専用設計であること。

まず、ブランクスはサワラのバイトを弾かないしなやかなティップと、ブリなどの青物にも対応する強いバットパワーを保持。

グリップにもこだわりました。長さはキャストのしやすさと、脇に挟んで安定して巻ける絶妙な長さに設定。また、“太径ストレートグリップ”形状を採用することで、高速リトリーブ中においても握りやすさと疲れにくさを両立しています。

グリップはフロント部分がしっかり握り込める形状となっているので、大型の青物などが掛かった場合でもしっかりフロントを軸に安心してファイトすることが可能です。

ガイドセッティングにも、もちろんこだわっております。イメージとしては、LJ(ライトジギイング)ロッドとLC(ライトキャスティング)ロッドの中間口径。要はキャストできて、かつ操作性にも優れたセッティングに。そうすることで、実際キャスト時の糸抜け性能が向上、ティップ絡みやキャスト切れといったトラブルの大幅な軽減を実感しております。

また、テストした岩国沖エリア、あるいは私のホームである北九州エリアは飛行機で来られるお客様も多く、そのため持ち運びに便利なセンターカット2ピース設計を採用し、利便性にも優れた一本に仕上がりました。

言うなれば、BLJ(ブレードジギング)に求められる性能を高次元で融合したスタンダードモデル。高密度カーボンHVFを採用しX45でブランクを締め上げることでネジレを排除、高速リトリーブ時でもロッドのブレを抑えた調子になっていることも特筆すべき点です。

わかりやすい3本のラインナップ

ラインナップはわかりやすく、かつ全国のフィールドに対応できる「610MHS」・「68HS」・「66XHS」の3モデルに絞り込みました。

610MHS

「610MHS」はシャローエリア特化モデル。キャストでは30〜40gのジグをメインとし、水深30m前後のエリアでダブルフックやトレブルフックを用いたブレードジグで絡めとる様なフッキングで釣りをするのに向いています。

シャローエリアをテンポよく、広範囲に誘うことを得意としたロッドで、バーチカルでは20~100gまでのジグを使用し水深60mまでのエリアに対応。※アンダーキャスト、サイドキャストでの使用を想定

68HS

続いて「68HS」はオールラウンドモデル。バーチカルでは30~140gまでのジグを使用を想定し、水深90mまでのエリアに対応する1本。キャストではMAX100gのジグを使用し、水深60m+αまでを守備範囲とするモデルとなっています。 これ一本で様々な水深やフィールドで活躍してくれるオールラウンドロッドという立ち位置。40mほどの水深がメインとなった今回の岩国沖のロケでもメインとなった1本です。※アンダーキャスト、サイドキャストでの使用を想定

66XHS

最後の1本「66XHS」はディープエリア特化モデル。バーチカルでは40~180gまでのジグを使用し、水深120mまでのエリアに対応。キャストではMAX130gのジグを使用し、水深80m+αまでを守備範囲とするタフなモデル。 ディープエリアやドテラ流しで攻略するシーンでも活躍するシリーズ随一のパワーを誇るロッド。※アンダーキャスト、サイドキャストでの使用を想定

「アウトレイジBR BLJ」。手前味噌にはなってしまいますが、ロッドテストの段階からスタンダードモデルながらこだわり抜いて作り上げました。今からのシーズン、私が自信を持っておすすめできるロッドです。

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!
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