なくても釣れる。
そうなんです、なくても釣れるんです。でも、記者はタイラバではトレーラーワームをほぼ100%付ける。それはこんな経験?トラウマ?から。
1人だけ釣れない?
これは3年ほど前の秋、プライベートで仲間と香川へタイラバに行った時の話。
その日は割と潮が流れる状況。3人がそれぞれ思い思いのタイラバを落としていく。良い日に当たったんでしょうね、開始早々カツカツカツ…と小気味良いバイト。そのうち「よし!食った食った!」なんて、船中ロッドが曲がりだします。
・ナイス!バイトは出ているし、自分もそろそろ…
・わぁぁぁぁぁ!惜しい!まぁまぁ、バイトはあるしな
・ん~?なぜ、乗らない?
・バラせ、バラせ
船上でもがき苦しむ記者の心中をお察しいただければ幸いです。仲間のうち、記者1人だけ釣れない。ネクタイの形状、ウエイト、カラー、巻きスピード、釣れている仲間とほぼ同じ…というより、むしろ合わせにいっている。なんならそれでバイトもある。…でも、なぜか乗らない。
察しの良い方ならお気づきでしょうか。その仲間と記者の違いはズバリ「トレーラーワームの有無」。
なんだ、もっとアピールすれば良かったんだ!
…と、思うじゃないですか、普通。じゃあ、バイトは出ている事実はどう考えるんだ?と。さらに言うと、仲間が付けていたトレーラーワームはアジング用のそれで、決してアピールが高まるようなモノではない。
とはいえ、釣果上は圧倒的に差が出ているんですね。
ネクタイと同調させるために使っている
アピールにならないトレーラーワームをなぜ付けているんだ?と聞くと、その答え。これ、別の船で同船していたベテランアングラーに教えてもらったとか。
まず。タイラバの構造を見ると、ヘッドがあってその後方にネクタイとフックを同じ位置にセットする訳です。それを落として巻き上げてくるとネクタイがヒラヒラとアピール、そのネクタイにマダイが嚙みつくようにバイトしてフックに掛かる。これがタイラバでマダイが釣れる理屈。
当たり前ですが、ネクタイは軽いシリコンやラバーでできており、一方のフックは金属で重さも性質もまったく異なる異物。実はこれがポイントで。完全に真下に落とすバーチカルの釣りであれば、そうはならないんですが。この日のように潮が効いていると、どうしてもタイラバの軌道が斜めになりますよね。釣座によってはどんどん船から離れていって、角度が鋭角になっていく。このとき、ネクタイとフックが離れる…と。
ネクタイを噛みに来てもフックがなければ掛からない。トレーラーワームを付けることで潮になびいてネクタイと同調、ネクタイを噛みに来るとそこにワームの付いたフックがある、つまり掛かると。
釣果は考え方で変わる!
いやぁ、この理屈。個人的にすごく腑に落ちたというか、目からウロコだったというか。実際にトレーラー付けると釣れましたしね。
乗り合い船に乗ると付けている人って意外と少ないような気がするんですが、そんなことがあって以来、記者はスタート時に100%トレーラーワームを付けます。もちろんアピールが強い方を好むときはアドバンテージになるし、アピールの強弱はワームでも選べるし。
なんなら匂いとか味が付いていたりもする。
そもそも周りで“付けない方が釣れるている”ようであれば、外せばいいだけですしね。
感覚的にはバス釣りで、初場所の一投目からネコリグやダウンショットを投げている…ような。やっぱり“巻きモノ”で様子を見つつパワーダウン…が基本じゃないですか。その感覚に近いような、近くないような。
もっと言えば。タイラバってタイラバだけなんです。ヘッドやネクタイこそ様々あれど、ミノーやシャッド、バイブレーション…といった選択肢が極めて少ないジャンル。トレーラーワームを付けることで、また選択肢が広がってゲーム性が高まる。ネクタイなしワームのみ…なんてこともできる訳です。
そう考えるとですよ。トレーラーワーム、なかなかどうして、“アリ”な気がしませんか?

記者が使用しているトレーラーワーム。この日は左から「鯛ラバブーティーブースト 3inch」「タイラバ虫 3inch」「タイラバ虫カーリー」いずれもマグバイト。